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2006年11月

2006/11/28

投信の問題点

たまには音楽以外の話を。

某経済週刊誌の今週の特集は「投信」。内部を知る者にとっては結構耳の痛い話が書いてある(それだけよく調べてあるということ)。最終受益者というよりは販売会社の方を向いて商品設計されているのではないかとの指摘は特に痛烈だ。運用は決してそんなことないんだけどね。コンプライアンス(法令遵守)が徹底してきた昨今は、はたしてこれが運用に最善かどうかと思う場面もなくはないんだが、でも全体としては昔より透明度が増して変な運用はなくなったはず。

しかしながらこの雑誌で指摘されているような問題点はやはり抱えている。ことに毎月分配型ファンドの肥大化(これは業界全体が販売に迎合した結果だ)がもたらしたゆがみは大きいだろう。巨大ファンドがどのような着地をするのか、非常に興味深い。
オオカミ少年ではないけれど、かってのモーゲージファンドや為替クロスヘッジファンドのようなしこりを残さなければいいのだけれど。

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ブランデンブルク第2番の決定版

今度はニコラス・エクルンドの新譜を発見。曲もなんとブランデンブルク協奏曲全曲。(演奏:スイス・バロック・ソロイスツ、naxos 8.557755-56)

ブランデンブルクの2番については、聴き比べの結果、自分の中ではアレッサンドリーニ盤が1番だとは思っているのだけれど、トランペットに限定して言えば、これが決定版だと思う。こんな余裕のあるラッパ聴いたことない。

それにしてもナクソスのミュージックライブラリーは便利だ。カンタータに関してはリリング、ガーディナー、BCJが揃っているし、音源を探すときになにかと重宝する。僕には必須だ。

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2006/11/27

ニコルソンの演奏発見

前回のラ・トロンバの会のゲスト、グラハム・ニコルソン氏の演奏するCDってなかなかお目にかかれなかったけど、今日買ってきたCDで発見した。
クイケン指揮ラ・プティットバンド演奏のバッハ「クリスマス・オラトリオ」。これの1stをニコルソン氏が吹いていた。97年ベルギーでのライブ演奏らしい。

とてもユニークな演奏だ。アーティキュレーション、フレージングが気まま。計算されたものなのか、本番特有のインスピレーションによるものか、判然としない。かと言って下手というわけでもなくて不思議な味わいがある。彼は普段穴なしの楽器を作っているんだけど、これって穴いくつの楽器を吹いているんだろうか。

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2006/11/26

シベリウスを聴きながら

昨日は裁縫。ミシンが壊れているので結局手で縫うことに。
作りながら結局シベリウスの交響曲全曲を聴いてしまった。

シベリウスは好きで全集も3つある。シベリウスがヤルヴェンパーのアイノラ荘に移って最初に作曲したという3番が一番の好み。民族音楽風の明るい旋律で始まるんだけど、やっぱりシベリウス節があふれていて第2主題の寂寥とした調べを聴くとアイノラから見える風景や空気を思い起こしてしまう。次に好きなのは5番7番かな。トロンボーンのコードが神々しい。ところが4番とか6番はめったに聴いてなかったなあと改めて気づいた。1番2番はオケでさんざんやったからもういいって感じなんだけど、たまに聴くと「ああいいよな」と思ってしまう。

来年はシベリウス没後50年。BISからまとまったセット(15枚組、オケはラハティ響)が出るっていうし、それも買ってしまいそう。

というわけで、写真は出来上がったもの。トランペットパーツ入れ。キルティング用の布切れを手縫い。
左から たたんだところ、広げたところ、中身を出したところ


Photo_33Photo_34Photo_35

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2006/11/25

パーツ類

今度はトランペットのパーツ。

Trp_parts

右から
Keavy D-A の替え管
Keavy F-Es の替え管(黒い布の上)
Egger D-Ces の替え管(水色の布の上)
Heide スライドトランペットの替え管(布なし)
Heide D-Ces の替え管(白い布の上)
ポストホルン(左上)

Heide の4つある替え管(馬蹄形のもの。1つ孔つき)の孔の位置が微妙にずれているのが分かるだろうか。

ともあれ、これだけパーツがあるとラッパケースの中がごちゃごちゃすること、この上ない。


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トランペットたち

次は持っているトランペットたち

Trumpets_1

左から

Rainer Egger (D to Ces)
Geert Jan van der Heide (D to Ces)
Stephen Keavy (D to A)
Stephen Keavy (F to Es)
Slide Trumpet by Geert Jan van der Heide (D 466)
Vincent Bach 180ML 37 in Bb

あとは貸し出し中のMunkwitzs (D to Ces) それからイギリス製(メーカー不明)のスライドトランペットが1本。普段メインで使っているのは左端のエッガー。次に出番が多いのは右から2番目のスライドトランペットかな。
全部で8本か、やはりコルネットに比べると少ないね。

今まで自分を通過した楽器もそんなに多くなくて、
日管のトランペット(小学校5年から中学まで)
バックのB管(大学1年から10年くらい)
ゲッツェンのC管(大学3年から数年間)
シルキーのC管(社会人1年目から18年間)
ヤマハのフリューゲルホルン(同じく)
ナウマンのバロックトランペット(3つ孔)
エッガーのバロックトランペット(3つ孔)

ロータリーの所有歴もないし、キャリアの長い割には楽器変遷の少ないほうではなかろうか。(ここにきてナチュラルが増殖しているのは不問に付す)


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2006/11/23

ヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラ

UBSヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラを聴く(指揮クラウス・ペーター・フロール、バリトン、ブリン・ターフェル、11/21 東京オペラシティ)。
曲はモーツァルトのフィガロの結婚序曲とコンサートアリア2曲、ワーグナーのさまよえるオランダ人とタンホイザーからのアリア、休憩を挟んでプロコフィエフのロメオとジュリエット抜粋。

なんといってもブリン・ターフェルがすごかった。ワーグナー歌手ってこういう迫力なんだね。フルオーケストラと差しで勝負してるし。アンコールに歌ったお国のウェールズの曲も抒情的で素晴らしかった。
オケはインターナショナルな若者の集団。上手。29カ国から集まったフェスティバルオケで、良かったのは後半のプログラムを始める前にオケのメンバーでもある日本人のヴァイオリニストが国ごとにメンバーを紹介したこと。客席にサクラがいたのか、特定の国のときに「ヒューヒュー」とかけ声がかかる。米国人が多いかなとは思われるものの、それ以外は偏りもなくバラバラ。でも思ったよりアジア諸国出身者が少ないかな。

ゆくゆくはこの中から世界各地のオーケストラで活躍するプレーヤーが輩出されるんだろうな。「僕ら、これからの可能性を秘めているんです」というオーラが演奏にも演奏する姿にも出ていたような気がした。
コンサートが始まる前、それに休憩時間もステージで楽器をさらいまくりなのは若気のいたりか。

N響オーボエ奏者の茂木さんの文庫になった本2冊とアーノンクールとコンツェントス・ムジクスの本(10/29の日記参照)を読む。啓発されることすこぶる多し。

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2006/11/20

新武器ゲット!

年初にオーダーした楽器が届いた。
バロックトランペット、製作者はオランダの Geert Jan van der Heide、スライドトランペットに次いで 彼に作ってもらうのは2本目となる。確認したところ、楽器のモデル(製図)はEhe、デコレーションはHaasだそうだ。彼が言うには音色はEheの方が好きで楽器としての美しさはHaasが勝るからということらしい。
そういうだけあって細部までこだわって丁寧に作ってある。(楽器はすべて当時の工法による手作り)
吹いていてもなかなかに楽しい。本当は当時のように孔がついていないのが正式なのだが、vent hole なしでは吹けるレパートリーが限られてしまうので、1つ孔の差し替え用のパーツもつけてもらった。これだけでもずいぶんと吹きやすくなる。また当面楽しめそうだ。
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2006/11/19

いいことあるかも

コーヒーをいれていたらこんなマークが。
(最初にお湯を少しだけ垂らすのが僕の流儀)Photo_25

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2006/11/16

コーヒーをいれる

コッピル、チュセヨ。
毎日のようにコーヒーを飲む。
「かもめ食堂」のDVDを観ていたら無性に紙フィルターにドリップでいれたくなって最近はコーヒーメーカーはあまり使わない。

映画にあったようにお湯を注ぐ前に豆に向って「コッピ、ルアック」とおまじないをかける。最初にほんとに少しだけお湯をかけてからしばらく待ち、そのあとやさしくお湯をひたす。豆がお湯を吸い込みつつ泡立ち、おもむろにコーヒーとなって降りてくる。いつ、何回くらいお湯を注ぎ足すか、はそのときどきで違うが、豆の様子と相談しながら切り上げどきを見極める。やがてフィルターの中が静かに干上がってくる。

この一連の動作がコーヒーと会話しているようで好きだ。

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2006/11/11

確信犯?

コンサートのときの雑音って気になる。

演奏中にもかかわらずおしゃべりをする人、荷物をがさごそする人、プログラムやチラシ類の紙を扱う音。そりゃ、すぐ止めばいいんですがね、いつまでも音をたてている人が近くにいるとアンラッキー、この人の神経はどうなっているのかいなとかよっぽど注意したろうかとか思う。

ある人の日記にコンサートで飴を食べるおばさんがいて閉口したというのがあったのを見て、だいぶ前の話だけどコンサートで体験したひどいのを思い出した。

それはある合唱団のオケ伴奏のとき。演奏中にカサコソとパラフィン紙をいじるような音がステージに聞こえて来た。なかなか止まないばかりか、音の聞こえてくる方向が変。至近距離の、どうやら客席とは反対方向から間断なく聞こえてくるのだ。
もしやと思い合唱団の方を見ると、ーーちょっとそこのソプラノのおばさん、あんた手に持っている楽譜をなんでパラフィン紙なんかでカバーしてるのさーー。ありえん。

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2006/11/07

芸術の秋

今朝は風速が25m以上あったそうで、風に弱い京葉線はたまらず運休になったらしい。

さて、アーノンクールやクリスティ、ノリントンとかで賑やかな東京の秋だけど、今日はアントネッロのNECレクチャーコンサート(トッパンホール)を聴きに行った。いろいろ顔見知りに会う。

2時間たっぷりスペイン音楽を堪能。出だしから解説が長く感じられたが、まりえさんのファンタンゴあたりから会場の空気がスペインって感じに変わってきた。さわりのところだけだったのが残念。時間を考慮して前半は1曲カット、でも後半は解説もポイントのみになって音楽に集中しやすかった。

それにしてもチャッコーナは何回も聴いているのに、実は譜割りがまだ理解できないでいる。自分情けなし。なんかやっぱりスペイン人のリズム感って日本人のそれから遠い気がするんだけど、そう感じるのは自分だけなんだろうか?

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2006/11/05

指揮者の存在感

アンサンブル・バッハ 第12回定期演奏会を聴く(カザルスホール)
曲はカンタータの79番と1番、休憩を挟んでマニフィカトのD dur。この団体の特徴らしいけど、指揮者を置かないというのにちょっと面食らう。実はそれが最後まで気になってしまった。

オケ、合唱合わせて50人以上の団体を指揮者なしでやるのは無謀ではなかろうか。曲の入りはTuttiのときはコンマスが、それ以外の曲では通低奏者がリードしているが、曲の途中は羅針盤がなくてどうも探り探りのような印象を受けてしまう。
演奏者の自発性を出すためとのことだが、これだと合わせることばかりに気がいってしまって却って自由に出来ないような気がする。カデンツなんか思いっきり出来なくてタメることができないから気持ちよく解決するのが難しそう。
そもそも音楽の構成やパート間のバランスの調整など、指揮者の負っている仕事を誰がするんだろうか。なんかマイナス点ばかり思い浮かぶ。

その意味で丁度対照的だったのが、この間大分で聴いたムシカ・フィクタのコンサート。歌は4人なんだが、リーダーのラウルが4人の前で指揮をする。え?このアンサンブルに指揮が必要なの?ちょっとびっくり(ま、リーダーだからしょうがないのか)

そんなわけで肝心の音楽の方はどんなだったかさっぱり印象に残ってない。すんません。

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2006/11/03

モツレク

衣替えで夏物スーツをクリーニング屋さんに持って行ったついでにうちの近くのCDやさんに寄ってみたら、モーツァルトのレクイエムのCDが4種類もあって、しかもうち2つはピリオド楽器の演奏で廉価盤だったから思わず買って来てしまった。

で、午後はその聴き比べ。
1 アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
2 ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
3 サヴァール/コンセール・デス・ネーションズ
4 ブリュッヘン/18世紀オーケストラ
5 ヴァイル/ターフェルムジーク・バロックオーケストラ

すごい見事に各国(オーストリア、イギリス、スペイン、オランダ、カナダ)に別れてるし、一曲ずつ順に聴いてたらえらく時間かかる。

一番最初に手に入れた古楽器での演奏はガーディナーのもので、これを初めて聴いた時はそれまで親しんでいたベームとかカラヤンの演奏との乖離にびっくりした。弦楽器の音の減衰の仕方とか、管楽器のアタックとか。ところが今聴くとなんかいかにも模範的な演奏のように思われるから自分も変わったものだ。

さて、聴き比べの結果、一番面白いのはやはりサヴァール、歌があるよね。次にアーノンクールかな、泥臭くて。ブリュッヘンが意外と上位にこなかったんで自分でもびっくり。で、ガーディナーとヴァイルがそれに続く。
サヴァール盤でのトロンボーンソロがやけに上手いなと思ったらダニエル・ラサールだった、やはりね。トランペットはガイ・フェーバー(って読むのか?)だし。

いい曲なんだけどねえ、やっぱりトランペットパートは不遇な役回りのように思える。12月のコンサートでは孔なしの楽器でチャレンジしよう。A=430のピッチに慣れるのにまたちょっと時間かかりそうだ。

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