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2007/01/27

もぎぎオケ聴いてきた

遅くなったけど、先日の茂木さんの演奏会の感想を。

もぎぎのオーケストラ ーくわしっく鑑賞ガイドー
第1回「J.S.バッハ カンタータ名曲選」
1月21日 三鷹市芸術文化センター・風のホール

今年のシリーズの第1回は茂木さんが愛して止まないバッハのカンタータより147番と140番ほか。
カンタータにはもちろん興味大ありなのでコンサートに先立つ2日前のプレトークにも参加した。解説は音楽史家のO教授。中身は教授が教鞭をとるT音大の授業の焼き直しだったようで、これがはっきり言って期待はずれの退屈な2時間。一般市民向けのレクチャーなんだからコンサートに向けて期待が高まるように、あるいは興味がわくようにするのが目的だと思うんだけど、そういう配慮はあまり感じられず。それでも聴講の人たちは素直に拝聴していた。お行儀良いよね。よっぽど同席されていた茂木さんに作品や作品に対するアプローチを語ってもらった方が有意義だったような気がする。まあそれはコンサートの時にある程度実現するわけだけど。

というわけでコンサートは指揮者の茂木さんの解説付き。全曲の通しの前につまみぐいをしながら作品を分かりやすく解題してくれるので聴衆には有難い。いかにテキストと音楽が密接に関連しているかということもそれぞれ納得のいく形で提示される。スクリーンが用意されていていろいろ映し出されるのも工夫してあって良かったが、いかんせん2階席正面からでは遠すぎて良く見えず。カンタータの中では最もポピュラーな曲ではあるが、まだまだ一般に馴染みのないジャンル、こういう形態でコンサートが開かれるのはとても有意義だと思うし、語りも上手くバッハの経験も豊富な茂木さんほどうってつけの人はなかろう。

さて、肝心の演奏であるが、一番に光っていたのは合唱の東京混成合唱団。ソリストは女声がゴージャスすぎてちょっと閉口、もっと素直に歌詞を伝えるっていう歌い方のほうが好みなんだけど。比べて男声は良かった。
オケはモダンだけど、レチタティーヴォのところはノンビブラートで弾くなど工夫がみられた。テクニックは茂木さんが集めるメンバーだけあっていうことなし。ファゴットの藤田さんの通低が楽しそうで良かったな。トランペットについては別稿で。

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