特牛
「四日間の奇蹟」という映画が6月に公開されます。原作は浅倉卓弥という人が書いた小説で、本屋で気になったのでつい買って一気に読んでしまいました。面白かったんで映画も見に行くつもり。
ところでこの話の舞台、小説では北国の山の上なんですが、映画では海に浮かぶ島になっています。監督の話によると、撮影が2月だったので雪山だと必要な色の変化(この小説では日の出や日没のシーンが重要な役割を果たすのです)が得られないことと、監督の出身が山口でエメラルドブルーの日本海をバックに撮りたかったからということだそうです。
というわけで映画の撮影には山口県の角島が選ばれています。なつかしー。僕が高校の時、毎年吹奏楽部の夏のキャンプをここでやっていました。ちょうどコンクールの地区予選が終わった頃にキャンプがあって、連日の練習から解放された気安さとみんなで非日常の数日間(といっても単なる海水浴とキャンプなんですが)を過ごすということもあって多感な高校生だった僕らにはいろいろ思い出多い場所です。
昔は汽車を降りてから船で角島に渡っていたんですが、数年前に本土と島をつなぐ大きな橋が架けられたようで今は車でも渡れるようです。変わったもんだ。ちょっと情緒なくなっちゃったかな。
タイトルの「特牛」というのはその山陰本線の下車駅の名前です。「とくぎゅう」ではありません。日本でも有数の読み方の難しい駅名じゃないかな。わかった人は相当の鉄マニアですね。 店長
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