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2007/04/28

地図の話続編(むだに長文かも)

ABNアムロ買収にRBS(ロイヤルバンク・オブ・スコットランド)が名乗り? 前の日記を書いたときから、一体今のイギリスの銀行の勢力図ってどうなっているんだろうとちょっと調べてみようとしたんだけど、調べ方が下手なせいか、よくわからずじまいだ。

僕がイギリスに住んでいた20年前は大銀行と言えば、バークレーズ、ナショナルウェストミンスター、ミッドランド、ロイズの4大銀行で、どこの街に行ってもこれらの銀行の看板を見たものだけど、今は全く変わっているんだろうね。しばらく行ってないので確かめようがない。

時価総額で見るとHSBC、RBS、バークレーズなどが上位なのかな。HSBC(香港上海銀行)ってマリンミッドランドとかと同じくホンコンの銀行じゃなかったっけ?いつ本国の銀行になったの?RBSなんか弱小スコットランドの銀行にしては買収を重ねてすっかり大銀行になっちゃったし。まさに戦国時代さながら小が大を飲み込んでも驚かなくなってきた。

弱肉強食という意味ではイギリスの伝統的なマーチャントバンク(米国のインベストメントバンクに相当)はほとんどが欧(イギリス以外の)米の金融機関に買収されて、独立を保っているのはロスチャイルドとラザードくらい。
主だったところを羅列(カッコ内は買収された先)すると、

 ベアリング(オランダのINGグループ)
 ハンブロス(フランスのSG)
 クラインオート(ドイツのドレスナー銀行)
 モルガングレンフェル(ドイツ銀行)
 ウォーバーグ(スイスのUBS銀行)
 
これらの名門銀行は買収・合併後の最初の頃こそ社名に名前は残っていたけど時とともに名前もリストラされて離散した格好になってしまった。
シュローダーは独立して残っているけど、投資銀行部門はシティに売却して今は資産運用に特化してる。
 
というわけで今後も変遷して行くんだろうね。当たり前と言えば当たり前。護送船団だった日本の銀行ですらMUFJ、三井住友、みずほ、という形になるなんて誰も想像つかなかっただろうから。

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