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2005年5月

2005/05/31

スライド・トランペット(その2)

スライド・トランペットが演奏しづらいのは主に次の2点が原因です。

1 (マウスピース部分を除く)楽器全体を伸び縮みさせて演奏するため、楽器を保持する際にバランスが悪いこと

2 スライド部分が(アルファベットの)I の字状態でストロークを長くとる必要があること。

これは同じスライド楽器のトロンボーンと比べると明白です。D管のスライド・トランペットはEs管のアルトトロンボーンとほぼ同じ管の長さなのですが、トロンボーンはU字型になっているスライド部分のみを動かせばいい(朝顔部分は固定)のに比較して、トランペットは一番重たい朝顔部分を最も体から離れたところで行ったり来たりさせる必要があります。また、伸ばす長さも、例えば半音下げるためにトロンボーンが7cmスライドを抜くところ、トランペットだと14cm動かさなければなりません。機動性に欠けることこのうえないです。

まあ、そんな訳でトロンボーンは古代から生き残って現在に至ったのに対してスライドトランペットは廃れちゃったっていうことなんでしょうね。

歴史的には楽器としてスライド・トランペットが指定してある最後の例としては J.S.バッハのカンタータ集があります。譜面にはTromba da tirarsi という名前になっていますが、伸び縮みするトランペットという意味で、主に合唱と一緒にコラールを演奏する役目に使われています。

バッハはまたいくつかの教会カンタータのコラールにコルネットを指定してもいます。おそらく皆で唄う賛美歌にはコルネットやスライドトランペットなどの古めかしい音色がふさわしいと思ったんでしょうね、あまり機動的に正確に演奏しない方が作曲者のイメージにあっているのではないでしょうか。(言い訳?)    店長

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2005/05/30

スライド・トランペット

ふとしたことでスライドトランペットが手に入り、楽器屋さんに調整に出していました。2週間ほど前のことです。その楽器屋さんから埼玉県下のリペアやさん(楽器の修理等を専門にするところ)に楽器が渡り、結局そのリペアやさんと直接連絡を取り合うこととなりました。

今日はその楽器が出来上がったということで受け取りに行きました。きれいなパーツの仕上がりで、しかも良心的な値段。納期もきっちりしてるし、大満足です。今度トランペットの修理が必要になったら直接ここに連絡しよう。

スライド・トランペットはバロック時代よりも昔、中世やルネサンス時代に使われていた楽器です。マウスピースのついている部分が二重の管になっていて、ここを伸び縮みさせることで倍音以外の音を出すことが可能となります。演奏するのは……難しいんです、これが。

写真を付けておきますね。どちらもスライド・トランペット(D管)です。左はスイスのメーカーの楽器、右のはイギリスのメーカーによるものです。  店長
SlideTrumpet

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2005/05/29

リズム感の問題

ちょっとしたきっかけでコンガ(ラテン音楽に使われる打楽器です)の教則本を見ることがありました。「へえー、いろんなたたき方があるんだねえ」くらいの感覚でぱらぱら見ていたら、巻末にCDが付いていて、教則本の模範演奏が聴けるようになっています。

ぶったまげた〜

すごいリズム感です。本の中にもしきりにグルーブ(いわゆるノリのこと)が大事と何回も書いてあるんですが、ノリのよさも一級、しかもすごい複雑なリズムも朝飯前みたいな感じでこなしていて、本当にショックを受けました。

我々のはリズム感云々以前の問題だねー。本気でラテンパーカッションをさらって修行した方がいいのかも。    店長

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2005/05/24

なかなかや 発見!

博多でなかなかやを見つけました。
場所は九州大学(六本松校舎)近く、こちらのなかなかやさんは焼き肉・焼き鳥やさんのようです
yakinikuNakanakaya

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2005/05/23

恩師

九州に帰って昔のトランペットの恩師のお宅を訪ねました。
お会いするのは実に37年ぶりです。

僕がまだ小学生でトランペットを始めたばかりの頃、その先生は武蔵野音大を卒業されてすぐで、事情があって田舎に帰られて地元で家業を継ぐかたわら音楽を教えていらっしゃったのでした。そのときは何も感じなかったけど、今思うとその当時の最先端のラッパ道を教えていただいたんだなあと痛感します。

未だにいろんな夢をお持ちで、しかもそれを実現すべく一歩一歩活動をされていることは本当に感服します。今は中国との音楽交流に力を入れていらっしゃるそうで、自分の率いる交響楽団の演奏旅行のみならず、資金を集めては中国の中学校に楽器を寄付したり、学校の校舎や練習場所を建築する費用を募ったり、優秀な指導者を紹介したり。なかなかできることではないです。

それでいて、今もラッパの腕を磨くべく自分なりに奏法を工夫していて、入れ歯でもハイトーンがびゅんびゅん出る吹き方を開発したそうです。なぜそこまで、と聞いたところ、今まで奏法ではいろんな苦労をしたし、今度生まれ変わってまたラッパを手に持ったときに、少しでもレベルの高いところからスタートしたいからとのこと。ホントにラッパが好きなんですね、発想がすごいです。

当時の自分はなにせ小学生でしたから、ほとんど何も吸収できてなかったんじゃないかと思いますが、今回大人になって再会して、こんなに志の高い先生に指導してもらっていたんだと再認識しました。訪問してよかった。   店長

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2005/05/19

コルネット・マン

イギリスの海岸で発見されたピアノマンがニュースになっていますね。
さっそくパロディを考えてみました。

 

やっぱり僕の楽器だったら場所はイタリアでしょうか。

 

200X年X月XX日
イタリアの新聞La Nuova Venezia の報道によりますと、X月XX日ヴェネチアのカナルグランデでずぶぬれの東洋人の男性が発見されました。この男は推定年齢40代で住所・氏名不詳。記憶喪失のためか発見されて以来まだ一言も口をきいておらず、現在身柄を預かっているヴェネチア水上警察が身元の割り出しに各国マスコミの協力を要請しているとのことです。

 

ヴェネチア警察の話によると、この男は非常におびえているようで、イタリア語はもちろんのこと英語、中国語、日本語などで話しかけても反応はなく、そのかわり紙と鉛筆を渡すとなにやら絵を描いて提出したとのこと。

 

「なんだろう、これは?」
「なんか形がブーメランみたいに曲がっていてバナナみたいですね」
「フィリピン人だろうか?」
「でも色がチョコレート色で単なるバナナでもなさそうだ」

 

というわけで、とりあえずチョコバナナを支給しているそうです。おそらく第2次世界大戦後のギブミーチョコレート世代の日本人なのでしょう。

 

ったくもう!これじゃあ僕のコルネットの妙技を披露することができないじゃん!! 店長

 

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2005/05/18

練習日

今日は横浜の某所でなかなかや練習でした。我々がコンサートに使用している近江楽堂に似て、とても響きが良い場所で、贅沢な環境での練習となりました。ただ響きに耳が慣れるまでタイミングが分からなくてアンサンブルが乱れたりしましたが、それもいい経験。集中した練習ができて良かったです。
それでも午前午後の時間を使ってようやく2曲合わせられたのみ、しかもまだ練らなくちゃいけないところがたくさん残っています。曲作りには終わりがなくて、満足できるレベルに達するにはまだまだ時間がかかりそうです。  店長

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2005/05/16

なぜ古楽?

なぜ自分は古楽をやっているんだろう と思うときがあります。
もちろん一言で言っちゃえば「好きだから」ということに集約されるからなんですが、ここに至るにはそれなりの紆余曲折があるんです。

 ・ちっちゃいときからトランペットを吹いていて音楽は得意だった
 ・笛(リコーダー)を吹くのも好きだった
 ・吹奏楽、オーケストラで皆で演奏することの楽しさを知る
 ・ブラスアンサンブルで少人数のアンサンブルの醍醐味にはまる
 ・フィリップ・ジョーンズブラスアンサンブルの演奏でルネサンス時代の曲に心惹かれる
 ・デヴィッド・マンロウ(イギリスの古楽奏者)のレコードなどを集め始める
 ・次第に大編成オーケストラで演奏することに興味を失う
 ・人と違うことがしたくなる
 ・トランペットとリコーダーのあいの子のような楽器(コルネット)の存在を知る
 ・コルネットのすばらしい先生に巡り会える
 ・志を同じくするいい仲間に出会う

これが時系列で起こったことではあるんですが、これは僕がどのように古楽に流れ着いたかという説明になってはいても「なぜ古楽を」という問いの本質的な答えにはなっていないですね。もうちょっと考えを整理してからまた書くのにトライしてみようと思います。  店長

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2005/05/14

リサイタルのお知らせ

来る6月4日(土)うちのチェンバリスト矢野薫のリサイタルがあります。

♪目白バ・ロック音楽祭♪

〜デビューコンサートシリーズ〜

矢野薫 チェンバロリサイタル

日時:2005年6月4日(土)午後2時開演 

会場:和敬塾本館

料金:前売り 3,500円  当日 4,000円 

♪プログラム♪

 アレッサンドロ・スカルラッティ:トッカータ第16番 イ短調

 ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ K,132 K,175 K,208 K,209  他

スカルラッティ(親子)は矢野の大好きかつ得意とする作曲家ですので好演・熱演が期待できそうです。会場の和敬塾は目白からちょっと距離はありますが、椿山荘や東京カテドラル大聖堂からほど近く(バス停だと目白台3丁目)にあります。

みなさん、ぜひお越し下さいね。

詳しくはこちら

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2005/05/12

特牛

「四日間の奇蹟」という映画が6月に公開されます。原作は浅倉卓弥という人が書いた小説で、本屋で気になったのでつい買って一気に読んでしまいました。面白かったんで映画も見に行くつもり。

ところでこの話の舞台、小説では北国の山の上なんですが、映画では海に浮かぶ島になっています。監督の話によると、撮影が2月だったので雪山だと必要な色の変化(この小説では日の出や日没のシーンが重要な役割を果たすのです)が得られないことと、監督の出身が山口でエメラルドブルーの日本海をバックに撮りたかったからということだそうです。

というわけで映画の撮影には山口県の角島が選ばれています。なつかしー。僕が高校の時、毎年吹奏楽部の夏のキャンプをここでやっていました。ちょうどコンクールの地区予選が終わった頃にキャンプがあって、連日の練習から解放された気安さとみんなで非日常の数日間(といっても単なる海水浴とキャンプなんですが)を過ごすということもあって多感な高校生だった僕らにはいろいろ思い出多い場所です。

昔は汽車を降りてから船で角島に渡っていたんですが、数年前に本土と島をつなぐ大きな橋が架けられたようで今は車でも渡れるようです。変わったもんだ。ちょっと情緒なくなっちゃったかな。

タイトルの「特牛」というのはその山陰本線の下車駅の名前です。「とくぎゅう」ではありません。日本でも有数の読み方の難しい駅名じゃないかな。わかった人は相当の鉄マニアですね。  店長

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2005/05/04

テンシュテットふたたび

前にもこの欄でとりあげたクラウス・テンシュテットのライブCDが、このところぞくぞくと発売されている。手に入れたのは1988年5月6日にロンドンのロイヤルフェスティバルホールでロンドンフィルを振ったワーグナー曲集。僕が会場で聴いたコンサートだ。聴き直すと当日の興奮がよみがえってくる。

今に始まったことではないが、クラシックCDの売り上げは不振だそうだ。売れなければ予算も取りにくいから豪華なキャストを集めてスタジオで録音する新譜を制作するのも困難になる。名曲が巨匠の名前で売れたカラヤン、ベーム、バーンスタインの時代は終わった。それがこうした復刻ライブ盤の隆盛に拍車をかけることになる。

なつかしの名演奏が聴けるのはうれしいが、こうした背景があるのでは素直に喜びがたい。    店長

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2005/05/03

ディジリドゥ

夕方、近くの楽器屋さんにあったディジリドゥのキットを買ってきて組み立ててみました。まだ隙間を埋めたりヤスリをかけたりなどの仕上げが済んでいないけど仕上がったら絵も描かなくちゃ。

そういえばディジリドゥもマイナーな楽器でしたね。なぜかそういうものばかりに心惹かれます。 店長

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2005/05/02

リハーサル

今日はなかなかやの練習日でした。4人で演奏するアンサンブル曲を選定も兼ねての練習。スカラーニ、フォンターナ、カステッロなどなど。

オーケストラとは違って指揮者のいないアンサンブルの場合、テンポの設定から強弱などのダイナミックス、それぞれの音符の処理の仕方にいたるまで全て自分たちでアイデアを出しつつ作り上げていかなければなりません。曲の解釈には正解というものがありませんから、どのような解釈が自分たちの思っている音楽により近いかという確認作業をしつつ徐々にみんなのイメージを一つのものにまとめていくのです。もちろんそれぞれが持っているイメージが最初から一致するということはないし、場合によってはイメージそのものがはっきりしていないことも多いので、このイメージ作りには結構時間がかかります。何パターンか試行錯誤でやってみてその中から選ぶという場合もあります。しかしこればかりは時間がかかっても曲作りにおける一番重要なプロセスですからおろそかにするわけにはいきません。

今日はフォンターナの13番のソナタの3拍子部分にこだわりつつ曲作りをしました。おかげで少し曲が見えてきたような気がします。こうした成果が感じられる練習はとても大事ですね。(誰に言ってるんだろう?)   店長

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2005/05/01

佐竹由美リサイタル

ちょっと他のことにしばらく気をとられていたので更新が滞ってしまいました。すみません。
もう5月ですね。今日は早起きしたので気を入れ直す意味も込めてちょっと近所をジョギングしました。こないだ久しぶりに泳いだ時も思ったのですが、運動していないとてきめんに体力が無くなっていることを思い知らされます。特に心肺機能。まめに体を動かさなければ。

さて、昨日はソプラノ佐竹由美さんのリサイタルを聴きに行ってきました。ヘンデルとバッハのプログラムで伴奏はバッハ・コンチェルティーノ大阪。二期会ということで結構覚悟して(?)いたのですが、思ったよりはビブラートも控えめで、声量もあるし安定感もあって上手でした。

それに行きがてら、東京国際フォーラムで開かれているベートーヴェンの催し物に寄り道して、あわよくば古典四重奏団のカルテット(14番)を聴こうかなと思っていたのですが、なんとものすごい人出。目当てのコンサートどころかめぼしいプログラムは完売でした。こんなことだったら事前にチケットを買う機会はいくらもあったからおさえておけば良かったかな。ゴールデンウィークという時期も良かったんでしょうがイベントとしては大成功を収めているように見受けられました。 店長

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