過去から見るか、未来から見るか
バロックトランペットの黄金時代は18世紀前半、とりわけ1720年代がピークだと考えられる。今から約300年前。その時代の音楽を攻略するには、現代の奏法やテクニックからアプローチするよりも、うーんと過去に戻ってルネサンス、初期バロックの音楽作りを参考にした方が近道ではないかというのが今日のテーマ。
音律、ことばと密着したフレーズ(例え歌詞がなくても)やアーティキュレーションの捉え方、といった面で18世紀の音楽は17世紀の音楽の方により親和性が高いのではないだろうか。装飾音符の付け方や節回しもそう。トランペットの音楽としてはちょっと古くさいけど、1638年に作曲されたファンティーニのソナタをどう「それらしく」処理するか、そしてそれができるようになったらヘンデルやバッハの音楽にもっと近づけるような気がする。
なんかうまく書けないけど、最近よく思うのは、バロックトランペットを始める前にコルネットの修行(初期バロックの音楽)を集中的にやってて良かったな ということ。モダンから離れて全く初心者の目で初期バロックを始め、数年経ったところでまたトランペットに戻って来た。その時にはもうモダンの感覚を忘れてしまっていたのがかえっていい方に作用したのではないかと思っている。自画自賛だね。
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