ナポリタン
といってもスパゲッティの話ではない。
今月初めの名古屋のコンサート(ブルーライノ)のリハーサルの時のはなし。
コンサートのテーマはナポリだった。アンコールはバンマスが編曲したチャイコフスキーの白鳥の湖からナポリの踊り。
ソロをとるうちの師匠が「今ひとつイメージがつかめない」とおっしゃるので、「ナポリタンダンスといえば、そりゃあボリショイのドクシツェルでしょう」と(僕を含めた)オケ上がりのメンバーたちが言う。
その場に音源があったら定番演奏を聴いてもらうことができたんだが、あいにく見当たらず。それはそれとしてなんとかしのいだ。
今日、CD棚を見てたらドクシツェルの小品集が出てきたので、取り出して久しぶりに聴いてみる。う〜む、これこれ、この節回しと野太い音。ロシアのラッパここにありですね。
ドクシツェル氏には、僕らがアンサンブルで1992年にフィンランドに行ったとき、リエクサの音楽祭でお会いした。その時既に引退してたはず。もう70才近かったし、どこにでもいそうな人の良いロシアのおじいさんといった感じだった。しきりに「ニホンダイスキデス。ニホントイエバ、ミスタートベハゲンキカ?」と聞かれ、知りもしないのに「ええ、ご活躍中ですよ」と適当に答えてしまった。人を不愉快にさせたくないという日本人の悪い癖。
さて、今調べてみたら氏は昨年の3月に鬼籍に入っていたことが判明。知らなかった。合掌。
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