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2005/05/23

恩師

九州に帰って昔のトランペットの恩師のお宅を訪ねました。
お会いするのは実に37年ぶりです。

僕がまだ小学生でトランペットを始めたばかりの頃、その先生は武蔵野音大を卒業されてすぐで、事情があって田舎に帰られて地元で家業を継ぐかたわら音楽を教えていらっしゃったのでした。そのときは何も感じなかったけど、今思うとその当時の最先端のラッパ道を教えていただいたんだなあと痛感します。

未だにいろんな夢をお持ちで、しかもそれを実現すべく一歩一歩活動をされていることは本当に感服します。今は中国との音楽交流に力を入れていらっしゃるそうで、自分の率いる交響楽団の演奏旅行のみならず、資金を集めては中国の中学校に楽器を寄付したり、学校の校舎や練習場所を建築する費用を募ったり、優秀な指導者を紹介したり。なかなかできることではないです。

それでいて、今もラッパの腕を磨くべく自分なりに奏法を工夫していて、入れ歯でもハイトーンがびゅんびゅん出る吹き方を開発したそうです。なぜそこまで、と聞いたところ、今まで奏法ではいろんな苦労をしたし、今度生まれ変わってまたラッパを手に持ったときに、少しでもレベルの高いところからスタートしたいからとのこと。ホントにラッパが好きなんですね、発想がすごいです。

当時の自分はなにせ小学生でしたから、ほとんど何も吸収できてなかったんじゃないかと思いますが、今回大人になって再会して、こんなに志の高い先生に指導してもらっていたんだと再認識しました。訪問してよかった。   店長

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