アルペジオ作曲家
ヴィヴァルディには2つのトランペットのためのコンチェルトという(ラッパ吹きには)有名な曲がある。というかラッパの曲はほとんどそれだけなんだけど。
CDの聴き比べ。
The Art of the Baroque Trumpet vol. 5
Trp. Niklas Eklund, Jeffrey Segal
Wasa Baroque Ensemgle (NAXOS 8.555099)
Vivaldi concerti per vari strumenti
Trp. Gabriele Cassone, Luca Marzana
Zefiro / Alfred Bernardini (Astree E-8679)
ラッパの技量からいうとエクルンド達の演奏が上手い(2ndの人もとても上手い)んだけどちょっと行儀が良くてお手本的。比べてカッソーネ達の演奏は勢いがあって(遊びもあって)面白く聴くことができる。演奏も上手。文句なくゼフィーロ盤に軍配が挙がる。
ヴィヴァルディの曲、今まであんまり好きになれなかったんだけどこういう演奏だったらしてもいいかな。で、ゼフィーロのCDを聴いてなんであんまり好きになれなかったか理由がわかった。
要するに楽器関係なくアルペジオが多すぎるんだよね。よくリコーダーコンチェルトにあるような16分音符のピコピコばかり。このCDに入っている2つのホルンのためのコンチェルトなんかその典型。これ、忙しすぎてホルン吹きの人たち必ずしも吹きたいとは思わないだろうなあ。トランペットのコンチェルトでも一番長く伸ばす音はなにかなーと楽譜を点検してみたら(終止音を除くと)3楽章の四分音符プラス付点八分音符のタイの音が最長だった。これじゃ充分に歌えないよね。
テレマンやトレッリを見習って欲しいなあ。
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