ロングラン
ミュージカルではありませんが、ロンドンで、いや世界で一番長い期間公演を続けているのはマウストラップという芝居です。アガサ・クリスティ原作のミステリー。
なんと1952年に始めて半世紀以上、公演回数にして実に2万回以上同じ芝居をうっているというのだから驚きです。今もやっています。50年代に学校を出てすぐこの劇場に職を得た人がいたとして、その人が定年を迎えるまで、とにかく毎日(水曜と土曜は2回公演)ずっと同じ芝居をしているわけです。またその公演を支えるお客さんが途切れずにいる(観客動員できる)というのもすごいことです。
ロングランに限らず、ロンドンの観客層の厚さはいつも不思議に思われることの一つです。ロンドン周辺部まで含めても人口は600万人くらいに過ぎません。それでいてエンターテインメントは多彩です。芝居やミュージカルの常設劇場が30くらいでしょうか、加えてクラシックのコンサートやオペラ、ロックなどのライヴハウス、どういうところへ出かけてもどこも満席に近いお客さんの入りです。住んだ感じでは日本と比べて経済的に特に裕福というわけでもなさそう。結局、そういったものを楽しむ文化が根付いているということなんでしょうけどね。そうした光景を目にすると、成熟した大人の社会だなと深く実感してしまいます。 店長
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