こだわりの北九弁
まだリリー・フランキーにこだわっている。
方言をなんの注釈もなくそのまま晒しているいさぎよさに脱帽しつつも、やはりちょっと説明したくなってしまう。
主人公のオトンは在小倉。東京でオカンが癌で入院したと聞いて息子に電話で言う。(今手元に本がないので台詞はうろ覚えだが)
オトン「今は大部屋におるんね」
息子 「ああ、6人部屋だよ」
オトン「個室に入ったらつまらんたい」
息子「その話はまえにきいたよ」
これは大部屋から個室に移されたらつまらないという意味では決してない。個室に移されるような容態になったらもうどうしようもないよ、覚悟はしないといけないよ、という意味なのである。「つまらん」でこのニュアンスが伝わるかどうか不安になってしまったもので、一言。
| 固定リンク
« 「熱狂の日」音楽祭 | トップページ | 原体験 »
「本・雑誌・映画」カテゴリの記事
- 「ドライブ・マイ・カー」(2022.01.21)
- 翻訳初出(2019.04.20)
- The Cambridge Encyclopedia of Brass Instruments(2020.04.06)
- 「暇と退屈の倫理学」(2018.05.24)
- 「良心をもたない人たち」(2018.05.23)
コメント