ラッパとホルンの差
ナチュラルホルンを愛好する人たちは右手に命をかけているようなふしがある。先日のOPTの打ち上げのとき、ホルニストたちに「やっぱりゲシュトップ大好きなんでしょう?」と聞くと、一様に「そりゃそうですよ!」という返事が返ってきた。
ゲシュトップというのは右手をホルンの朝顔の中に深く突っ込んで自然倍音では出ない音を作る奏法(音程が全音上がる)で「ビー」というくぐもった音が特徴的。モダンの楽器でももちろん出来るけど、ナチュラルホルンでは曲により頻発することになる。
ゲシュトップだけでなく、右手を半分ほど被せると半音低い音が作れるし、これらを含めてストップ奏法というんだけど、とにかく右手が重要な役割を果たす、ホルンの場合はそこに面白さややりがいがあるらしい。
トランペットはベルが前を向いてて奏者の手でかざすなんて技は出来ないから、トランペット吹きの理解を超えた世界である。
同じ金管のピリオド楽器でもそれぞれ違うところに魅せられているというわけだ。(あ、ラッパはどこに生き甲斐を見いだしているかは書かなかったね。それは次回ということで)
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