ラッパ購入遍歴
自分が過去どんな風にラッパを買ってきたか
1本目
小学校5年の時。ニッカンの一番低価格のもの(14,500円)を質屋から8,700円(くらい)で。なにしろ月々の小遣いとお年玉を貯めての購入だったから大枚はたいた気がした。この楽器を持ってヤマハの音楽教室に行ったらM音大出たての先生に「楽器はそれでもいいけどマウスピースはいいのを使いなさい」と言われてバックの7-3/4C (4,500円)を買わされるはめに(しかたないから親に出してもらった)。本体の半分以上の値段のマッピって一体?と思ったと同時にマッピだけは一流と誇らしく思ったものだった。
2本目
中学高校は吹奏楽部で学校の楽器を使っていたので大学1年生の時、入学祝いに親に買ってもらった、あこがれのヴィンセント・バックのB管(ラッカー)が2本目。渋谷の某M楽器。大学は基本的にこれ一本で勝負。
3本目
とは云いつつもC管も欲しい。大学3年の時T大オケの友人からゲッツェンのC管を中古で入手。音程悪くて苦労した。ほどなく手放す。
4本目
社会人1年目。会社の先輩(ラッパ吹き)がクリーヴランド留学から帰国の際に楽器を買って帰るけど君も何か買うかい?と聞かれてシルキーのC管をリクエスト。1500ドルくらいだったような。内外価格差に驚く。
5本目
同じく社会人1年目の12月。友人K君がバックのC管を買いたいというのでアンサンブル仲間のI君と僕の3人で渋谷M楽器に行く(当時アンサンブル仲間のホルン吹きがM楽器の店員だった)。いろいろ3人で吹き比べをしているうちに付き添いで来ていた2人も楽器買いたい病になってしまい、K君、I君はバックのB管を、僕はヤマハのフリューゲルホルンを購入。ミイラ取りがミイラにって感じだ。店員の友人は一挙に3本売れたのでそのまま勢いで4人で蕎麦を食べに行った記憶が。
6本目
ロンドン勤務になり楽器を吹く機会もないまま、知り合いがトランペットの中古を探しているというのでバックのB管を手放す。帰国という段になって、やっぱりB管は必要だろうと思い、フィル・パーカーという専門店に行きバックのB管(シルバー)を購入。
7本目(ここからナチュラル)
古楽を本格的に勉強し始めて、バロックトランペットが欲しくなる。96年だったか、友人から「アメリカでナチュラルトランペット作る人がいるみたいだよ」と教えられ、Faxで注文。1本目のナチュラルはナウマンのショートタイプ。古楽器は待ち時間が長いんだよね、届くまで1年近く待たされた。
8本目
ナウマンが到着するのを待っている間に山野のウィンドクルーでエッガーが安売りされているのに遭遇(ショートタイプ2本、ロングタイプが1本)、なんでもインマーさんが来日したときに置いて行ったもので、ウィンドクルーの店長さんが変わってから在庫一掃セールということになったらしい。発見して値段を確認するやいなや、速攻で一旦店を出て銀行でお金を降ろして店に戻りショートタイプを1本購入。ついでにアンサンブル仲間のK君に電話して、もう1本のショートタイプを今日明日中にゲットしておくように厳命する。
9本目
何年だか忘れてしまったけれど2000年くらいか、いつものようにコルネットの師匠のところにレッスンに行くと、レッスン室にエッガーのロングタイプが置いてあった。「これどうしたんですか」「いや、他人の楽器なんだけど売りたいというので預かっている」というので買わせてもらうことに。どうやらこれもあのときウィンドクルーに一緒に展示してあったのが流れてきたものらしい。今メインで活躍しているけどこれも格安で手に入れたのだった。
10本目
03年、バッハのカンタータでB管が必要なプログラミングになりそうな気配。これを機に別のメーカーの楽器も欲しくなりキーヴィ氏にメール。2週間もしないでキーヴィのD−B管が届いた。
11本目
同じく03年、今度は魔笛で短い管(Eb管)が必要になった。エッガーショートタイプでは既に替え管を持っていたけど、もう一本必要ということで(というかそれを口実に)キーヴィのF-Eb管を購入。
そろそろ楽器(ナチュラル)が増え過ぎてきたし、ショートタイプはオケで使うときに友人に貸して吹いてもらう以外は使わないし、というのでナウマンとエッガーをその友人達に売却。ちょっと身軽になる。(モダンのC管とフリューゲルはバロックを勉強し始めた頃に整理した)
12本目
05年、ルネサンスの仕事で使うことが多いのでスライドトランペットをハイデ氏に注文(それまでは師匠のを借りてた)。10ヶ月ほど待って到着した楽器の手作りの美しさに感動!
13本目
06年、感動さめやらぬまま、勢いでナチュラルトランペットをハイデ氏に注文。10ヶ月後に到着。今一番の愛機になっている。
トータル13本か。多いと見るか少ないと見るか。ちょっとこの数年の増え方が顕著だけど、40年のラッパ歴にしてはそれほど多くはない数字なのではないかと思う。
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