The Art of the Trumpet-Maker
ラッパ関係の本の紹介ついでに。
タイトル The Art of the Trumpet-Maker
著者 Robert Barclay
出版社 Oxford University Press 1992
ISBN 0-19-81665-2 186p
サブタイトルに「17世紀、18世紀ニュルンベルグにおける材料、道具そして技術」とある。文字通り、当時どのようにしてトランペットを作っていたかという詳細な解説の本。いささかマニアックではある。
現代のマイスター、カナダ在住のバークレー氏は伝統的工法でトランペットを作る活動を始めたパイオニアの一人。自分で製作するだけにとどまらず、こうやって研究結果を本にして発表したり、一週間でトランペットを作ろう!みたいなワークショップを開いて一般の人にもラッパ作りの手ほどきをしたりしている。
その彼が同じく楽器制作者の Richard Seraphinoff (主にホルンを作っている)と一緒に2002年にイギリスはエジンバラに出張ワークショップを開いたときの様子がやはり本になっている。
Making a Natural Trumpet --An illustrated workshop guide
Edinburgh University Press 2003
ISBN 0-907635-466 29p
これは写真集みたいなもので、ワークショップでトランペットが作られていく過程が解説とともに紹介されている。眺めるだけで自分もラッパ作りに参加しているような気持ちになる。
イギリス人のコルネット吹きでこのワークショップに参加したというエジンバラ大学の先生とたまたま知り合ったんだけど、「ホントに一週間でラッパを作り上げちゃうんだよ、しかもみんなちゃんと音が出て最後にはアンサンブルも楽しめる。驚いたよ」と語ってくれた。
自作の楽器で演奏を楽しむ。ついでに演奏する曲も自分で作曲するならば、これは究極のクリエイティブな遊びといえないだろうか。(もちろんそれぞれをその道のプロに任せた方が結果はいいに決まっているが、それとは次元の違うはなし)
| 固定リンク
「トランペットの話題」カテゴリの記事
- ブラスアンサンブル編曲(ダウランド)(2020.04.23)
- 高音攻略法(2023.07.25)
- ナチュラルトランペットのウォームアップ(動画紹介)(2022.10.22)
- 思いつき話(2022.08.18)
- ラッパ購入遍歴(その2)(2022.06.30)
コメント