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2006年8月

2006/08/29

言語感覚

テレビのCM見てて、これってどうなの?と思うことしばしば。

例えば「地デジ」。最初は耳を疑ったな、何のことを言ってるのか分かんなくて。どうやら地上波デジタルの略らしい。略さずそのまま言えばいいものを、よりによって「チデジ」だよ。鼻血みたいじゃんか。

携帯のCM、ドコモ。あのキノコはなに?っていうか、「ドコモだけ」の茸というのは分かっているんだけどさ、センス悪すぎない?キノコとビーチフラッグする?普通。

auよお前もか、と思ったのは電車の広告。仲間由紀恵率いるバンドの名前はどうやらDownloadsって名前らしいんだけど、そのloadsの文字にかぶせてバラの絵が描いてあった。そりゃ日本語で表記すればどちらも「ローズ」なんだけどね、rとlじゃ違うでしょ、って中学英語だと思うんだけど。それを確信犯で堂々と引っ掛けてあるのが許せない。

面白いなーと思って親近感を持つ人がいるのだろうか、果たして。

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2006/08/27

掃除

昨日練習のときにD管のマウスパイプを見ていたらずいぶん(中が)汚れているなあと思ったので、今朝久しぶりにトランペットの中を掃除した。
専用の掃除棒で汚れを押し出す。すると出るわ出るわ、ヘドロ状のものがたまっていたことが判明。道理で調子が出ない訳だ。

きれいになったラッパで吹いてみたけど、やっぱり調子が出ないことに変わりはなかった。

ま、中がきれいになったということで良しとするか。

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2006/08/26

思うこと

発表会のあと先生と話したことがまだぐるぐると頭の中を巡っていて整理がつかない。
それは「つまるところ自分は何がやりたいのか、何を目指しているのか」ということ。
もちろん最初の問いは音楽上のことだったんだけど、それに限らない。仕事、家庭、生活。まあ、大きく言えば人生ってことなんだけどね。

一番簡単に答えが出そうなのは仕事。社長になってやろうとか仕事の業績で有名になろうとかいつかは起業して自分のビジネスを持とうとかの野心はさらさらない。資産運用という社会的に有意義な産業の一組織の中で自分の知識や経験を活かしつつ部分的調和を図っていくこと、それで生活の糧が得られること、これで充分な気がする。ちょっと覇気がない感じがするけどね。まあいいでしょう、本人が納得・満足してるんだから。

家庭?ま、これはおいといて。

で、音楽。ラッパの腕の向上?バロック音楽?
トランペットでバッハのカンタータを演奏するのは楽しい。まだ全然やりきれてないし。でもオケで演奏することがホントにしたいことなのかと聞かれれば、それよりはアンサンブルで音楽を練ることのほうが数倍やりがいがあると思うしやりたいこともできる。
メンバーがいなくてどうしようもないわけではない。では何故その方向に動かないのか。

何を?いつ?誰と?どこで?どのように?

多分考えすぎなくても時期がくれば自然と自分で答えを出すとは思う。今までもそうやってきたんだし。

一番いい例がブラスアンサンブルだね。学生の時に組織したグループをほとんどの期間リーダーとしてやってきて、さんざん活動して自分の音楽生活の中心においていたのに、敬愛するフィリップジョーンズを招聘して一週間師と密着生活して、師の前で武満徹のガーデンレインを演奏したところで「もういい、やることやった」と思った。20年間かかわったグループとさようなら宣言。勝手と言えば思いっきり勝手。以来ブラスアンサンブルにはまるっきりタッチしていない。

これからも同じように進んでいくんだろうね。違うのは残された時間が確実に徐々に短くなってきていることだ。

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2006/08/25

コンサートのお知らせ

私の出演するコンサートの案内です。
ブログの右側のコンサート出没情報にもありますが、本文にも掲載しておきます。

■オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ(古楽器オケ)&
東京クラシカルシンガーズ 第5回演奏会

 日時:9月2日(土) 14:00 開演 13:30 開場
 場所:浜離宮朝日ホール (都営地下鉄大江戸線 築地市場駅 徒歩3分)
 曲目:【オールモーツァルトプロ】
    ○ミサ曲 ハ短調 KV.427
    ○キリエ ニ短調 KV.341
    ・奉献歌「主の御憐れみを」 KV.222
    ・カンタータ「フリーメイソンの喜び」 KV.471
 指揮:坂本 徹
 演奏:オーケストラ・オン・ピリオド&東京クラシカルシンガーズ
 入場料:前売2,000円、当日2,500円
  
 オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウは(多分)日本唯一のアマチュアによる古楽器オーケストラです。
 今年はモーツァルト生誕250年ということでレクイエムと並ぶモーツァルトの大作ハ短調ミサ曲他をソリスト・合唱・オーケストラでお送りします。
 
 レクイエムのほうは今年の12月5日にモーツァルト・アカデミー・トウキョウという団体(こちらも古楽器オケ)で演奏する予定です。

 詳しくはこちらのチラシをご覧下さい。

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2006/08/23

発表会にて

発表会ではフランチェスコ・ロニョーニという人のアレンジした「私は傷ついて」Io son ferito という曲(元歌はパレストリーナ)を演奏した。上から下まで細かい音符が多いのとスタミナが要求されるということでコルネットにとっては難曲だ。というか人前で演奏するのは無謀とも言えるかも。でもコンサートではなくて発表会(しかも心技体道場!)という場だし、一発勝負にはふさわしいかも、と思いしばらく悩んだ上でその曲にした。

出来は自分としては80点くらいかなあ。もっといろいろ表現出来たような気もするし、いや、よく最後まで保ったよねという気もあるし。ま、自分のベストではなかったことは確か。これじゃいかんのだが。

ところで、アントネッロ塾生による心技体道場(発表会のことね)では最近聴衆賞というのがある。つまり聴きに来ていただいた方からどの演奏が良かったかアンケートをとって一番多く票を獲得した人の栄誉を讃えるという趣向。

今回自分は一票も得ることが出来なかった。くやしいけど正直に告白すると結構ショックだった。別に褒められたいとか自慢したいとかいう動機で演奏している訳ではないけど、なんか自分の演奏って聴き手に届いてないんだなあと思うとさみしいじゃないですか。

打ち上げのときに正直に先生にそう言ったところ「そうだねー、やっぱインパクトが足りないんだよね」とのコメントをいただいた。インパクトかあ。

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2006/08/22

合宿その後

世の中、甲子園でずいぶん沸いていたようだけど、週末3日間地下にこもってコルネット漬けだったので俗世から縁遠くなってしまった。

昨日は朝から右耳およびその奥の頭が痛くて、仕事には行ったものの効率があがらず、たまらず夕方近くの耳鼻科に行ったら外耳炎だとのこと。海水浴にでも行きましたか?いえいえ、地下にはもぐってましたけどねえ。とりあえず薬もらってきた。

音程の良くなる薬ってないのかな、と思ったら、そうか、あの合宿がそれだったんだよなと今更ながらに気がついた。
「和音をフィールしてそこから産まれてくる感覚」を掴まなくちゃ。

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2006/08/17

チェンバロ合わせ

昨日はなかなかやのチェンバリストに発表会の曲を合わせてもらった。このところずっとアンサンブルご無沙汰してたので久しぶり。やっぱりホームに帰ってきた気がして安心出来る。

いろいろと曲についてのアイデアをいただく。合わせをしていて思うのは、通奏低音を担当しているプレーヤーは僕ら旋律を演奏している者とは違った視点で曲を捉えているんだなあということ。特に変わったコードへの変わり目に敏感になるみたい。そこに思い入れをしつつ弾いているのに上(旋律)がさらっと通り過ぎてしまうのがもったいないという気持ちになるようだ。なるほどなるほど。

あとはぶっつけ本番だね。

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レクチャーのお知らせ

今週末はコルネット強化合宿が開かれますが、プログラムの一環として濱田さんによるレクチャーが予定されています。テーマは「練習法」。詳細は以下。

コルネット強化合宿最終日を飾る、講師濱田芳通によるレクチャー。
日時:2006年8月20日(日)14:00-
場所:鷹羽スタジオ
聴講料:2,000円
題目:「練習法」
内容:「まず音楽!テクニックは後からついてくる!」を実践する。

コルネット強化合宿参加者以外の一般の方の聴講も歓迎だそうです。アントネッロの音楽の秘密を知りたい人には貴重な機会かも。

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2006/08/09

昨日の収穫

会社のビルの地下に小さな本屋がある。
昼休みなどにふらっと寄って新刊の新書などを買うのに便利でちょくちょく利用している。

昨日はそこでこんな本を見つけた。
「ザ・龍之介 全小説全一冊」第三書館 ¥1900

なんと芥川龍之介の146篇の小説全てが一冊に収まっている。
少しばかり重かったけど買って持って帰る。

短編ばかりなのでちょっとした空いた時間に読むのにちょうど良いよね。

巻末の年譜を見ると、三男の芥川也寸志(誤植になっているけど)が生まれてまもなく亡くなっている。享年36歳。
也寸志さんは全く父親とふれあう時間がなかったことになる。その父親が偉大な存在だった場合、どうやって父と子という折り合いをつけたんだろうか。ということがふと気になった。

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2006/08/08

クマムシって知ってる?

古楽仲間の友人がを出した。

テーマは音楽ではなくて、彼の専門の生物。不思議な生き物「クマムシ」の一般読者向けの本だ。
昨日本屋で購入して、面白くて一気読み。
クマムシについて知識が広がるだけでなくて、そこここの文章に彼の人となりがあふれていてうれしくなる。

リンクを貼った岩波のサイトのページからmore info を辿って行くと、クマムシの歩くようすが動画で見られる。これもかわいい。

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2006/08/07

ウィントンの12か条について

僕のブログを見ている会社の友人からコメントをもらった。

ウィントンの12か条はそれぞれに非常に示唆に富んでいるし、いかにもウィントンらしくて、なるほどこういう考え方から優等生がうまれたんだなあと納得がいった。でも、同時にジャズプレーヤーとしての物足りなさがあるのもこういう点にルーツがあるんじゃないだろうか。と。

なるほど。
ウィントン・マルサリスはクラシックの殿堂でもあるジュリアード音楽院の出身。もともとはクラシックの奏者を目指していたわけで、品行方正なところがあるのは否めない。テクニックはすごいけどマイルスやコルトレーンのようなカリスマ性が足りないということだろうか。そしてそれはクラシックのように積み上げて行く練習方法からは生み出されないわけで。

ま、ここは誰がジャズジャイアントにふさわしいかというのが主題ではないし、あの12か条の価値がそれによって下がるわけではないんだけれど、全く僕の気がつかなかったことなので紹介させていただいた次第。

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2006/08/06

ウィントン・マルサリスの練習12か条

以前の日記(1/13)にも書いたけど、トランペット奏者のウィントン・マルサリスが出演したWynton on music というビデオ番組がある。シリーズものだけど、その中で特に「練習という怪物」が気に入っている。ビデオに撮っていたんだけど、子どもがその上からバラエティ番組を録画してしまったのでもう見直すことができなくなってしまった。残念。

幸いその番組でウィントンが挙げた練習の為の注意事項はノートにメモしてある。全部で12あってどれも含蓄深いのでここに紹介しておこう。(コメントは記憶に頼って書いたので僕の解釈が入っています)

1. Seek private instruction(アドヴァイスを求めよ)
先達から教わることは大事。我流は避けましょう。なにも初心者には限らない。番組中ではヨーヨーマがウィントンにジャズのフレージングを習いたいと言ったのをうけて、ウィントンが「ほら、これほどのチェロの名人でも謙虚に教えてもらおうとしている、この姿勢が大事」といっている。

2. Make a schedule(計画を立てる)
漫然と練習しない。建物を造る時だって設計図なしにいきなり立て始める人はいないでしょう。まずグランドデザインを描くことが大切。

3. Set goals(目標を定める)
近くの目標、遠くの目標、それぞれ立てる。目標を立てればそれに向って何を努力すればいいかが自ずと明らかになる。

4. Concentrate(集中する)
練習する時は集中しておこなう。勉強と一緒。

5. Relax and practice slowly(リラックスしてゆっくりと練習する)
根を詰めて練習しない。ゆっくり階段を登るように、早いパッセージもテンポを落として練習し、確実にできるようになってから徐々に早くすること。

6. Practice hard parts longer(難しい部分の練習に時間をかける)
えてして簡単に演奏できて聴き映えがするところばかりを練習しがち。練習すべきは難しいところや出来ていないところ。そういった部分の練習に時間をとること。

7. Play with expression(感情を込めて演奏する)
メトロノームに合わせて練習するときでも常にフレーズを歌うことを忘れない。

8. Learn from your mistakes(自分の失敗から学べ)
自分が間違ったところを反面教師にして、それを克服するような練習方法を考える。それが上達への早道。そのためには自分の演奏を客観的に聴かなければいけない。

9. Don't show off(ひけらかすな)
ひけらかしは芸が浅い。父からの戒め。(1月13日の日記参照のこと)

10. Think for yourself(自分に合った練習法を考える)
人はそれぞれ違う。人がやって良かった練習方法であっても自分には適していないかもしれない。自分に合った練習方法を考え実践しよう。

11. Be optimistic(楽天的であれ)
基本的に楽天的じゃないと辛い練習は続かないもの。深刻に考えすぎない。

12. Look for connections(関連性に注目)
いろんなものごとに意外なつながりがあったりする。一見違って見えるものに共通性がないか常に探してみよう。

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カンタータシリーズ今後の予定

本郷教会での136番は無事に終了。

この秋のカンタータシリーズのスケジュールが発表になった。
10月はソロ・カンタータの特集らしい。

10/14(土)169番(アルトソロ)
10/21(土) 56番(バスソロ)
10/28(土) 49番(ソプラノとバス)
11/26(土) 26番
12/2 (土) 1番(マリアの受胎告知日のためのカンタータ)
12/9 (土)フーゴー・ディストラー <クリスマス物語>
いづれも午後6時開演。場所は西荻窪本郷教会。

ラッパの出番は……なしだな。
その代わり(というか)昨年はクリスマスの時に行ったクリスマス・オラトリオの全曲を今回は新年にやるらしい

1/6(土)午後6時開演 クリスマスオラトリオ第1部〜第3部
1/7(日)午後5時開演 クリスマスオラトリオ第4部〜第6部

やった〜!またチャレンジできる。

とりあえず10月のシリーズの前にはかのロ短調ミサ。僕には初挑戦になる(2ndだけどね)

9/15(金)午後6時半開演 バッハ ロ短調ミサ曲
東京カテドラル聖マリア大聖堂
これだけは有料コンサートです。

以上お知らせでした

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2006/08/05

風車を廻す

妻が所属するオーケストラ・ニッポニカのシンボルマークは風車である。これはこのオケにゆかりの故芥川也寸志の言葉からとられているそうだ。ちょっと長くなるけど同オケのホームページから引用すると、

・・・・生前の芥川也寸志はよく、「感動と言うのは精神の風車を廻すことである。たとえば、私たち音楽を愛する者が楽器の技術は拙くとも練習に練習を重ねて、僕等の拙(つたな)い精神の風車を廻す練習をし、ある作品を舞台で演奏すると、その廻る風車の風に吹かれて客席のみなさんの精神の風車も徐々に廻り始める。さび付いた風車も、普段から手入れの行き届いた風車も勢い良く廻り始める。これが感動と言うものだと思う。だから自分の風車をまず廻そう・・・」と話していました。・・・・

これは何もステージ上の演奏に限らないよね。普段の音楽活動、いや生活そのものにもあてはまるかも。まず自分が風車を廻さないとなにごとも始まらない。いや正確には次から次に物事は起こってはいるんだけど、それは自分が風車を廻さない限りあくまでも受動的なものにとどまる。能動的に廻すことが大事だってこと。それは別に常に自分が作った風車じゃなくちゃいけないというわけではなく、人が廻し始めた風車でもそれがいいと思えば一緒に廻せばいいんじゃない、ってことじゃなかろうか。

でも、よく考えてみたらこれはおかしい。だって風車を廻す原動力って風なんだよね。ちょっと話が矛盾する。だから例えば自転車の比喩にすればいいのかな。誰かが自転車をこぎ出さないと何事も進まない。いいなと思ったら一緒に自転車に乗って力強くこぐことが大事。

いやいや、これも変かな。だって自転車だと一緒に乗っている人たちだけが勝手にどっか遠いところへ行ってしまうってことになって感動を伝えるなんてできないもんね。「あれー、あんなとこまで行っちゃったよ、あの人たち」みたいな。しかも「自転車操業」っていう足を動かしつづけてないと倒れちゃうみたいな連想も働くし。

やっぱりここは音楽関係の話らしく、オルガンのふいごに例えてみるのがいいのかな。昔のパイプオルガンは今のように電動ではないので、誰かが演奏する時は裏方としてふいごで空気を送り込むこぎ手(カルカント)を必要としていた。何かを伝える為にはまずふいごを押して音を出してみる。そしてそれに同調するならふいごを押す手伝いをしてより大きな音がみんなに伝わるようにする。こんな感じでしょうか。ま、カルカントじゃシンボルマークにしにくいし、風車の比喩で充分意味するところは通じるからそれはそれでいいか。

話が脱線しすぎた。ともあれ、何が比喩として適切かはともかくとして、自分から廻すことが大事ってことだ。話が急におおざっぱになっちゃうけど、世の中廻す人と廻される人がいるように思う。別に廻されること自体すべて悪いことではないけど、廻される部分では上手に廻されて、そして自分の大事な部分は廻すことも忘れないで、という生き方がいいんじゃないかな。

なんかとりとめのない話になってしまった。

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2006/08/03

就活の思い出

息子の就職活動も終盤戦。

もう四半世紀前の話になるけど、僕の時は10月1日が会社訪問の解禁日だった。当時はエントリーシートもなく、ましてやインターネットの受付などあろうはずもなく、解禁日初日に訪問したかどうかによって採用する側の心証もずいぶん違うという時代だった。僕はそのとき読んでいた城山三郎の小説の影響もあって、第1志望をNという船会社に決めていた。海外勤務に憧れていたんだと思う。小説の影響で決めるところといい、いかに思慮不足だったか暴露しているようなもんだが。

N社はその時まさに僕らの会社訪問の直前に、三田の仮住まいから東京駅前の一等地に建て直した新社屋ビルに移転したばかりだった。N社の向かいは当時学生に一番人気のT損保。三田のオフィスだったらわざわざ初日に訪問する学生もそれほど多くなかったろうものの、便利な地に真新しいオフィスを構えていたことに加え、T損保の会社訪問から流れてきたと覚しき学生も巻き込んで予想外の競争倍率となった(ように思えた)。まあ真実は単に面接官の僕に対する印象が良くなかっただけなんだろうが、言い訳はともかくとしてそんなこんなで2次面接あたりで早くも脱落。

第2志望だった都市銀行にもフラれ、とりあえずオケの先輩の顔を見に行っとこうかと2日目に冷やかしで訪問していた専門商社に拾ってもらうことになるのだが、とりあえずそれはおいといて。

N社には一年遅れでブラスアンサンブル仲間のM君が就職した。ちょっとうらやましかった。システム部門から南太平洋路線の営業に回り、その後ロンドン勤務になった。どの部署でも激務でいつも遅くまで残業していたような印象がある。その彼はロンドン在住中にモロッコ出張から帰ってきた直後病気にかかりあっという間もなく亡くなってしまった。まだ30台半ばの若さで。直接の原因はその病気なんだろうが僕は未だに彼が過労死したんじゃないかと思えてならない。

僕が今勤めている会社はそのT損保の建物の中にある。皮肉なことに毎朝毎夕東京駅からの行き帰りにN社の本社ビルを横目で見ながら通勤している。行きたかったけど入れなかった会社、友人のM君が勤めていた会社、そして僕はなぜか紆余曲折ののちお隣のビルで働いていて本来N社のビルにいるはずのM君はもうこの世にはいない。
この建物の横を通り過ぎるたびに言葉にしがたい複雑な心境になる。

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2006/08/02

コルノ・ダカッチャ

バッハってやっぱり天才。

人によってバッハへの入り方はさまざまに違って、鍵盤曲から聴き始める人も多いだろうし、ヴァイオリンやチェロの無伴奏などの器楽曲からというケースも多いだろう。マタイなどの受難曲もいいよね。でもやっぱりバッハの本職であった教会音楽の作曲者として作られた200曲を超えるカンタータが一番変化に富んでいて面白いのではなかろうかと思う今日この頃。

自分はラッパ吹きだから最初はトランペットの入った曲ばかり聴いていたのだが、CDが増えるにつれてラッパ入りの曲ばかりではなくなってそれ以外のものも聴く機会が多くなってきた。そうするといい曲がごろごろところがっているではありませんか。こうやって入り口は別でもみんなカンタータの森に分け入ることになっていくんだろうなあ。

さて、今度の土曜日は西荻窪の本郷教会でムジカ・ポエティカによるバッハカンタータシリーズのコンサートに出演する。今回はオルガニストの瀬尾さんがドイツに留学されるのでその壮行会も兼ねてカンタータの他に器楽曲もいくつかプログラムに入っている。カンタータは136番。この曲は1曲目の合唱曲にホルンパートが入っているのだが、僕はこれをコルノ・ダカッチャ(狩りのホルンの意)という楽器で演奏する。楽器屋さんなどではポストホルンという名で売られている。オケの曲で馴染みなのはモーツァルトのポストホルンセレナーデとかマーラーの3番3楽章とか。

Posthorn

曲もいいし、ホルンも効果的に使ってあるし、バッハは良いよ。淡野先生の指導も非常に勉強になる。あ、コンサートは5日土曜日の午後6時から。入場無料。お暇だったら聴きに来てください。

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