認知度と普及度
コピスでのライヴ(夜の部)の時にも話しましたが、マイナーな楽器をやっているせいか、楽器の認知度と普及度ってことをたまに考えたりします。
例えばピアノなんて誰でも知っているし、家にあるよっていう家庭も多いですよね。普及しているという意味ではたぶんギターが一番なんじゃないかとは思いますが。これらは誰もが知っている、みんなも持っている、認知度も普及度も高い楽器ですね。
逆にその2つのギャップの大きい楽器もありますね。筆頭はテルミンじゃないかと僕は推測してます。映画でその名前は広く知れ渡りましたが、現物を見たことがある人やはたまた所有しているなんて人は皆無に近いでしょう。それから、クラシック好きな人にはオンドマルトノなんかもこの範疇でしょうね。メシアンの曲には登場するけど、日本に原田さん以外の奏者っているの?って感じです。
振り返って我々の扱うバロック時代の楽器たち。いろんなユニークな楽器が発明されそして淘汰されていった時代。なかなかやの4人の楽器の中ではチェンバロが一番認知度、普及度ともに高いですよね。とはいっても日本に一体何人奏者がいるんだろう?500人くらい? バイオリン(バロック)とガンバはそれより少なそう。200人くらいかなあ。で、僕のやっているコルネット、これはダントツに認知度も普及度も低くて、多分奏者の数でいうと20人くらいなんじゃないでしょうか。でも持っている人はもっと多いですよ、100人以上はいるはず。安いから。
たまたま興味を持って「やってみようかな」と始めた奇特な人たちが認知度も低い楽器だしそれくらいだったということですね。これがもしヴァイオリンみたいに誰にも知られた楽器で「うちの子にもなにか習い事をさせよかな、音楽なんかどうだろう。あ、あれなんか庶民にはお手頃な値段だし」なんて感覚だったら、世の中にコルネット教室の看板があふれて(てな訳ないが)、ちまたには幼くしてパガニーニのカプリースを吹いてのけるヴィルティオーゾとか出現したりするんでしょうか。
そのときは僕の出番はないなー 店長
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