モンゴルの競馬
昨日テレビのうるるん滞在記を見て「なるほどそうだったのか」と腑に落ちたことがひとつ。
昨日も書いたとおり、モンゴルの夏祭りでは必ず競馬が行われます。競馬といっても日本のそれとは違ってのどかなもので、参加する馬達はまずテクテクと30キロくらい離れた地点に行って、そこから「ヨーイドン」で一直線にみんなの待つゴールまで全速力で戻ってくるんです。
ご存知の通りモンゴルはなだらかな丘陵の広がる大草原、地元の人たちは驚くほど視力がいいので、我々日本人が全く何も見えない時点から「あ、戻ってきた」と気がつきます。我々がその物体を点として認識する頃にはもう彼らには誰が乗っているか識別できてるらしい。すごすぎる。
まあ、それはそうとして、その騎手達はみな年端もいかない子供達なんですね。小さい頃から馬を乗り回しているので綱さばきは巧みです。みるみるうちに近づいてきてすごいスピードでゴールを駆け抜けて行きます。もちろん順位は記録されます。
さて、疑問だったのはこのあと。競馬が終わって表彰式があるんですが、その式典で景品を受け取りに行くのは決まっておじいさん達だったんですね。あれ?乗っていた子供達は?彼らが主人公だったのでは?
テレビのナレーターによると、競馬は馬が主役。なるべく早く走れるように、負荷の軽い子供を騎手にするのが通例なんだとか。なるほど。大人が乗っても構わないけど、それじゃあ最初から負け戦をするようなものです。馬は景品がもらえないから、馬主(一家の主なんでしょうね、たいていの場合)が代わりに表彰されるというわけだったんですね。これで長年の疑問がまた一つ解けました。 店長
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