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2006/04/23

古楽コンクールレポート

甲府の古楽コンクール、昨日の予選は用事で行けなかったものの、本選の今日は朝から行くことができた。
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今年は記念の第20回、参加者も過去最大でエントリーは59人、うち3人が棄権したから予選に出場したのは56人だったらしい。今回の対象はバロック時代の旋律楽器、リュート属、声楽ということで、56人の内訳は

声楽 23人(Sop18、MS2、CT1、T1、Br1)
ヴァイオリン 6人
リコーダー 12人
オーボエ・フルート 6人 
ガンバ、チェロ 7人
リュート 2人

予選は土曜の朝10時半からスタートして午後8時までかかったとか。演奏する方も聴く方も、それから採点する先生方もお疲れさまである。通常はその日のうちになされる本選出場者の発表も翌日という異例の事態となった。

僕が甲府に到着したのは日曜の朝10時半、ちょうど本選に進む人の名前が発表される時刻であった。で、結果はMS2名、ヴァイオリン2名、リコーダー2名、ガンバ、チェロ各1名の8人が本選に残ることになった。

12時半から本選、くじ引きで決められた順番で各人20分ほどの演奏。さすがに実力者ばかりの中にあって、韓国から来たリコーダーのEunchoさんは風貌に幼さがあって舞台での緊張感もひしひしと伝わってきた。聞けばまだ14才とか。でもヴィヴァルディのコンチェルトなど達者に吹いていた。ヴァイオリンのビゼンデルのソナタは指定された曲なのか重音だらけですごい難しそうだ。

本選も終わり、発表の前の時間を利用して過去のコンクール受賞者による記念コンサートが開かれた。皆さん一線で活躍されている人たちで豪華な顔ぶれ。演奏にも風格があってさすがに聴かせる演奏が繰り広げられる。とりわけ最後に登場した西山まりえさん(チェンバロ)のバッハ(半音階的ファンタジーとフーガ)が白眉の演奏。あたかも何かが乗り移っていたかのようで、これこそ入魂のバッハという説得力ある演奏だった。

さて、気になる結果発表。

1位 小池まどか(ヴァイオリン)
2位 山本 徹(チェロ)
3位 山口幸恵(ヴァイオリン)
審査員奨励賞 Euncho Yeom(リコーダー)

ということで器楽優位だった模様。ちなみに本選に残られたその他の人は以下の通り (本選出演順)

後藤一枝(メゾ・ソプラノ)
安藤由香(リコーダー)
野呂愛美(メゾ・ソプラノ)
武澤秀平(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 


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