スライド・トランペット(その3)
スライドトランペットの話ばかり続いて申し訳ないです。僕にとってちょっとマイブームになっているもので・・・
15世紀の半ば、宮廷等での舞踏会でダンスのバックバンドを努めていた形式に Alta(もしくは Alta Capella)というのがあります。これはショーム(チャルメラの前身のような二枚リードの木管楽器)二本とスライドトランペット一本の3人から成るアンサンブルで、当時描かれた舞踏会の絵には必ずといっていいほど登場するポピュラーな編成であったようです。
そういえば、と思って例のCD棚を探してみたところ、オランダの Les haulz et les bas (なんて読むんだ〜?)というグループの alta danza というCDを持っていることが判明、スライドトランペットを焦点にさっそく聴き直してみました。
目から鱗が落ちるってのはこういうのを言うのね。音程はばっちりだし(当たり前か)、早いパッセージも難なくこなしてる。音域も上から下まで自在に動いてるし、むむー、これは練習のし甲斐がありそうです。
とりあえず今日は楽器の持ち方から検討してみました。絵に描いてあるように右手で楽器の中程を持つと安定感が増すようです。しかももう一つのメリットは手を伸ばしきった時に全音下げ(トロンボーン的にいうとポジション3?)のところに落ち着きます。このポジションは頻繁に出てくるのでここの音程が決まるのはすごいありがたい。ただ問題点はそれ以上伸ばすことが出来ないからポジション4以上の音は諦めなくちゃいけないことです。音階を吹こうとしても出せない音がでてきます。困った〜
はて、どうしたものか、と悩むこともなく即決でこの持ち方に変更することにしました。失うものよりも得るものの方が大きければそちらをとるべきですよね。
このマイブーム、まだまだ続きそうです。しばらく我慢してお付き合いください。 店長
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