ALWAYS 三丁目の夕日
お気に入りなのでDVDを買ってしまった。
何度見ても泣けてしまう、というか見れば見るほど泣ける。
最初にジーンとくるのが六子が押し入れに避難しているところに鈴木オートが勘違いを謝るところ。なんかこれから日本経済が立ち上がるその原動力みたいなものを感じてこみ上げてくるものがある。その後もいろんなシーンでいろんな理由から涙腺がゆるんでしまう。
DVDについている記録を見ると時間をかけて丁寧に製作されたことがわかる。撮影に2ヶ月半、それはいいとしてその後のVFX編集に3ヶ月半もかけてる。ミニチュアとかCGとか根気のいる作業だよね。いいもの作りたいという意欲と、やっているうちにハマって凝ったものになっちゃったという面とあるんだろうけど。
はっきり言って役者さんについてはそれほど好きでもない。特に茶川を演じる吉岡秀隆とその彼女役の小雪はあまり好みではない(内田有紀と結婚・離婚したのが気に入らない訳ではないよ)。やっぱり描かれた時代に郷愁を感じる所為かな。
どうでもいいことだけど、監督の演出で一カ所気に入らないところが。それは自習時間にノートを悪友に取り上げられた淳之介が、そのあとじたばたせずに自分の机に座ってうつむいたまま自分の書いた小説が読み上げられるのを聞いているシーン。普通恥ずかしさと怒りで取り戻しにいくでしょうに。ちょっと不自然かな。
郷愁を感じる割にはその頃に戻りたい訳ではないのはなぜでしょうね。
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コメント
>郷愁を感じる割にはその頃に戻りたい訳ではないのはなぜでしょうね。
それは店長さんが立派な大人として、ちゃんと「今」を生き続けているからでしょうね。心から羨ましい限りです。
(昭和31年生まれのおじじ)
投稿: ロレンツォおじじ | 2006/07/11 01:02