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2006年2月

2006/02/28

責任重大

なかなかやのコンサートでそれぞれのメンバーがミニトークしたときに、うちのガンビストがいいこと言った。

「ビオラ・ダ・ガンバを人前で演奏していて思うのは、珍しい楽器だから、今日聴きに来ていただいている人たちのなかには、この楽器の演奏を聴くのは初めてという方もいらっしゃるかもしれないということ。その場合、私の演奏が初体験になる訳だから、いい音だなあ、素敵な楽器だなあ、と思われるような演奏をしようと心がけています。変な演奏をしてガンバの魅力を伝え損なうといけないと肝に命じてます」

そうなんだよね。殊にコルネットなんていう音楽を専門にやっている人ですら初めて見聴きするというような楽器の場合、単なる物珍しさではなく、その魅力の一端でも伝えないといけないと常々思っているわけで。こういう稀少楽器のプレーヤーは大なり小なりそうした伝道師の役割を担わざるを得ないのだと思う。その楽器に惚れたからにはね。

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2006/02/27

伊福部逝去を悼んで

オーケストラ・ニッポニカの次回演奏会(3月12日紀尾井ホール)で、伊福部昭追悼として急遽シンフォニア・タプカーラの2楽章を演奏することになったそうです。

ハープの下降音型のオスティナート(パッサカリアではない)にのって、北海道の大自然を思わせる息の長いフレーズをフルートが歌い上げる。コールアングレ、ヴァイオリンとその歌が引き継がれるうちに大きな流れに。はっと気がつくと遠くから村祭のお囃子の音(オーボエ)が。夏の北海道は短い。余韻を楽しむ間もなく行き過ぎようとする夏の思い出をつなぎとめようとするかのように歌は続いていく…

タプカーラは全楽章好きだけど、この曲はまた殊に味わい深いです。伊福部昭がゴジラだけの作曲家じゃないことを広く知ってもらいたいですね。

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う〜ん、締め切りが〜

大学サークルOB会の会報誌に自分と古楽の関わりについてなんか記事を書けということで指令が来て、それを今月中に書き上げないといけない。 指令を受けたのは昨年のことで、ずっと気にはなっていたんだけど、伸ばし伸ばしにしているうちに締め切り秒読みになってしまった。

締め切りの迫った作文っていやだよねえ。つくづく物を書く関係の仕事じゃなくってよかったと思う(かと言って数字を扱うのが得意とも言えないが)。

HPに書いたナチュラルトランペットの記事でも流用しようかな。

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2006/02/26

ナポリタン

といってもスパゲッティの話ではない。

今月初めの名古屋のコンサート(ブルーライノ)のリハーサルの時のはなし。
コンサートのテーマはナポリだった。アンコールはバンマスが編曲したチャイコフスキーの白鳥の湖からナポリの踊り。
ソロをとるうちの師匠が「今ひとつイメージがつかめない」とおっしゃるので、「ナポリタンダンスといえば、そりゃあボリショイのドクシツェルでしょう」と(僕を含めた)オケ上がりのメンバーたちが言う。

その場に音源があったら定番演奏を聴いてもらうことができたんだが、あいにく見当たらず。それはそれとしてなんとかしのいだ。

今日、CD棚を見てたらドクシツェルの小品集が出てきたので、取り出して久しぶりに聴いてみる。う〜む、これこれ、この節回しと野太い音。ロシアのラッパここにありですね。

ドクシツェル氏には、僕らがアンサンブルで1992年にフィンランドに行ったとき、リエクサの音楽祭でお会いした。その時既に引退してたはず。もう70才近かったし、どこにでもいそうな人の良いロシアのおじいさんといった感じだった。しきりに「ニホンダイスキデス。ニホントイエバ、ミスタートベハゲンキカ?」と聞かれ、知りもしないのに「ええ、ご活躍中ですよ」と適当に答えてしまった。人を不愉快にさせたくないという日本人の悪い癖。

さて、今調べてみたら氏は昨年の3月に鬼籍に入っていたことが判明。知らなかった。合掌。

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2006/02/25

早寝早起き

だんだん生活時間が前倒しに早くなってきてしまった。

昨日、といっても木曜日だけれど、会社から帰ってから風邪気味だったこともあって夕食後すぐ寝て、起きてみたらまだ日付が変わってなかった!

てなわけで、金曜朝の女子フィギュアフリーは余裕で3時から全部見てしまった。日本の村主、荒川の演技には感動!

今日は昨日ほどひどくはないけれど、それでも3時には目が覚めてしまう。別にエキシビションに合わせたわけではないのだが。しっかりライヴの放映は見る。

エキシビションを見て感じたのは、連日の緊張張りつめる競技が終了して、採点されるプレッシャーから解放されると、各選手がこんなにのびのびと楽しんで滑ることができるんだなあということ。これに出れること自体が名誉なことだからというのもあるだろう。

それにしても、ひとつひとつの動きが計算され尽くしていて美しい。それ自体は悪いことではないんだけど、かっこわるい動作がすべて排除されているというのも、ある意味不自然で不気味な気がしてきた。ずっとそればかり見続けているとね。

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2006/02/24

持ち替え

今僕が主にさらっている曲は、

3/17コンサート用
 J.S. バッハ カンタータ147番 (a) (b)

ドイツ演奏旅行用
 ガブリエリ カンツオンプリミトニ (c)
 ガブリエリ カンツオンゼプティミトニ (c)
 ガブリエリ ピアノとフォルテのソナタ (d)
 カステッロ ソナタ17番 (c)
 メールラ  ニグラ・スム (c)

5/3 コンサート用
 J.S.バッハ カンタータ66番 (a)

特にコンサートの予定はないけど将来用と練習用
 J.S.バッハ ロ短調ミサ曲 (a)
 グロッシン ミサ曲 (b)

で、それぞれの曲の後ろにつけた a, b, c, d はさらっている楽器の区分を意味する。すなわち、
 (a) ナチュラルトランペット
 (b) スライドトランペット
 (c) コルネット
 (d) アルトサックバット

4つの楽器を同時並行的に練習しているわけだが、特に支障もないし、最近はむしろこれがいい感じになってきた。

金管奏者にとっては異なったサイズ、形状のマウスピースを併用することはアンプシュアをくずす元になりかねないし、スタミナの点から見てもバテやすくなるというのが通説だと思うのだが、幸いなことに今のところそれは僕には当てはまってないようだ。

僕の場合、アルト・サックバットはスライドトランペットのマウスピースを使っているし、考えてみるとナチュラルトランペットとアルトサックバットは管の長さもほとんど同じなんだから、ナチュラルースライドーサックバットの三つの持ち替えは音高を変えるメカニズムが違うだけで、本質的にはなんら変わりのないことなのかもしれない。感覚的には奏法は全然異なるんだけれど、実際。
歴史的に見ても、楽器の持ち替え(コルネットとトランペット、トランペットとホルン、コルネットとヴァイオリンなど)は極めて当たり前だったようなので、その例にならってマルチ楽器プレーヤーでいければいいなと思っている。

あ、ドイツ演奏旅行ではリコーダーも吹くんだった。楽器が手に入ったらそれも練習のラインアップに加えなくちゃ。

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2006/02/22

韓国ドラマ

「天国の階段」全22巻を見る。所要日数は11日間。

主役のクォン・サンウとチェ・ジウよりも脇役のキム・テヒとシン・ヒョンジュンの方が表情の幅があって魅力的だった。

韓流ドラマを丸ごと見たのは初めてだけど、これを見た限りではハマるって感じではないなあ〜 感情移入するにはちょっと無理のある設定が多すぎ。

「喜怒哀楽」の中では「哀」の表出において日本人と韓国人の違いが一番大きいような気がする。

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2006/02/20

Five Corners Quintet

昨日、青山のブルーノート東京にモダンジャズを聴きに行った。

出演はFive corners quintet。 メンバーは下記の通り。

Timo Lassy (Tenor Sax)

Jukka Eskola (Trumpet, Flugelhorn)

Mikael Jakobsson (Piano)

Antti Lotjonen (Bass)

Teppo Makynen (Drums)

名前から想像がつくかもしれないが、北欧フィンランドのグループ。

無名だからと高をくくって30分前に会場に行ったらすでに客席は9割方埋まっていた。意外と人気あるのね。

メンバーのプロフィールを見ると、サックス、トランペット、ドラムスはみなヘルシンキのシベリウスアカデミーの出身だそうだ。トランペットのJukka君は若干27才、ブロンドの如何にもフィンランド人という感じの好青年である。うちにホームステイしていたAntti をちょっと小ぶりにした感じ。フィンランドはジャズの音楽祭も盛んだし、いろんなグループが活躍しているみたいだ。

オリジナル曲を7曲ほど演奏。アレンジも綿密に考えてあって、それぞれのソロもふんだんで(何故かベースのアドリブだけなかったけど)、ノリのいい爽快なプレイだった。ドラムスの人に誘われて聴衆もクラップ(手拍子)で演奏に参加したりして一体感もたっぷり。

ホーンセクションは(多分)基礎がしっかりしているせいか、ユニゾンもぴったりだし、安定感あるし、音色は多彩だし、なかなかよい。強いて難点を言えば時々エチュードっぽい節回しが顔を出すことと、ソロが優等生らしくまとまりすぎていたってことかな。

ともあれ、充分に楽しめたステージだった。 満足して帰宅。

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2006/02/19

オルフェーオ観劇

東京室内歌劇場第112回定期公演、モンテヴェルディのオペラ「オルフェーオ」を観に行く(19日、指揮:若杉弘、演出:鈴木敬介、紀尾井ホール)

最初に断っておくと、思いっきり悪口を書くことになっちゃうんだけど。。ご勘弁ください。

一言でいうなら、行かなきゃ良かったと思える公演だった。



まず、主役のオルフェオが下手過ぎ。ピッチは安定しなくてだいたい高めに外れているし、3幕の一番の聴かせどころ Possente spirto が技術的にも消化不良で聴いていて「そうじゃないだろう!」と地団駄踏んでしまう。とっても難しい曲であることは認めるけど、一番の聴かせどころなんだから、きちんとやってもらわないと三途の川も渡れないよ。

次に演出に見られるところがない。一幕羊飼いたちの動きは一通りで一様だし逆に主役たちの動きはなにもなし。2幕でエウリディーチェの死を告げる使者が来た時も、オルフェオは使者の方を見ることなく客席に向かって突っ立ったまま、一言「ああ!」。ありえないんだけど。何か演出に意図あり?

オケはと言えば、これはまあモダンだから古楽とは別物と考えるべきなんだろうけど、モノディの通低がセンプレビブラートなのはとても耐えられなかった。常にビブラートがかかっている音が美しいという感覚から離れてみると見えてくるものがあるはずなんだけど。ビブラート自体を否定しているわけではないので念のため。

最初のトッカータはなぜかオリジナルの指示を無視して2回のみ。ま、工夫もなく3回同じ演奏を聴かされるよりかは良かったのかもしれない。

3幕、ヴァイオリン、トランペットのエコー部分がエコーじゃなかったのは何故?

幕間にオケピットにある譜面を覗き込んでみたら、時代を感じさせる写譜屋さんによる手書きのアーティキュレーションありありの譜面。要するに30年前この歌劇場で使った譜面をそのまま再利用した様子。えー? この間古楽の解釈には目を見張る変化があったんだから、単なる再演ではなく、少なくともそれを考慮した音楽作りをしようよ。その結果ここに戻ってくるんならそれはそれでいいけどさ。間に合わせのオーボエやフルートを入れてのアレンジというのが、今再検討してもこれがベスト!という結論になるとは到底思えないんだけど。

バトンはといえば、オケテュッティのバレエの曲のリズムは死んでいるし、随所に縦を無理矢理合わせようとしてかえってアンサンブル乱れているし。 やたらとすべてコントロールしようとして音楽を殺していた感じ。あの〜、マーラーとかとは違うんですから。

良かったのはカロンテ役と希望役の歌手かな、しいて言えば。

この公演内容だとお客さんは「なんか変なオペラだなあ、まあオペラ創世記の作品だしこんなもんでしょうかね、やっぱりオペラはモーツァルトからだね」という感想をもつのではないだろうか。

多少覚悟はしていたものの、やっぱりという出来。金返せー。

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2006/02/18

賛美と祈りの夕べ

今日は西荻窪の本郷教会でバッハのカンタータ181番の演奏。

これはただの演奏会ではなくて、「賛美と祈りの夕べ」というタイトルが示すように、バッハのカンタータを通じて神を賛美するというカンタータ本来の在り方に則った集いである。
演奏されるカンタータもその時の暦に合わせているし、演奏の前にカンタータの内容に応じて聖書の一節が朗読される。
合唱はシュッツ合唱団、ソリストは合唱団の中から選ばれた人が担当し、オケはその日に都合がつく人ということで毎回趣旨に賛同した人が無償で集まって演奏する。演奏会は教会の催し物だから当然無料でだれでも歓迎。演奏は必ずしも一級品ではないけれども、この在り方がとても貴重なんじゃないかと思う。

この企画のプロデュースをしていらっしゃるのは、シュッツ合唱団の指導者でもありこの教会の会員でもある淡野弓子先生。毎回プログラミングをし、メンバーを集め、楽譜の手配をし。練習を指導して、かつ指揮をなさる。もうそれだけで本当に頭が下がる。バッハを愛し、命をかけて音楽をしていらっしゃるその姿勢は偉大だと思う。

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2006/02/17

ヤバいかも

さて、レオポルド・モーツァルトの本番も終わったので次の演奏会たちに向けての練習を始めなくては。
次はバッハのカンタータ181番と147番。これはラッパだから(最近ラッパ本番が多かったので)とりあえず問題なし、と。

ちょっと難物なのが4月のドイツ演奏旅行の曲目だ。送られて来たプログラムはガブリエリ、ピッキ、カステッロと初期バロックのど真ん中。従って楽器はすべてコルネット(一部リコーダー持ち替えかな)だ。曲づくりも大変だし、スタミナ配分の問題もあるし、それ以前の問題としてピッチの調整とかいろいろやらなくてはいけない課題が山のようにありそうだ。カンタータの練習と並行してコルネットを本格的にさらわなくちゃ。譜面を見て改めてちょっと焦っているところ。

あ、それから147番のコラールで使うスライドトランペットの練習もあったんだ。こりゃヤバいかも。

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2006/02/16

チョコの数(続き)

きのうの記事について、ふと思ったんだけど、
ひょっとして僕小数点見落としたかな と。

つまり 24と23じゃなくて、2.4と2.3だったのではないかということ。
これなら腑に落ちる。2個か3個かってことだもんね。

それでも平均値に達していないという事実は残るが。

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2006/02/15

チョコの数

世の中、バレンタインデーとトリノオリンピックで賑わっているみたいだけど、こちらは全く関係ない生活を送っている。あ、全くということはないか、昨日はチョコ2個ゲット!

なんでも、昨日見たサイトにバレンタインデーに関するアンケート結果があったんだけど、調査対象は夫婦で、
A: 夫「チョコを何個くらいもらうと予想するか」
B: 妻「夫はチョコを何個くらいもらうと予想するか」
という設問に対し、Aの回答の平均がなんと24個、Bも23個だったそうな!

ウソでしょう、世の中そんなにチョコが動いているの?
自分の生涯最高記録は確か7個くらいだったような。。。。

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2006/02/13

探検隊無事帰還しました

三鷹の演奏会、盛況のうちに終了しました。

聴きに来ていただいた方の詳細な感想がこちらにあります。

冒頭のレオポルド・モーツァルトのトランペット協奏曲は気持ちよく吹くことができました。

前半はあっという間に出番が終わったので、残りは2階客席で鑑賞することに。ランバッハ交響曲、山田さんのアリア、カルテットは純粋にお客さんとして楽しみました。

後半はおもちゃの交響曲全曲。隊長の演出でおもちゃ隊はらっぱの僕を先頭に歩いて演奏しながらの入場です。ウィンドマシーンはなんと三鷹芸術文化センター所有の自転車を改造したもの。4曲目の曲ではカッコーの和久井さんにしてやられました。というのも、本番でいきなりソロのところで立って演奏するもんだから、となりの僕もつられて立って吹いてみたら気合いが入りすぎたのか出だしの音を思いっきりはずしてしまうはめに。立たなきゃ良かったのに余計目立ってしまった。後で和久井さんに聞いたら「うん、あそこはね、狙ってたんだよ。それまでちょっと音程外し目にとっておいて、どソロのところでチータで音程もびしっと決めるっていうのをね。本番まで隠してるってのがいいでしょ」って、そりゃ人がわるいよ。ま、外した僕が一番悪いんですが。

6曲目ポストホルンのソロも無事にこなし、全7曲終了後、また最初の曲を演奏しながらの退場です。

ハイドンの44番でプログラムは終了、アンコールはレオポルド・モーツァルトのそりすべりでした。むち、すずなどと一緒にらっぱの演奏。アンコールを演奏し終わった時点で時間は6時。3時開演から3時間経過です。まるでオペラ並みの長さでした。

すべて片付けたあとはみんなで三鷹の居酒屋で打ち上げ。終演後も気持ちのいい演奏会でした。

また一緒に演奏できる機会があるといいなと思います。

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2006/02/11

名曲の森探検隊 出発!

いよいよ明日、茂木大輔隊長と探検に行くことになった。

昨日今日は下見(リハーサル)。
おもちゃの交響曲全曲というのは演奏される機会は少ないと思うがなかなか面白い。
隊長の指示で一部ポストホルンも吹くことになった。(去年楽器買っておいて良かった〜)
モーツァルト父子の作品、ハイドンのシンフォニー、カルテットからオペラのアリアまで、盛りだくさんのプログラム。
それに茂木隊長の案内が付くので長丁場のコンサートになりそうだ。

ソプラノの歌姫山田英津子さんはなんとヤマカズの娘さんだとのこと。びっくり。そういえば笑顔が似ているかも。

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2006/02/10

エンサラーダス再演!

師匠から電話があって、目白バロック音楽祭のオープニング・コンサート(6月2日東京カテドラル)でエンサラーダスをやるからとのこと。楽しみ!

エンサラーダス、モンセラート、ヴェスプロ、いづれの曲も何度再演しても飽きないし、楽しい。

今年は3つとも演奏できそうなのでラッキー。今のところヴェスプロは5月21日横浜合唱団(みなとみらい)で、モンセラートは10月22日大分で演奏することが決まっている。ずいぶん先の話のような気がするんだけど、きっとあっという間にコンサートの当日になっちゃうんだろうね。

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2006/02/09

伊福部昭の思い出

やはり今日はこの話題を書かねば。

大学オケを出て79年の12月に新響に入団した。本当はその月にあったマーラー第5番の演奏会(新響が初めて山田一雄と組んでマーラーチクルスを始めた第1弾)から出たかったのだけれど、タイミング遅くその次のコンサートからということになった。

当時の新響の常任は芥川也寸志。数年前に芥川さんと新響は邦人作品展の功績でサントリー賞を受賞してから、年4回ある定期のうち1回は日本の作品でという企画だった。80年4月の第87回定期に芥川さんは満を持して芸大時代の恩師伊福部昭の個展を開くことを計画、オーケストラとマリムバの為のラウダ・コンチェルタータ、ヴァイオリン協奏曲第2番、そしてシンフォニア・タプカーラという意欲的なプログラムが組まれた。

トランペットパートはその回に限って首席奏者が都合によりお休みで、半年前に入団してたK村、入団したての僕(N村)、そして助っ人の I 村の3人でやりくりした。みんな大学は違うものの同学年でラッパの3村と呼ばれていた。なにしろ3曲ともハードな曲なうえに3管編成である。つまり出ずっぱりということだ。トップは3人で持ち回りにした。僕はタプカーラのトップを任された。

練習が始まって、その大胆な作曲技法と壮大な音楽に度肝を抜かれた。執拗なオスティナート、荒削りなリズム。それまでベートーヴェンやブラームスなど西洋古典しか知らない僕には未知の世界ながら、練習を繰り返していくうちに(アイヌが源ではあるものの)日本の音楽を演奏する楽しさ、違和感のなさがすごく新鮮でうれしかった。

それに加えて練習に時間の都合をつけては作曲家ご自身が練習に頻繁に足を運んでくださり、指揮者の隣におすわりになって、指揮者から相談を受けると「ここはこうしてください」「そこはもっとこういうふうに」あるいは「それじゃこう変えてみましょう」などと共同作業で曲を作って行く贅沢も味わえたのだった。伊福部さんは当時まだ60代なかば、いつもストライプのシャツに蝶ネクタイというダンディでおしゃれなたたずまいだったように記憶している。自分の曲が愛弟子の棒で演奏されるのを心底喜んでおられるようだった。

タプカーラはしんどかった。フォルテでハイノートがビンビンでてくる。でも若さと度胸で乗り切ったような気がする。これが僕の新響デビュー曲。改訂版初演の栄に浴したことになる。

演奏会の打ち上げの上野のトンカツ屋の2階でも伊福部先生はいつものお姿だった。みんなから「首席が欠席で大変だったのに良く頑張ったね」と褒められたけど、内心「なーに首席がいなくたって全然平気さ」と生意気かましてたように思う。

以来新響では幾度となくこの曲を演奏してきた。指揮も芥川さんの他に石井眞木、原田幸一郎など(ヤマカズでやったっけ?)さまざまな人と共演している。そのほとんどの演奏会に伊福部先生はお見えになったはずである。

新響に入りたてで意欲に燃えていた自分と、伊福部ー芥川の師弟愛を目の当たりにできたこと、曲そのものの魅力などからシンフォニア・タプカーラとその作曲者は僕にとって特別に思い入れの深い大事な宝となっている。

ご冥福をお祈りします。

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2006/02/08

コンサート終了!

ブルーライノ公演、Men in Baroque V 無事に終了。

お客さんの反応も良くて楽しんでいただけたようだった。

「無事に」とは言ったものの、想定外のことはいろいろあって・・・

殊に僕のトランペットソロの曲の一曲目。旋律をトランペット、オルガン、トランペットという順番で持ち回るように自分でアレンジしたにもかかわらず、メロディーをオルガンにバトンタッチせずそのまま(気持ちよく)吹き続けてしまった。オルガンの西山さんは「あれ〜、どうするのかな〜」と思いつつ弾いてたらしいけど、そんなことに僕が気がつくのはもうそのフレーズもひとしきり終わった頃。「やってもうた!」とは思いながら、その後の受け渡しの順番を一回逆にして切り抜けた。西山さん焦らせてすみませんでした。でも音楽には影響なかったはず。

ステージから降りてから西山さんと「お客さんには気づかれなかったよね〜」と確認などしたりして。

アルトサックバット初デビューが無事に出来たことも特筆すべきことかも。1曲だけではあったが、キューだしのタイミングなどもうまくいって自分なりにそこそこ満足いく出来だった。しっかし、スライドワークは難しいわ。

コンサート終演後、金山のこじゃれたレストランで打ち上げ。

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2006/02/06

Men in Baroque V

2月7日、火曜日のブルーライノのコンサートはナポリ特集、ナボリ出身あるいは縁のある作曲家や作品を集めてコンサートのプログラムを組んでいる。

プログラム

トッカータ第1番(ジョバンニ・サルヴァトーレ)

カンツォーナ第4番・第2番(ジローラモ・フレスコバルディ)

フォリアス(アンドレア・ファルコニエーリ)

サックバット3重奏によるヴィラネッリャ(ジョバンニ・D・ノーラ)

  もし急ぐなら

  ガリアルダを習いませんか

トランペット・ソロによるカンタータ(アレッサンドロ・スカルラッティ)

  トランペットよ鳴れ

  私の宝である女よ

やかましやのご老人(アドリアン・ヴィラールト)

愛しのマドンナ(オルランド・ディ・ラッソ)

英雄(アンドレア・ファルコニエーリ)

フランス風カンツォン第3番(ジョバンニ・サルヴァトーレ)

カンツォン「ラ・ベルナルディーナ」(ジローラモ・フレスコバルディ)

パッサカッリェ(アンドレア・ファルコニエーリ)

タランテッラ

良い知らせ(作者不詳)

愛するルチア(ロベルト・ムローロ)

奏者は7人、使用する楽器はサックバット(トロンボーンの前身)、コルネット、リコーダー、ドルチアン(ファゴットの前身)それにオルガン。僕にとってはサックバット初デビューになる。

ただいまコンサートに向けて最終リハーサルの最中。

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2006/02/04

The Art of the Trumpet-Maker

ラッパ関係の本の紹介ついでに。

タイトル The Art of the Trumpet-Maker
著者 Robert Barclay
出版社 Oxford University Press 1992
ISBN 0-19-81665-2 186p

サブタイトルに「17世紀、18世紀ニュルンベルグにおける材料、道具そして技術」とある。文字通り、当時どのようにしてトランペットを作っていたかという詳細な解説の本。いささかマニアックではある。
現代のマイスター、カナダ在住のバークレー氏は伝統的工法でトランペットを作る活動を始めたパイオニアの一人。自分で製作するだけにとどまらず、こうやって研究結果を本にして発表したり、一週間でトランペットを作ろう!みたいなワークショップを開いて一般の人にもラッパ作りの手ほどきをしたりしている。

その彼が同じく楽器制作者の Richard Seraphinoff (主にホルンを作っている)と一緒に2002年にイギリスはエジンバラに出張ワークショップを開いたときの様子がやはり本になっている。

Making a Natural Trumpet --An illustrated workshop guide
Edinburgh University Press 2003
ISBN 0-907635-466 29p

これは写真集みたいなもので、ワークショップでトランペットが作られていく過程が解説とともに紹介されている。眺めるだけで自分もラッパ作りに参加しているような気持ちになる。

イギリス人のコルネット吹きでこのワークショップに参加したというエジンバラ大学の先生とたまたま知り合ったんだけど、「ホントに一週間でラッパを作り上げちゃうんだよ、しかもみんなちゃんと音が出て最後にはアンサンブルも楽しめる。驚いたよ」と語ってくれた。

自作の楽器で演奏を楽しむ。ついでに演奏する曲も自分で作曲するならば、これは究極のクリエイティブな遊びといえないだろうか。(もちろんそれぞれをその道のプロに任せた方が結果はいいに決まっているが、それとは次元の違うはなし)

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2006/02/03

la tromba

注文していた本が届いた。イタリアのトランペット奏者、Gabriele Cassone の書いた la tromba という大判、300ページを越す大作だ。出版社は Zecchini Editore、2002年。贅沢にも全ページオールカラーだ。

カッソーネは極端な奏者でナチュラルと現代音楽のエキスパート。従って本の内容も昔の奏法と現代音楽のテクニックが載っていて面白い(ような気がする)。図版や写真も豊富で(Vincent Bach 氏の写真なんて初めて見た)、ただ眺めているだけでも楽しい。というか、ただ眺めているだけしかできない。なぜなら全編イタリア語だから! まあ、それも知ってて注文したんだけれどね。

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2006/02/02

「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」鑑賞

観てぶったまげた。

すごい音楽があった。

すごいミュージシャンたちがいた。

キューバという知らない国があった。

みんなすごいけど、やっぱりトランペットのエル・グアヒーロに耳がいく。このおじさんいくつ?33年生まれということはこのカーネギーホールでの演奏時は64才か。ううむ。

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2006/02/01

マイスター

ワーグナーの楽劇に有名な「ニュルンベルグのマイスタージンガー」というのがある。
マイスター制度はヨーロッパ中世から発達した業種毎の職人の組合(ギルド)で、マイスターの資格をとるには若いうちに弟子入りして徒弟制で厳しい現場教育を経た後、試験に合格することが必要だ。それだけに一目も置かれていたようだ。

ワーグナーの楽劇に登場するハンス・ザックスなるマイスターは靴作り職人だが、ニュルンベルグは金属加工業も盛んで、バロック時代は金管楽器製作のメッカでもあった。ドイツ国内ばかりでなく、周辺諸国(イギリスを除く)や北欧の王室、皇族からの注文も一手に引き受けていたらしい。
ラッパ製作も当然のことながらマイスター制だ。とりわけニュルンベルグで有名だったマイスターはEhe(エーエ)一族とHaas(ハース)一族であった。エーエ家では1607年にIsaac Ehe がマイスターになってから1751年の Martin Ehe まで9人のマイスターを輩出、ハース家は Johann Wilhelm Haas (1676) から Jo Adam Haas (1796) まで4人。3代目ハースはかなりの資産家でもあったようで商売がいかに繁盛していたかが伺われる。現代複製されているナチュラルトランペットもこのどちらかの系列のモデルのコピーがほとんどだ。

現代製作されているレプリカの中で、当時の工具を使い当時の製作方法に則って手作りで楽器を作っているのは(僕が調べた限りでは)カナダの Robert Barclay とオランダの Geert Jan van der Heide および同じくオランダの Graham Nicholson の3人だけといえる。それ以外のメーカーは何らかの形で機械を使っていて現代工法に頼っている。

手作りにこだわるのには訳がある。チューブにしろ、ベルの部分にしろ、手で叩いて金型を伸ばして作ることにより、内部に微妙な凹凸ができる。これが自然倍音のみならずベンディング奏法で音程を唇で調整することを容易にするからだ。

いわばこれら現代のマイスターは長年の研究、調査および試行錯誤により Ehe や Haas を復元するノウハウを蓄積してきている。心配なのは、その技はこれらの人たちがいなくなったらそうやすやすと伝承されないのではないかということ。ナチュラルトランペットの需要なんて限られていますからね。せっかく復元された技術がマイスターとともに失われてしまうリスクがある。

とかなんとか、要は口実なんだけど、こないだゲットしたスライドトランペットの具合が期待を上回って良かったので、Heide にナチュラルトランペットの注文をしてしまった。せっかくだから装飾は思いっきり付けてね ということで。納期は約8ヶ月後。楽器の到着が今から楽しみだ。

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