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Once a trumpeterのページへようこそ。

ナチュラルトランペットやコルネットなど金管古楽器の話題が大半ですが、たまにそれ以外のことも思いつくままに記事にしています。

以下の話題については目次がありますので関心のある方はご活用ください。

 ・ナチュラル/バロックトランペットに関する記事

 ・コルネット(木製古楽器)に関する記事

 ・ナチュラル/バロックトランペットのCDレビュー

 ・コルネットCDのディスコグラフィ

どうぞゆっくりご覧ください。

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Welcome!  Once a trumpeter, always a trumpeter.

Please click the following links to the Index pages for CD discography.

  - Natural Trumpet / Baroque Trumpet CD review

  - My Cornetto CD discography

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2022/06/30

ラッパ購入遍歴(その2)

自分が過去どんな風にラッパを買ってきたか

ブログにその1をアップしたのは2007年4月、なんと15年も前のことだった。

今回はその後の購入遍歴を。とは言っても本数的には大したことないはず。

14本目
 前回の13本目とは時期が前後するが、2005年9月、バッハのカンタータに出てくるコルノを吹きたくなってB&Sのポストホルンを新大久保のDACで購入。それ以降何かと重宝している。そういえば富士山に登った時もリュックに忍ばせて行って山頂でマーラー3番のポストホルンソロを吹いたのだった。

15本目
 06年4月、甲府の古楽音楽祭(#20)で仲良くなったミュンクビッツ氏から3穴ショートタイプのバロックトランペット(D, Des, C, Ces)を購入。この楽器は結局韓国のラッパ吹きに譲ってしまったのだった。

16本目
 07年6月、ドイツ、スイスに遊びに行った時にバーゼルのエッガーの工房へ行ってロングタイプ4穴のバロックトランペット(ヒストリカル)を購入。繊細な作りで楽器も軽い。その時一緒にドイツを回ってくれたS君に今まで使っていたエッガー4穴を長期レンタル。しばらく新エッガーをメインで使っていたけれど、自分としては旧エッガーも気に入っていたので、数年後に旧エッガーをS君から取り戻し、新エッガーは当時良くペアを組んでいたK君の手に渡ることになった。

17本目
 08年6月、アメリカから来日したバリー・ボーゲス氏から見せてもらったキイ・トランペットが意外と面白く、急に1本欲しくなってしまった。ハイデ氏が作っていることは知っていたので、在庫があるか問い合わせたところ、4キイと5キイの楽器が一つづつあるという。これでハイドンやフンメルを攻略したら面白いだろうと思い、5キイの楽器を購入。今までのところこの楽器で人前で吹いたのはハイドンが4回、フンメルが2-1/3(1/3というのは3楽章だけ1回やったから)。

18本目
 09年4月、前回07年にドイツに行った時にお会いしたラケ氏(ニュルンベルグ・ドイツ国立博物館)にハースモデルのナチュラルトランペットを注文。ナチュラルとしては一番のお気に入りとなった。

19本目
 2010年3月、MATでクラシカルのレパートリーで使う用にインベンショントランペットが欲しくなり、ラケ氏に注文(F, E, Es, D, C, B)。このタイミングで楽器を手に入れてて良かった。というのもこの後ラケ氏はリストアに専念するため新規の楽器製作はやめてしまったからだ。今となれば先のナチュラルともども貴重な楽器となった。

20本目
 2015年6月、これは購入した楽器ではないが、ドイツのシュベリーンでITW(International Trumpet making Workshop)に参加して1632年のハインラインをモデルとしたナチュラルトランペットを自作。自作とは言っても、要所要所でボブ・バークレイ氏、リック・セラフィノフ氏、ミヒャエル・ミュンクビッツ氏のヘルプを受けているのでそれなりにちゃんと仕上がり、いい音が出る楽器を手に入れることができた。

21本目
 2019年9月頃、バイト先で使おうと思いモダンのヤマハB管を渋谷トランペットステーションで購入。ワールドカップラグビーで来日したゲストにツアー後それぞれの国歌演奏とかして楽しんだ。

22本目
 22年6月、マーク・ギーレン氏の楽器を購入。

全部で22本かぁ。多いのか少ないのか。ともあれ、今手元に残っている楽器を列挙すると、

No.6 V.バックのB管ピストン
No.9 エッガーの4穴バロック
No.12 ハイデのルネサンス・スライド
No.13 ハイデの1穴バロック
No.14 B&Sのポストホルン
No.17 ハイデのキイ・トランペット
No.18 ラケのバロック・ナチュラル
No.19 ラケのクラシカル・インベンション 
No.20 自作のルネサンス・ナチュラル
No.21 ヤマハのB管ピストン
No.22 ギーレンの4穴バロック

なんだかんだで半数はキープしている模様だ。

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2022/06/28

久々の楽器購入!

昨年、バロックトランペットを新調したくなって注文していた楽器がようやく完成して手元に届いた!

製作者はオランダのMartinus Geelen 

彼はオランダバッハ協会や18世紀オケで活躍しているトランペット奏者で、演奏の傍ら楽器製作も本格的にやっている。ホームページはこちら

注文したモデルはホームページにあるスタンダードタイプのMOD+モデルで、モダンピッチのDC、バロックピッチのDC。それにモダンのDだけはナチュラルでも吹けるようにホールなしのヤードとそれに対応したマウスパイプも付けてもらった。

次の写真が今回届いたもの。最初は細かなパーツが多くて戸惑ったが、組み立ているうちにシステムがわかってきた。

20220627-114759

パーツを具体的に説明すると、(写真の)上から、本体。その左下3本がリードパイプ(うち上の1本はテーパーなしのナチュラルin D用のもの。それ以外では真ん中のパイプに下のパイプを重ねて使用する)。その下左側にある細かなパーツがチューニングビッツ的なもので、リードパイプを重ねる時にその間に挟んで長さを調整するもの。さらに下左側がD管用のクルークとそれに対応するヤードが3本(上から穴なし、D in 440D in 415)。さらに下側にC管用のクルークとそれに対応するヤードが2本(C in 440C in 415)。そして一番下のちょっと短いパイプはクルークのエクステンション(in 415用)。

バロックピッチのD管用のパーツを並べ(左側写真)、それを組み立てて完成形となる(右側写真)。

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パーツ構成はよく考えられたシステムだと思うし、すごくきっちりとはまる。管を替えるのには、ヤードのセッティングとかに時間がかかるので曲中とかは無理かな。

肝心の音や吹き心地だが、しっかりとした豊かな音だ。ベントホールを開けても音色の変化が少ないのもとても良い(これは製作者が強調していたポイントだった)。しかも音程が正確。今までバロックトランペットとしてメインで使っていたエッガーはその点に不満があったので、狙いは当たって一安心。

ただ、操作上の難点が一つ。それはベントホールの位置だ。マウスピースから一番遠いホールは、僕は今までエッガーの楽器では小指で開け閉めしていたのだが、この楽器は製作者の説明によれば薬指で操作するという設計にしてあり、確かにそうすれば角度はぴったりではあるものの、ちょっと距離的には辛い。小指だとうまく塞ぎづらいという、どちらにしてもカンファタブルではない。オランダ人は体が大きいから薬指でも問題ないんだとは思うが、スイス製のエッガーはその点全く問題がなかった。解決策としては、穴を開ける面を移動させるか、あるいはこの穴は塞いだままにして3穴で使うか、多分当面は後者でしのぐことになりそうだ。

細かなことは他にもいろいろあるが、一言でいうと「奏者が作った楽器だな」ということに尽きる。吹きやすい、音程がいい、ツボがはっきりしている。ホームページの説明にもある通り、コンセプト自体がオリジナル楽器にベントホールをつけたという方向性ではないし、作りもモダンな部分(ジョイント部の絞りがないとか、マウスパイプにテーパーをつけているとか)が多々あるけれども、それも「いい演奏をしたい」という方向から作られているからだろう。Markが「僕の楽器を使ってからはみんなエッガーから乗り換えてるよ」という言葉がわかる。やっぱり音にしてなんぼだからね。

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2022/05/16

PC切り替え

プライベート用にPCを使い出したのは1994年の12月だったと思う。最初はMacのPerforma(確かLC630)だった。デザインそのものも洒落ているが、MS DOSに慣れていた目にはディスプレイが新鮮で、最初に現れた「こんにちは」の文字にいたく感激し、年が改まったらその文字がちゃんと「明けましておめでとう」に変わったことに感動したりもした。Windowsよりずっと愛機っていう感じがする。以来仕事はWindowsだがプライベートはMac一辺倒。

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それから何台目かを経由して、今使っているPCはMacBook Pro。これは定年前に買ったもので、まだちゃんと作動はしているけれど、年数も経ったしもっと大きなディスプレイで作業をしたいという要求もあり、この度買い換えることにした。検討の末、新しい相棒はMac miniということになった。これに21.5インチのディスプレイを接続。さ、しばらくこれに頑張ってもらおうか。

 

 

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2022/04/07

「斎藤秀範バロック・トランペット コンサート」

BCJなどで活躍されている斎藤秀範さんのリサイタルを聴きに行った。

会場はルーテル市ヶ谷ホール、何度か行ったこともあると高を括っていたら、なんと迂闊にも市ヶ谷からの道を間違ってしまい、開演時刻に間に合わず、1曲目はロビーで聞くことになってしまった。2曲目のパーセルから会場に潜り込む。

この催し、斎藤さんの1回目のリサイタルということで、サブタイトルに "Baroque Trumpet and... vol.1"とある通り、バロックトランペットにゲストを招いて室内楽を披露するという趣旨らしい。初回のゲストはソプラノの松井亜希さん。チェンバロ伴奏に重岡麻衣さん。

今まで僕が「これしかない」シリーズでやってきた曲ばかりなので、曲に馴染んでいるのはさることながら、曲の部分部分での演奏者の斎藤さんの心理状態も多少推測できたりして純粋な鑑賞の妨げになってしまうのは仕方がないところ。一体に、どうも自分がやっている楽器のコンサートって音楽以外のいろんなことが気になって素直に楽しめない厄介な面がある。

曲は斎藤さんのMCにあった通り、ほとんどがD管の曲だったが、(記譜の)F, Fis, G, A のピッチがいずれもシャープ気味(特にFが)で、ずっとふわふわしている感じ。でも曲の終わりは C(実音D)でちゃんと着地してホッと安心する。ガルッピで使ったC管はそこまで極端ではなかったのだが。

休憩後後半にテレマンを持ってきていて勇気あるなぁと思ったらアダージョで始まるあの有名な曲の方ではなかった。トランペットは1曲を除いて出ずっぱりだったけれど、緩徐楽章の休みや譜面ヅラを考えると無理のない選曲だと思った。欲を言えば全体にコンセプトが欲しかったかな。イタリアもの、イギリスもの、ドイツものとごっちゃになっていて、「はい、演奏したい曲並べました」っていう体で、バロックトランペットをまとめて聴くのが珍しいという状況だから仕方がない面もあろうが、今後シリーズ化するならそれぞれの回に何らかのテーマがあったほうがいいように(余計な御世話ながら)思ったことだった。

ソプラノの松井さんの歌はメリスマも装飾も見事で聞き応えがあった。トランペットもそれに応えてセラフィムが一番華やかかつ華麗な演奏だった。

会場の入りは3割くらい?なぜか聴衆はほとんどが女性で、斎藤さんのイケメン人気か、松井さん、重岡さんのファンか。
いわゆるラッパオタク的な若い人たちは少なくて、知り合いのトランペット奏者の誰にも遭遇しなかったのにびっくり。

「斎藤秀範バロック・トランペット コンサート」

2022年4月5日19:00開演
ルーテル市ヶ谷ホール

プログラム

1. コレッリ/トランペット・ソナタ ニ長調
2. パーセル/トランペット・ソナタ ニ長調
3. A.スカルラッティ/"Mio tesoro per te moro"
4. パーセル/"When I am laid in earth"(ソプラノソロ)
5. A.スカルラッティ/"Si suoni la tromba"
 ー 休憩 ー
6. テレマン/トランペット・ソナタ ニ長調
7. ガルッピ/"Alla tromba della fama"
8. ヘンデル/"Let the bright Seraphim"
9. ヘンデル/組曲 ニ長調

アンコールはバッハのカンタータ第51番から終曲のアレルヤだった。斎藤さんは1曲目がやりたかったようなのだが、松井さんから終曲って言われたらしい(この辺りお二方の気持ちが推察できて面白い)。

このリサイタル、第2回目は9月に予定しているそうだ。

 

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2022/04/05

【Vn製作】第23回目 表板の接着、テールピースの作成

前回作ったラベルも膠で貼り付けたので、いよいよ表板を接着してヴァイオリンのボディを作る。

表板の接着は、まず6ヶ所あるブロックの部分に膠付けし、それからその合間に膠を染み込ませていく。

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全部膠付けしたら余分な膠を拭き取り、しっかりとクランプで固定して一晩おいておく。

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今日はテールピースの作成も手がけた。ネックと同じ木材から大まかに切り出し、カンナで成形する。

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2022/03/29

【Vn製作】第22回目 指板の製作

キットについていた指板はモダン用なのでこれを使うわけにはいかず、バロック用の指板を作成することになった。

大まかな切り出しは師匠がやってくれたので、この表面に黒檀(突板、薄い板状のもの)を2枚貼り付ける作業から。

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突板を大まかに切ってボンドで接着してクランプで固定する。

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今日はそれ以外の作業としてネックのネジ止め補強と、ヴァイオリンの中に貼るラベルの作成をした。

ラッパのマークのシールが貼ってあるヴァイオリンも珍しいのでは。

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2022/03/20

ナチュラルトランペットの紐の巻き方 - How to change a natural/baroque trumpet cord.

ナチュラル/バロックトランペットの紐。

長らく使っていると汚れてくるし、自分の好きな色に変えたり、あるいはブロックの位置を前後に移動させて持った時のバランスを良くしたり、いろいろと工夫ができるので、紐の巻き替えができるようになると何かと便利です。
というわけで、ナチュラルトランペットの紐の巻き方について写真と共に説明したいと思います。

(写真は2007年6月にバーゼルのEggerを訪問したときに撮影したものです)

It is useful to be able to rewind the cord of a natural trumpet in various ways, since it gets dirty after using it for long period of time, or making it to your favorite color, or moving the position of the block back and forth to improve the balance when you hold it. Therefore, I would like to explain how to wind a natural trumpet cord with pictures.
(These photos were taken during my visit to Egger Brass Instruments in Basel in June 2007)

1.
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教えてくれるのはエッガー工房のGerd Friedelさん。
楽器が固定してあるので作業が楽です。

Mr. Gerd Friedel of the Egger kindly taught me how to make it.
If the instrument is fixed like the picture, it makes easy to work with.

2.
2_20220320124201
マウスパイプとベル側のパイプの間に長方形の板を挟みます。
板をテープなどで仮留めしておくと作業がやり易いです。
このテープは剥がしたりせず結局そのままにしています。
ある程度の長さを残してマウスピース側からU字型に紐を渡します。
この時、U字の先がブロックの先をちょうど超えるくらいに余裕をもたせます。
(上下どちらでも構いませんが、写真のように楽器を持ったときに下側になる方で作業するのが一般的です)

どれくらい紐を残すかは、マウスパイプ側にタッセルなどの飾りをつけるかどうかで決まりますが、つけないのであれば5cmもあれば十分でしょう。

Place a rectangular block between the mouth pipe and the pipe on the bell side.
It is easier to work if the block is temporarily fastened with tape. This tape will not be removed and is left in place after all.
Leave a certain length of cord from the mouthpiece side, and place the cord on the block in a U-shape.
At this point, leave enough room for the end of the U-shaped string to just exceed the end of the block.
(Either the top or bottom side of the block can be used, but as shown in the photo, it is generally recommended to work on the side that will be on the bottom when the instrument is held.)

How much string is left depends on whether or not tassels or other decorations are to be attached to the mouth pipe side, but if not, 5cm should be sufficient.

3.
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U字部分を軽く押さえておきます。

Hold lightly by hand on the U-shaped part.

4.
4_20220320124201
一方の管(ここではマウスパイプ側)に巻き付けます。

Wrap it around one pipe (in this case, the mouth pipe side).

5.
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一巻きしたらもう一方の管の方に渡します。
そのとき8の字を描くようにクロスさせます。

After one roll, pass it to the other tube.
The two tubes are then crossed in a figure of 8 form.

6.
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反対側(ベル側のパイプ)でも一巻きします。

Make a single roll on the opposite side (bell side pipe).

7.
7_20220320124201
ベル側で一巻きさせたら渡した紐の内側を通して反対側に紐(の長い方)を持っていきます。

After one roll on the bell side, bring the string (the longer one) to the other side through the inside of the string you passed.

8.
8
順々にぐるぐる巻きします。このとききつめにしておいた方がいいでしょう。
写真ではその後の作業がわかりやすいように隙間を開けていますが、実際は隙間ができないようにします。

Wrap around in order. It is better to wrap tightly at this point.In the photo, the gap is open to make it easier to see the subsequent work, but in reality, there should be no gap in wrapping.

9.
13 
板の最後まで巻いたら、そこでまた8の字に巻き、きちんと内側から8の字が描けているかを確認します。

When you wind to the end of the block, wind again in a figure 8 form same as the opposite side of the block, checking to see if you have drawn a figure 8 form properly.

10.
10
最初に作ってあったU字の部分に紐を通します。

Pass the cord through the U-shaped part that was made first.

11.
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紐を通したら最初に余らせた端と、巻き終わった紐とを持って両側から引っ張ります。
U字に通した部分がブロックのちょうど真ん中くらいに来るまでマウスパイプ側に引っ張りましょう。
きつく巻いているので力が要ります。

Once the cord is threaded through, take the first excess end and the wrapped string and pull from both sides.
Pull it toward the mouth pipe until the U-shaped part is right in the middle of the block. Since the cord has been wound tightly, it may need a lot of strength.

12.
12
余った紐は好みでベルの方まで巻きます。

ちなみにこのときパイプに(床屋さんの置き物みたいに)ぐるぐる巻くのはEggerの趣味のようで、昔の絵などではそうやって巻いている例は見たことがありません。だいたいだらーんと垂れてベルまで持っていっていますね。

マウスパイプ側の余った紐については、ブロックのところで切断してもいいし、(写真14のように)その先にタッセルを付けてもいいでしょう。

The excess string can be wrapped around to the bell if desired.

The excess string on the mouthpipe side can be cut off at the block, or you can attach a tassel to the end of the string (as shown in Photo 14).

13.
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練習用に自分の楽器にも新しい紐を巻いてみました。

I tried to wrap a new cord to my instrument for practice.

14.
15_20220320124601
完成型です。GerdさんにもOKをもらいました。

Completed successfully.

 

 

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2022/03/15

【Vn製作】第21回目 ネックの接着

・ネックをボディに膠で接着する。(のちにネジで補強する)

膠付けする部分は木の小口(横断面)にあたるので、水分の吸収が良く、膠も2度塗りしたりしてたっぷりとつけてあげる。

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膠付けしたらクランプで固定して一晩おく。

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2022/03/08

【Vn製作】第20回目 ネックの角度調整

バロックヴァイオリンとモダンヴァイオリンとの違いはいくつかあるけれど、本体とネックの角度が違う(よりテンションを得るため、モダンの方が傾斜がきつい)のもその1つだ。

今回はその調整のため、ネックの本体との接着部分を多少角度をつけてカットする必要がある。
(写真の鉛筆で引いた線の部分。またこれに応じて底の面も角度調整しなければならない)

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この広い部分をカンナで平らにするのは結構難しかった。

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2022/03/04

【Vn製作】第19回目 ネックの成型

バスバーという大きな山を越えたので、気分も新たに別作業に取り組む。

・ネックの成型

今回は安直キットなのでネックも最初から切り出す必要はなくて、大まかな成型がなされているのを仕上げるだけだ。

キットに入っていたネックはこちら。

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主にヤスリを使って面取りしたり、スクレーパーで綺麗な曲線に仕上げたりする。

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黄金比率に従って渦巻きをいかに美しく作り上げるかは、きっと昔の(今も)名工の腕の見せ所だったんだろうと思う。
自分で木材を一から切り出したら不恰好になるに違いないが、今回は「なんちゃってキット」で申し訳ない。

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2022/02/25

【Vn製作】第18回目 バスバー その6

・バスバーの仕上げ

前回、バスバーを接着してクランプを外した形がこちら。

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位置決めに使っていた3つのコマを外し、ノミやミニカンナで成型をしていく。

モダンの場合、高いところで10-11mm、低いところで5mmなのだが、バロックの場合は高いところが7-8mm、低いところを3.5mmくらいまで削っていく。

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出来上がったバスバーの最終形がこちら。

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バスバーの上下の端も綺麗に切り落としておく。

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これでようやくバスバーの完成だ! 

バスバーのところを持って表板だけのタッピングをすると「どーん」と深い音がする。
なかなかいい感じ。

(タップトーンについてはいろんな議論があるみたい。とりあえずこちらを参考までにリンクしておこう)

 

 

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2022/02/22

【Vn製作】第17回目 バスバー その5他 

・バスバーの接着

ようやく接着面が仕上がったのでバスバーを表板へ接着する。(クランプたくさん)

この写真では見えないが、クランプを組む際に表板の表面を傷つけないように、厚めの紙をクランプのあたる部分に噛ませている。

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ついでに裏板と側板も膠付けしてクランプで固定。一晩置いておく。

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2022/02/18

【Vn製作】第16回目 バスバー その4

・引き続きバスバーの整形

チョークをつけては削り、つけては削り。
だんだん進んでいるのか、後退しているのかわからなくなったりする。
バスバーの傾きとかも考慮したりしていると、前には密着していたところが隙間ができたりしてなかなか厄介だ。

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この写真で見ると左側(ネックに近い方)は概ねOKだけれど、右側の方が浮いている。

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反対サイドから見ても、ネック側は問題なく、下側に隙間があるのがわかる。

実は、この隙間に関しては、バスバーにある程度のスプリングのような働きをさせて表板にテンションを持たせるために、意図的に端の方に隙間ができるように作るという話もある(モダンの場合は1-2mm、バロックの場合はそれより少なく)。というわけで、あまりぴったりするのも良くないのだ。

さじ加減が難しいが、これも全ていい音が出るようにするための工夫だから頑張らないと。

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2022/02/14

【Vn製作】第15回目 バスバー その3他

・引き続きバスバーの製作

だいぶいい感じになってきたけれど、もっと密着度を上げるため、小さなコマ3つで場所を固定する。
今後はここに置いて引き続きチョークで接着面を確かめつつ整形していく。

Img_5470 Img_5471

・ネックをつけるためのネジ穴開け

バロックヴァイオリンはネックと本体とを膠付けしたとにネジで補強することになっている。
そのためのネジ穴を先に開けておく。

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場所を確定して錐やネジ開けで作業。

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ずっとバスバーばかりやっていると根つめてくるのでこうした作業は気分転換になる。

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2022/02/08

【Vn製作】第14回目 バスバー その2

・引き続きバスバーの製作

表板との接着面がピタッとなるように削りこんでいく。
ちゃんと密着しているかどうかはチョークで確かめ、チョークがついていない部分をスクレーパーやミニカンナで慎重に削る。
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バスバーを表板に当てて前後に1-2mm動かしてチョークがつくかどうかを確かめるのだが、表板は薄くてちょっとでも力を入れると歪んで本来密着していないところにもチョークがつく恐れがあるので、写真にあるように金属の枠で表板を固定して作業をしている。

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2022/02/04

【Vn製作】第13回目 バスバー その1

裏板、表板に一定の目処がついたので、今日からはバスバー(表板の裏側につける補強材)の作業に移る。
「バスバーは難しいんだよ」と師匠に脅され、ちょっと緊張するとともに時間がかかることもあらかじめ覚悟する。

バスバーの材質は表板と同じスプルース(トウヒ)、長さ25.5cmで、幅は厚いところで5mm、薄いところで4.5mm、高さは表板に接着した後に削って調整することになる。

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表板の裏側の低弦(G線)の側、上から4cmのところに、やや斜め(表板の上部の中央部分からf字孔そば2mmくらい離した放射線の延長線状になるよう厳密に測る)にバスバーを置く場所を確定する。

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今回製作するヴァイオリンはモダン仕様ではなくバロック仕様にするつもりなので、このバスバーはモダン楽器よりは2cmほど短く、高さも低く作らなければならない。

最初の表板の曲面に合わせてバスバーの側が隙間なくぴったりと着くようにバスバーを削ることから始まる(そしてこれがなかなか難しい)。

案の定1日では出来ず、次回以降への持ち越しとなった。

 

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2022/02/01

【Vn製作】第12回目 表板の仕上げなど

・表板の仕上げ

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細かい作業だけれど、ネックと接着する側板の部分を大きめのカンナで平らにしておく(台形)

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側板と裏板の仮接着(膠付け)。
これは後の作業で一旦剥がして本格付けするのであくまで仮止め。

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表板がいい感じに乗っかるかどうか試してみる。
ずれていたら悲劇だもんね。

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というわけで載せてみたところ。OKのようだ。一安心。

 

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2022/01/28

【Vn製作】第11回目 表板のアーチングとグラデュエーション

・表板の加工

裏板と同様に、表板も裏表をカンナやスクレーパーで成型する。

表板は木材がトウヒで裏板よりも柔らかい材質なので、削りやすい反面、下手をすると木目と木目の間の柔らかい部分だけが削れて筋の部分が残ってしまう危険性がある。削る時の道具やその方向性に気を使う。

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表面の仕上げは裏板を仕上げた時にある程度一緒にやったので内側のグラデュエーションから作業を始める。
(裏板と同様)側板を置いて掘り始めるところの境界線を鉛筆で書き込む。

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表板の方が裏板より薄くて軽い。とりあえず全面3mmを目指して削り始める。

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材質のせいか、サクサクと進んで全般的に2-2.5mmになるよう薄くできた。表板を持って見ると75gくらいでかなり軽い。

ちなみに写真左に見える本は今回の作業にあたって僕が参考にしている本だ。
Henry Strobel / Violin making step by step

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2022/01/25

【Vn製作】第10回目 裏板のグラデュエーション 続き

・裏板のグラデュエーション

裏板の内側をカンナで削っていく。厚みをキャリパー(ノギス)で測りながらきめられた厚みになるようにする。

作業に時間もかかるし、神経も使う。

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裏板の厚みは基本的に上部が2.5mm、下部が2.6mm、中央は3.5mmから4mmで、魂柱のところが一番厚くなるようにするのが理想だ。

工房だけでは時間が足りないので自宅に持ち帰って結局3日ほどかかった。

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2022/01/21

【Vn製作】第9日目 裏板のグラデュエーション

・裏板の裏面を彫る(グラデュエーション)

ここから本格的に音色に重要な影響を及ぼす作業に入る。

裏板の表面は成型したので、裏面をカンナなどで彫って適切な厚さにする作業だ。
場所によって厚みは異なるのでそれに従って厚みを残したり削りすぎたりしないようにしないといけない。

まず側板をクランプで仮付けして平らに残す周辺部分と削り出す部分の境界線を鉛筆でマークする。

Img_5436  Img_5441

これがカンナ。いろんな大きさのものがある。
曲面を削るので刃物面は湾曲しているのが特徴。
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大まかに厚みを書き込んで、適宜キャリパーで厚みを確認しながら削っていく。
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「ドライブ・マイ・カー」

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映画館での興行が終わる前に見なくちゃと思い、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」を観に渋谷まで出かけた。

東急ハンズとかタワレコとか、渋谷まではいつも自転車で行く。往復にはちょうど良い距離だ。

映画の感想を記すのは得意じゃないので、ごたごた述べないが、複雑な要素がいくつか重層的に含まれていて、それでいて丁寧に描かれていて、上映時間の長さをあまり感じさせない。観終わってなんかジーンと余韻に浸ってしまういい映画だった。

自転車に乗って帰る。最近お気に入りの骨伝導イヤフォン(これ、サイクリング時には最強!)をして、何気なくロンドンフィルの「クラシック名曲50」のアルバムを選んでチャリを漕ぎだしたら、曲がバッハの管組3番からG線上のアリアだった。

日暮れた渋谷の街をゆっくりとチャリに乗りながら、BGMはバッハの名曲。なんか映画の続きを見ているような錯覚に陥ってしまった。

大げさに言えばこの映画じゃないけど「生きていこう」って感じになったさね。

あとで村上春樹とチェーホフを読もう。

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2022/01/18

【Vn製作】第8日目 裏板のアーチング

・裏板の表面のアーチを作る

本来はゲージに沿ってアーチを作るところなんだけれど、今回はキットであらかじめアーチがつけられているので、作業としては表面をスクレーパーで滑らかにすることだけで済む。裏板の厚みについては、この後の裏面を彫る時に調整することになる。

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写真右側にある小さな金属片がスクレーパー。これでこそぎ取るように削る。削った後は指でなぞってみるとちゃんと滑らかになっているか、でこぼこしているかの微妙なところまでわかる。この指センサーは精巧に出来ている。

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2022/01/11

【Vn製作】第7日目 チャネルを彫る 続き

今年最初の作業は年末からの続き。

チャネルを彫っていきます。

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チャネルを彫るとパーフリングの線が綺麗になっていくのが嬉しい。

でも肝心な場所でパーフリングが途切れてしまった。きちんと埋め込んでいなかったのが敗因だ。

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一応裏板のチャネル全部終了。

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2021/12/28

【Vn製作】第6日目 チャネルを彫る 続き

年内最後の製作日

裏板のチャネル(パーフリングの周辺)を彫る

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2021/12/24

【Vn製作】第5日目 チャネルを彫る

今日は前回埋め込んだパーフリングに沿って本体の周囲にくぼみ(チャネル)を作る作業。
道具としては丸ノミを使う。

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まずパーフリングの外側2mmのところに鉛筆でガイドのラインを引いて

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丸ノミで押しながらはみ出たパーフリングと共に削っていく。
これがなかなか根気のいる作業で結構時間がかかる。今日頑張ってできたのは裏板の下部のみ。

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元々4mmの厚さの板に3.5mmくらいになるまで窪みをつける。この厚さをキャリパーという器具で測る。

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今日はここまでにしてクリスマスビールで締め。

なお、今日の作業中のBGMはこちら

インスブルックの団体が演奏しているバッハのクリスマスオラトリオ。コーラス(特に少年合唱団のソプラノ)がいいんだよね。
トランペットも上手くてお気に入りの演奏。

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次回もこの作業の続き(裏板の残りの部分と表板)になる予定。
年内は次回でおしまいかな。

 

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