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2006/06/11

コンサート終了!

コントラポント、無事に終了。
立教の食堂、いい建物だった。昔ながらのれんが造りの部分と張り出した現代風建築がうまくマッチしておもしろい雰囲気。天井が高くて床は石造りで響きも結構良かったし、教会にありがちな人の音が聴こえづらくてアンサンブルしにくいということもなかった。リハのときからヨーロッパの会場(どこかの学校みたいな)にいるような感じがした。あれでステージが一段高いともっといいんだけど。

さて、話題は変わるがネットで見ていて「やっぱりなー、そう感じるんだろうなー」と残念に思われることがあったので、そのことについて少し。

それは先日のヘレヴェッへのロ短調ミサのコンサート評。
「ホルンがダメダメで音はずしっぱなし。興を殺ぐことはなはだしい」というコメントが結構見られたのだ。

コレギウム・ヴォカーレはピリオド楽器の団体なのでホルンも当然のようにナチュラルホルン。バッハの楽器の指定はコルノ・ダカッチャ、すなわち狩りのホルンである。ピストンやロータリーはついてない。
ナチュラルトランペットと違い、ホルンは現代でもナチュラルの場合、自然倍音で出ない音はゲシュトップ奏法(右手を朝顔の中に入れて半音下げたり全音上げたりするやり方)やベンディング奏法(唇を緩めて無理矢理音を下げる方法)などのテクニックを駆使しなければならない。ーーートランペットは指孔というズルをしているのでねーーー
これで音階を吹くと、現代人の均質な音に慣れた耳にはとても異質・異様に聴こえる。吹いている本人は大変な苦労をしているのに、聴いている方は「下手くそでなっちゃないねー」となるのである。こんな報われないことはない。かってはそれがホルンの音階だったんだけどね。

だけど、だからといって現代の聴衆に250年前の耳を持てと要求する訳にはいかない。どうしたもんだろか。
少なくとも断言出来ることは、先日のホルン吹きは(当時の基準からすると)見事な演奏をしたし、音もほとんど外してなんかいなかったということ。そして、それを「ひどい演奏だねえ、金返せ」と感じる聴衆が少なからずいたという事実である。

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