マニュアル
例年のことですが、10月1日になると街頭で始まります、共同募金。
今日も駅前に少年少女たちが並んで盛んに道行く人に呼びかけていました。
「赤い羽根共同募金にご協力をお願いしまーす。お願いしまーす」
おそらく係りの人からそういう風に言うように言い含められて街頭に立っているんでしょうが、驚くほどにワンパターンでこのフレーズを大声で繰り返しています。いや、このフレーズしか言っていないというほうが正確でしょう。ノルマなどはないでしょうから売り上げを競うこともないのですが、いかにも工夫がないではありませんか。これではせっかくのボランティアが、ただ声を張り上げてくたびれるためにあるようなものです。
むしろ子供達のアイデアに任せて、どうやったら人々が赤い羽根に協力しようかなという気持ちになるか、という発想でそれぞれの好きな呼びかけ方に委ねた方が良いのではないでしょうか。そういう風に仕向ければ、きっとさまざまなフレーズが飛び出してくるんじゃないかという気がしますし、赤い羽根に協力する人ももっと増えるでしょう。
そうやって初めて自分の言葉で他者に語りかける、つまりコミュニケーションの第1歩がスタートすると思うのです。そうじゃないえせコミュニケーションは、コンビニの店頭での応対とか、あるいは自民党新人議員の判で押したような「身が引き締まる思いです」というコメントなどでもう充分に我々は辟易としているのですから。
今日駅前の風景を見てふとそんなことを考えました。 店長
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