本業撤退
カメラ愛好家にはもう旧知のことだろうが、先日ニコンがF6ともう一つの入門機を除いてはフィルムカメラの製造を中止するというニュースがあった。ニコンのFシリーズといえば同社の看板ラインアップ商品だったのに、である。世の中プロユースもデジタルカメラ一色になったという象徴的な出来事だ。
そうこうするうちに数日後にはコニカミノルタがカメラ部門をソニーに売却してカメラ事業・フォト事業から撤退するとのニュースが。コニカミノルタはもはやカメラメーカーですらなくなるということらしい。コニカミノルタがカメラを作って売るんじゃなくてどうやって会社が成り立つの?と思っても、もうすでに会社の収益はプリンターなどのオフィス機器から上がっていて、カメラは赤字部門だとのこと。撤退は時間の問題だったようだ。
会社創業以来の本業を切り捨てる(例えばヤマハが楽器作りを止めるとか)のは勇気がいることだろう。しかし、ビジネスの論理や市場環境の変化がそれを敢えてさせた、いやそうしないと生き延びていけなくなったということ。カメラは最終消費材だから卑近な例だけど、素材や中間材など消費者の目に触れないところでは企業の事業内容が我々の知らないところで大幅に変わってしまったというのは結構あるのかもしれない。
だからどうしたっていう結論のある話ではないのだけれど、ちょっとびっくりしたニュースだったので。
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