2007年6月
2007/06/30
2007/06/29
旅行第8日目 (旅も終盤)
トロッシンゲン滞在
はや金曜日。5時に起床、写真や所有楽譜、カタログの更新をする。
9時からパトリックによるグループレッスン。2日目ということもあり、なんか当然のように中に入って吹く(我ながら厚かましいわな)。昨日に引き続きヘンデルの水上の音楽、それからメサイアを練習。
その後Sugi君の個人レッスンの時間にSugi君の希望によりビーバーのソナタ(ラッパ2本の曲)を診てもらう。ビーバーはトランペットのためにいろいろ優れた曲を書いてくれているのだ。初見だったけどなんとか吹く。
いや、なかなか楽しいレッスンだった。
パトリックの楽器はSugi君と同じくイギリスのマシュー・パーカー。ドイツ人には珍しく4つ穴(ドイツは3つ穴ショートタイプが標準)なんだけれど、これは彼がここトロッシンゲンでマイケル・レアードに習ったからなんだそうだ。なるほど。マウスピースはモダンのを使っている。そこもレアード流だね。彼の楽器を持ってみるがかなり重たい。彼も僕の楽器を試し吹きしてみるが、その軽いことからくるのか「繊細な楽器だねー、車で言えばフェラーリみたいな」なんて表現していた。音程が取りづらいと言っていたがそれは多分マウスピースのシャンクの長さが足りないせいだろう、僕のMPだと問題はない。

懇切丁寧にオケスタをやってくれる。でも残念ながらドイツ語がほとんど判らず。
ランチは近くのオープンカフェで。
学校に戻ってSugi君にコルネットのレッスン。そうこうしているうちにイリヤ君が楽器を持って部屋に来たので3人でロ短調ミサなどを会わせる。これまた楽し。
夜はまたいつもの店で。地元のおじさんミュージシャンたちによるライブのジャズをやっていた。オムレツが旨い。
2007/06/28
旅行第7日目 (混浴サウナ〜)
トロッシンゲン滞在。
午前中は時間があるということで車で約40分くらいの場所NagolにあるSpaeth/Schmid(楽譜屋)へ連れて行ってもらう。ここには僕も時々インターネットで楽譜を注文しているので馴染みがある。HPで見てはいたから驚かなかったけど、工場のような広いガレージに楽譜(しかも金管関係のみ)が山のように並んでいて壮観な眺めだ。
散々迷った(そうしないととんでもなく買い物が膨らんでしまうため)末、ようやく楽譜9つとCD4枚に絞って購入。計300なにがしユーロ。実は楽器を買う時に定価から若干ディスカウントしてもらったことと免税の部分があったためスイスフランが余っていたので、丁度いいやとばかりにそのスイスフランで支払い(半ば強制的)。金額的にもぴったりだった。
午後は学校に戻ってパトリックのグループレッスン。楽器を持っているんだったら一緒に吹かないかと言われて僕も参加する。
曲はヘンデルの水上の音楽。奇しくも今度9月にオーケストラ・オン・ピリオドで演奏する曲だ。受講生は学生4人プラス僕の5人で、Sugi君以外は本来モダントランペット科の学生らしい。ドイツではこういう風に自然にバロックトランペットがカリキュラムに組まれていて、しかもその道のしかるべきプレーヤーが教授してくれる仕組みになっている。当然楽器は学校の備品が使える。環境的にはうらやましい限りだ。
そう言えばロストックで演奏していた一人、ロナルド・キック氏も、バロックを始めたのはこの数年だけれど、今や仕事の8割がバロック、モダンは2割だと言っていた。それだけバロックトランペットでの演奏や活動する機会が増えてきているということで、学校もそれに対応して学生を訓練しているわけなんだろう。
レッスンの後、トットリンゲンにあるスパへ行く。フィンランドサウナ、ケロサウナでのアウフグースが気持ちいい。来ている客のほとんどは年輩の人たちなんだけど、ごくたまに若い人もいる。いやしかし、サウナ、外の温水バスでは完全な混浴、トップレスだったのには仰天した。 あ、ここでの写真を期待されても当然ありませんから。
8時くらいまでスパでのんびり。今は夏だから10時近くまで外は明るい。トロッシンゲンに戻って昨日と同じ地元料理のレストランで夕食。どのメニューもおいしいけど、ここの前菜のパテはそれこそ絶品!
2007/06/27
旅行第6日目 (スコラでアンサンブル)
バーゼル→トロッシンゲン
朝はゆっくり時間があったので、Sugi君から頼まれたCDをiTuneから焼く。トランペットものやコルネットものなど約50枚。作るのは簡単だけど全部聴くのは大変かも。
バーゼルに戻ってEggerを再訪、その前に銀行へ寄って現金を引き出す。
店に着いたらもう僕の楽器が磨かれて準備してあった。
実はこの楽器、ボールの部分の銀メッキ処理が未完成で、メッキができるのが次の月曜日、それで出来たら日本に郵送ということになっている。そのため、グリップの部分の紐はまだ結んでいなくて、部品到着後僕が自分で巻くということになった。それでGerdさんが紐の巻き方を実演で教えてくれた。
せっかくだから練習にと思って新しい紐をもう一本買い、僕のハイデの楽器に巻いてみる。えらくカッコ良くなった。
それから内径の大きい自分用のマウスピースと友人から頼まれてたS8のマウスピースも購入。
ロストックでお会いしたマデウフ氏はここバーゼル・スコラ・カントールムのトランペットの教授を務めていらっしゃる。火曜と水曜は学校にいるから遊びにおいでと言われていたのを真に受けてスコラに行ってみる。
スコラの有名なカフェテリアでさっそくマデウフ氏に再会、2時からクラスをやるけど見て行くかい?と言われ一も二もなくOK、時間までカフェで食べたキッシュが旨かった。ここのカフェは建物入ってすぐというロケーションもあるけど食べ物がおいしいのも奏功しているのだろうか、学生や先生など多数の人がたむろしていてコミニュケーションの良い場になっている。マデウフ氏も「仕事の人集めとかするにはカフェが一番」と言っていたし。
2時にマデウフ氏の部屋へ行く。てっきりレッスンの見学かと思っていたら、アンサンブルやろうよということに。マデウフ氏と彼の生徒2名、それにSugi君と僕の5人での合奏。さっきエッガーで買って来たばかりのBL1を使ってみるが、2ndとか吹かされるとなかなかにつらい。途中でめげてハイデのMPに変更。それでもマデウフ氏は1時間超ずっと大きいMPでしかもほとんど1st担当、しまいにはゼレンカの4重奏を全部通してしまった。とんでもないよ。
スカラの後は近くのバーゼル楽器博物館へ。またまたオリジナル楽器をみる。ここは展示の部屋が細かく分かれていてしかも暗い。でもものともせず写真撮りまくり。以下はその一部。
バーゼルからドイツのトロッシンゲンへ移動。途中の黒い森(シュバルツバルト)の風景が美しい。
トロッシンゲンは小さな町だけれど音大があり、Sugi君がデン・ハーグに引っ越す前、6年間住んでいた場所でもある。今もこの音大に籍があってときどきレッスンを受けに来ているという訳だ。彼の友人のラッパ吹き、イリヤIlja君のアパートにこれから3泊泊めてもらうことになった。お世話になります。
2007/06/26
旅行第5日目 (楽器に会いに行く)
マンハイム→バーゼル→バード・ゼッキンゲン
ホテルでの朝食もそこそこにスイスのバーゼルへ向け出発。今日は約250kmの道のりだ。
11時頃バーゼル市内のEggerに到着。さっそくあらかじめ伝えておいたモデルの楽器を出してもらって試奏する。
試したのはいずれもロングタイプ(4穴)で、
1 Ehe ヒストリカルモデル(バロック)
2 Ehe スタンダードモデル(バロック)
3 Haas スタンダードモデル(バロック)
4 Ehe ヒストリカルモデル(ナチュラル)
スタンダードモデルというのはハンドメイドじゃない部分もあるタイプ。バロックとナチュラルの違いは説明がしにくいが、もともと4つ穴のロングタイプとして設計されたものがバロックで、ナチュラルはオリジナルと同じ様に穴なしが基本形なんだけれど、4つ穴のヤードに取り替えることも可能。Haasモデルのヒストリカルは在庫切れとのことだった。

机手前から1番、3番。Sugi君が吹いているのが4番、そのうしろに置いてあるのが2番。
僕が気に入ったのは1番と4番。Sugi君は4の音色が断然いいという。ちょっと華奢な印象はあるが確かに録音して聴き比べてみても高音の伸び具合とか音色はほれぼれするものがある。ほぼこれに決まりかな。というあたりでお昼の時間。
たまたまローザンヌからサックバットを物色に来ていた日本人の女性(今度リヨンに合格してラサール氏の元で勉強するのだとか)と彼女と同行のコルネット吹きと一緒に4人で近くのイタリアンでお昼。

左から僕、(去年もお世話になった)お店のGerdさん、ローザンヌからの2人
Eggerに戻り結論はやはり4番ということになり、値段を聞いてお金を銀行に下ろしにいくが(エッガーはクレジットカード不可)、一日に引き下ろせる制限金額を超えてしまうのでまた明日もう一回銀行に行ってから再訪することにした。
バーゼルから車で1時間弱のバード・ゼッキンゲン(ドイツ)へ。ここはゼッキンゲンのトランペット吹きという物語でも有名だが、エドワード・タールが建てたトランペット博物館があるところでもある。こういうとき、同行の相手が同じラッパ吹きだといいね、興味のありどころ、見るペースなど呼吸が合うので余計な気をつかわなくて済む。ハースなどのオリジナル楽器を心行くまで鑑賞。いいよここは。
当夜の宿はゼッキンゲンとバーゼルの中間地点の国境地点、ラインフェルデンという町、その名の通りライン川に面したホテルだった。スイスはEUではないのでドイツと行ったり来たりするたびにパスポートチェックがある。
車内騒音大会
昨日、ロストックからハンブルクへ向う2等列車の車内で。
コンパートメント形式じゃない(通常のシート)車内はそれほど混んでもなく余裕で一人2、3シートを使える感じ。朝早くもあったし、ゆっくり文庫でも読みながら車窓を楽しもうとしていたら。。。
斜め向かいの席からシャカシャカ音が聴こえてくる。あ、ラップだな、ドイツ語にはラップは似合わないねえなどと思ったらだんだんその音が大きくなってきて無視できなくなってきた。聞いているのは若い男の子。
注意しようかなー、とも思ったけど、変な東洋人に注意されても上手く伝わるかわかんないし、と目には目を作戦を取ることにした。
つまりこっちも聴きたい音楽をかけることにしたのである。しかもスピーカー使って。
iPodと携帯スピーカーを使いアントネッロの新盤「天正遣欧使の音楽」をこれみよがしにかける。いやー、迷惑な客だよねー、いきなり民謡が車内に響いて。
当の男の子はちょっとビビったみたいでこっちをちらりと見た。
ひとしきりこちらが鳴らしていたらさすがにラップの音が聴こえなくなってきた。
「しめしめ、効果があったかな」と思い、こちらもスピーカー作戦はやめてヘッドフォンに切り替え。
そうこうしていると、こちらはヘッドフォンで気がつかなかったんだけど、またラップ音を車内にまき散らしていたみたい。さすがに僕の後ろの方に座っていたおじさんがその男の子のところへ行って厳重抗議しているのが目に入った。
いやあ、良かったよ、こちらは早めにヘッドフォンに切り替えといて。
という大人げないことなども旅先でしているのでした。
2007/06/25
旅行第4日目 (レッスンその2)
ロストック→ブレーメン→マンハイム
朝7時の列車でロストックを発つ。11時前にブレーメンでSugi君と待ち合わせなのでこの時間に出ないと間に合わないのだ。車でピックアップしてくれたSugi君がブレーメン音大まで連れて行ってくれる。
11:30から12:50までSusan Williams のレッスン。いや、本来はSugi君のレッスンなのだが、Susanと僕もまじってバッハの管弦楽組曲4番のオケスタなどを練習する。いきなり高音で始まるときの準備や心構えの話など実践的に教えてもらう。

Susan Williamsと
レッスン後ブレーメン市内を少し観光。ブレーメンの音楽隊の銅像などを見る。ブレーメンはきれいな町だが独立州都なので市は財政難で市内に住むには何かとコストが高いらしい。などの雑情報もSugi君が教えてくれる。
大学近くのおいしいスープ屋さんでちょっと腹ごしらえをしたのち、マイスターのダニエル・クンストDaniel Kunst のところへ向う。マウスピースのことで相談があったのだがあいにく店主は留守。なるべく早めに南に発った方がいいだろうということでそそくさと出発。ここからバーゼルへのドライブも結構長い距離だからだ。
途中、ヒッチハイカーを一人乗せたりとかしながら、バーゼルに行く途中、マンハイムまで来たところで今日はここで宿泊しようということになった。夕食は目当てのバイエルン料理やさんが閉まっていたので代わりにギリシャ料理を堪能する。
2007/06/24
旅行第3日目 (ゴージャスな1日)
ロストック滞在&ベリッツ
朝4時起床。場所が変わっても起きる時間に変化はないようだ。ホテルで朝食後、少しばかり町を散歩。ミュンクビッツ氏の店の前まで行ってみるが今日は当然お休み。それからHandwerkeskammerへ向う。昨日よりすんなりと中に入れてミュンクヴィッツ氏もすぐ見つかった。再会を祝す。
奥にワークショップの作業場があるから、と建物の中を案内してくれたのはバンベルクで楽器製作とオリジナル楽器の修復をしているマルケス・ラケット氏。作業場に入ったら3人のおじさんたちが。なんとロバート・バークレイ(カナダのオタワ在のバロックトランペット製作の第一人者)とリチャード・セラフィノフ(アメリカ、インディアナのナチュラルホルンメーカー)たちだった。こんなところでまとめて会えるなんてラッキー。バークレイ氏に「もう楽器製作はリタイアされたと聞いていますが本当ですか?」と尋ねたところ「うん、もう数年前にやめて今はこうしたワークショップで腕を衰えないようにしているのさ」との返事。彼の新しい楽器がもう手に入らないのはかえすがえすも残念なことだと伝えておいた。

左からセラフィノフ氏、バークレイ氏、マデウフ氏
ミュンクヴィッツ氏がこれから朝食だからみんなと一緒にどうぞと誘ってくれた。先ほどのメーカーたちとワークショップの受講生、それから今夜のコンサートの主役であるJFマデウフ氏とフリーデマン・インマー氏も合流して総勢17人くらい。インマー氏はやはりでかい。背が2mくらいあるのか。ソプラノの奥さんとまだまだ子供の一人息子も一緒だった。
朝食を済ませて10時から同じ建物の中の別室で約束していたJFマドルフ氏のトランペットレッスン。レッスン中に見学者2名(一人は先ほどのラケット氏、もう一人の東洋人はあとで韓国人でインマー氏の元で勉強しているPaul Rhee 君だということが判明)。
レッスンはとても有意義だった。録音装置を持って来ていて正解。たっぷり2時間個人レッスンをしてもらう。
今までやってきたことは正しい方向だということが確認できたし、穴なしのナチュラルトランペットにどう取り組んでいくべきかという問題点、課題がより明確になった。ポイントはマウスピースと体の使い方に尽きる。努力すればああいう風に吹けるようになるのかどうか、今はまだ分からないけれど、ともかく目標として励みになる。焦らず頑張ろう。彼の使っているマウスピースはエッガーのBL1とのことで、通常のマウスピースに比べるとずいぶんとでかい(リムの内径19mm - 21mm)。だが、吹かせてもらうと確かに正しいイントネーションが取りやすい。バーゼルに行ったら買わなくちゃ。
昼食をマデウフ氏、ラケット氏と一緒に市内まで散歩がてら食べにいく。ここでもいろいろ有意義な話を聞くことができた。楽器の構造や博物館に関する話などなどラッパに関する話は尽きない。
一旦ワークショップ会場に戻り、数台の車に分乗してコンサート会場のKirche Belitz へ。
コンサートの概要は以下の通り
Festliches Trompetenkonzert
Claudia Immer -- Sopran
Friedemann Immer, Jean-Francois Madeuf, Ronald Kick, Paul Rhee, Michael Münkwitz -- Barocktrompeten
Frithjof Koch -- Pauken
Jan Knobbe -- Orgel
Program
1. Drei Intraden aus "Fünfstimmige blasende Musik" (Johann Pezel)
2, Zwei Sonaten (Johann Pezel)
3. "Danket dem Herrn" (Dietrich Buxtehude)
4. Suite fur 2 Trompeten (Henry Purcell)
5. Toccata Quinta für Orgel (Girolamo Frescobaldi)
6. Sonatas & Baletto (Giroramo Fantini)
7. "Allein Gott in der Höh sei Ehr" (J.S.Bach)
8. "Jauchzet Gott in allen Landen" BWV51 (J.S.Bach)
9. 3 Aufzüge (Daniel Speer)
10. Corent de Battaglia (Praetorius)
このコンサートは、ここロストック郊外の鄙びた村Belitz の教会で最近17世紀中旬にニュルンベルクで作られたオリジナルのトランペットが発見されたことを発端としている。発見されたトランペットは教会の礼拝堂右側に掲げられた絵画の両端に釘で引っ掛けてあったそうで、その発見された楽器を元にトランペット製作者のミュンクヴィッツ氏が楽器を正確に復元し、その楽器たちを使ってその発見された教会でコンサートをしようといういわくつきの演奏会だったのである。
ミュンクヴィッツ氏は出演者分の、すなわち5本のコピー楽器を作り、しかも全部が出来上がったのは最近だったからメンバーによっては楽器を手にして3日で本番という人もいたようだ。ソロ曲はインマー氏(51番など)とマデウフ氏(ファンティーニなど)が担当。曲によっては今回の復元楽器じゃなくてインマー氏は穴付きの楽器も使っていた。マデウフ氏もソロ曲用に使い勝手のいい楽器を探していたらしく、午前中の僕のレッスンのときに、本番用に僕の楽器を貸して欲しいという話だったので、なんと僕も楽器だけコンサートに参加していたことになる。
演奏は素晴らしかった。マデウフ氏は当然のことながら全曲完全なナチュラルトランペット(穴なし)、完璧な演奏。あそこに到達するのにどれくらいの努力が必要だったんだろうか。
コンサート後、みんなでまた車に分乗してロストックのワークショップに戻りシンプルな打ち上げ。Paul君がコルネットも勉強してみたいんだということでコルネット談義に。ちょうど持ち合わせのアントネッロのCDをおみやげとして渡す。インマー氏とも懇意に話ができたし、今日は本当にラッキーな一日だった。
2007/06/23
旅行第2日目 (移動の日)
アムステルダム→ハンブルク→ロストック
スキポール空港駅で待つこと3時間、ハンブルク方面行きの列車に乗る。アムスから乗り換えのオスナブルック、ブレーメン経由でハンブルクに着いたのは丁度お昼時。

そのまま目標の金管楽器屋さんブラッセリー・ハンブルクへ直行。去年来たときに泊まったホテルから歩いて5分ほどの至近距離だし、町並みも懐かしい。ここにはクロマットのナチュラルトランペットが1本あるということだった。この楽器屋さん、モダンの楽器はいろいろ在庫があるみたいだけど、残念ながらこちらはそれらに興味はなし。あっという間に目当てのクロマットの楽器は見せてもらい終わって(うーん、普通のモダンっぽいナチュラルだったかな。店の人は全部ハンドメイドだと言ってたけど、見た目そんなことはなかろうという感じだった。これに1300ユーロは払う気にはなれないなあ)、お店を後にする。

用があっけなく終わってしまったので、予約していた列車より2本ほど早い列車で今日の最終目的地ロストックまで移動することにした。軽い夕食用に駅で売ってたお弁当サイズのお寿司を買う。いやしかし16.8ユーロだって!そりゃドイツで寿司は高かろうがそれにしても2200円はちょっと高くないかい?というよりは円が安すぎるんでしょうな。円安を痛感。
ロストックのホテルはシンプルで小ぎれいなホテル。駅からほどなく城壁を越えて旧市街に入ったすぐのところにあって観光にも便利そう。ベッドを確保するのが先決とばかりとりあえずチェックインする。シャワーを浴びて町を散歩。このロストックもリューベックとかと同じくハンザ同盟の都市だったのかな?北の港町という雰囲気が濃くて海鳥の鳴き声とかも聴こえてくる。こじんまりとしていてなかなか良い。

ロストック郊外で明日開かれるコンサートのリハーサルが午後8時からと聞いていたのでその会場へ向った。教えてもらった地図を頼りに行くとHandwerkeskammerの建物があった。工芸学校ということだろうか。ここで月曜からはナチュラルトランペットを作る1週間のセミナー(合宿)が開かれるのだ。

入り口が分からずしばらく探すがようやく係のおじさんらしき人に会う。
中に入れてもらってMr.Madeufに会いたいのだが、というとこの人英語を全く解せず僕をMadeuf氏と勘違いしたみたいで部屋のキイをくれようとする。いやそうじゃなくて、練習はどこですかと聞いてみるものの通じず、困って主催者のミュンクヴィッツ氏の携帯に電話してもらう。すると今夜の練習会場はやはり本番と同じがいいだろうということで急遽変更になったらしい。翌朝9時半にここ(Handwerkeskammer)で会いましょうということになった。
やむなくホテルに戻り久しぶりのベッドで快眠。
2007/06/22
旅行第1日目(初日から前途多難)
自宅→成田→アムステルダム→デン・ハーグ→アムステルダム
朝8時発のリムジンで成田に向う。ぎりぎりまでiPodに音楽を詰め替えていたから、間に合うかどうかひやひやものだった。
空港へは順調に到着して両替とか土産物(リクエストがあったので)とかを買う。アムステルダム行きのKLM機は出発が1時間遅れ、でも到着する時間にはほとんど影響がないのだとか。スピードが出せるのなら普段の便は徐行運転してるってことか。

機内での飲み物は当然ハイネケン!
アムステルダムのスキポール空港は広い!パスポートコントロールを出て荷物をピックアップするまですんごいいっぱい歩かされた。なんか近道もあったような気もするんだが。まあ、無事荷物を回収できたから良しとするか。
空港でこちらで一週間旅を共にするSugiさんと面会、彼の車でデン・ハーグまで移動し王立コンセルヴァトワールでさっそくラッパのデュエットを。途中からここの学生のNickも参加してひとしきりバッハなどをさらう。

デン・ハーグ王立コンセルヴァトワール入り口(意外と貧相)

僕のラッパを吹くNick
夕食は中華料理。そのあとベルギービール専門店へ行く。飲んだのはレフ・ブラウンとルシファー。旨い。ビールの値段はそれほど安くなくて日本と大差ないかも。
11時頃車でSugiさんにホテルまで送ってもらう。ところがところが!日頃の行いが良くないのか、はたまた到着早々にラッパさらってビールなぞ飲んでいたのが非常識だったのか、ホテルのドアは固く閉まっていてベルを鳴らしても誰も出てこず。しょうがないのでドアをドンドンと叩いているとしばらくしてようやくホテルのマネジャーと言う人が現れた。
曰く
「ほら、そこに書いてあるでしょう、今日はもう満杯だしホテルは11時で閉まっているんですよ」
「いや、僕はインターネットで予約してて今日はここに泊まる予定なんだけど」
「確かに予約は入っていましたよ、でもチェックインタイムの10時半までお待ちしましたがお見えにならなかったのでキャンセルしたものと思って他の人を泊めました。あいにく今日はお泊めできません」
「いや、そんな。。。」
としばらく押し問答をするものの全く取り合わずけんもほろろ。確かに規約を確かめると先方の言う通り。諦めるしかないか。とは言うものの既に12時近く。これからホテルを探すわけにもいかず、Sugiさんに電話する小銭もなし。小雨降る中、中央駅までトラム(電車)の線路沿いに歩くことにした。
途中電停などで雨宿りしつつゆっくり歩いていたら3時頃中央駅に着いた。電車は夜中も動いているみたいなのでちょっと予定より早いけど次の目的地のハンブルク方面へ向うことにした。3:26 アムステルダム、スキポール空港行き電車に乗ったところで旅行初日は終了。やれやれ、前途多難だ。
2007/06/21
しばらく
旅行で留守にします。
行く予定の楽器メーカー(or楽器屋・楽譜屋さん)
・ミュンクヴィッツ(ロストック)
・タイン(ブレーメン)
・クロマット(ブレーメン郊外)
・エッガー(バーゼル)
・ブラッセリー(ハンブルクの金管専門店)
・スペース/シュミット社(南ドイツの楽譜屋)
行く予定の博物館
・音楽歴史博物館(バーゼル)
・バード・ゼッキンゲン・トランペット博物館
会う予定のトランペット奏者
・フリーデマン・インマー
・フランシス・マデルフ(レッスンあり)
・スーザン・ウィリアムズ(レッスンあり)
・パトリック・ヘンリッヒス(レッスンあり)
ラッパ漬けの一週間。
帰ってからまとめての報告になるかも。
2007/06/18
ラウダ・コンチェルタータ
オーケストラ・ニッポニカの第12回演奏会を聴く(6/17 紀尾井ホール)
曲目は、
和田薫 オーケストラのための民舞組曲(1987)
伊福部昭 オーケストラとマリムバのためのラウダ・コンチェルタータ(1979)
ドヴォルザーク チェロ協奏曲
ンゴ・ホァン・クァン編曲 減額オーケストラのためのベトナム民謡「リィ・ホァイ・ナム」(2007)
和田さんの作品は多分初めて聴くけど、師匠の伊福部先生の流れを汲んだ(ていうか手法がそっくり)衒いのない日本の曲といった元気ある曲。面白かった。前回の深井史郎のテイストよりも好きかも。パーカッションパートがやけに張り切っているなと思ったらティンパニは作曲家とは縁の深い(やはり作曲家の)藤田さんという方が叩いていて、オケ全体を引き締めていた感じだった。どうでもいいことだけど、かけ声はパーカッションだけに任せず弦楽器奏者も手伝ったら良かったのに。
ラウダ。前プロに置かれていたけど、これは今回の目玉。最初の弦ユニゾンの4つの音でどっぷりと伊福部ワールドへ突入。
僕が新響に入って最初の練習が確かこの曲だった。「どひゃー、大胆なオーケストレーション!」と度肝を抜かれた部分でもある。今回のマリンバソロはボストン在住の若手大茂絵里子さんという人。見た目と出だしは期待させるものがあったのだが、曲が進むにつれどうもいけない。自分は初演の安倍圭子さんでイニシエーションされているせいか、ダイナミックさで及ばず若干不満が残る。リズムが早ノリなのも気になる。僕の席は前から6列目というほぼかぶりつきだったんだけど、ソロ(低音)の迫力が伝わってこない。
年寄りの繰言みたいになるけど、やっぱり安倍さんの演奏はすごかったんだなと再認識させられた次第。新響にいたときも何度かこの曲をやったけど、いつも大興奮のすばらしい演奏だった。初演のヤマカズ新星日響の演奏はレコードになっていたけど、芥川新響の演奏もそれに劣らない名演だったと思う。ただ惜しむらくは、80年の東京文化のとき、最後の最後に芥川さんが振り間違えて数小節先に終わってしまったこと。これさえなければCDにもなって残っていたのになあ。僕が一番良かったと思うのはその数年後福生でやった演奏。これは最高の出来だった。自分の新響生活の中でも5本の指に入る名演だったんじゃないかな。
そういえば僕は付いて行かなかったけど、新響はベルリンにもこの曲を持っていったんだった。
なんて昔話を思い出しながら聴いているから目の前の演奏についていけなかったんだろうな。いつまでたっても「あのイタリアオペラの初来日のときはね」と昔ばかり語っている評論家みたいだわな、我ながら。
チェロコンチェルトはともかくとして、最後のベトナムの歌は単純できれいだった。
2007/06/17
75番とタコライスと
バッハ カンタータ75番の本番終了(西荻本郷教会)
バスのアリアのオブリガート、出だしのソの音が鬼門だな、この曲は。メリスマは人が聴いて想像するほど大変ではなかったりする。
実はバッハのカンタータをバロックトランペットで演奏した最初の曲がこの曲だった(2003年6月ターフェルムジーク鎌倉)。その時に比べて格段に安定した演奏ができるようになったように思う。と思って確認のため昨日録音した演奏と4年前の演奏とを聴き比べしたんだけど、うーむ、自分が想像していたほどの違いはないなー。プチショック。
コンサートの後はときどき行く西荻のオーガニック系のレストランでミニ打ち上げ。今回初めて気がついたけど、ベルギービールも2種置いてあった。迷わずヒューガルデンを注文。ベルギービール専門店より2割方安い値段設定も良心的。玄米のタコライス(タコスがご飯に乗ってるんだけど、これって沖縄料理なのかな?)が旨かった。
2007/06/16
ありがたみ
便利なのかヤバいのか
その昔、それも大学生で下宿生活の頃、オケの友人や先輩の部屋で興味惹かれるレコードを発見するとよくコピーをさせてもらったものだった。今意図的にコピーと言う表現は使ったが、正確に言うとカセットテープにダビングした訳で。経験のある人は分かると思うけど、何分のテープにどう収めるかという割り振りの問題に加えて、まるごとダビングするにはその音楽と全く同じ長さの時間(いや編集の時間を加えるとそれ以上)が必要とされる。それなりに手間のかかる作業ではあった訳である。
それが今や!
とある人のブログを拝見していてiTunes Storeでアーノンクール/ヨーロッパ室内管のベートーヴェン全集が出ているという情報を目にした。それまでiTune Store は利用したことなかったけど、自分が使っているパソコンはiBook。当然のことながらiPod, iTuneとは相性が良い。さっそくアクセスしてその全集をダウンロード。所要時間約7分、お値段〆て1500円也。ついでにブラームスの全集(ベルリンフィル)も1500円でゲット。時間約5分。どちらもそのままiPodへ放り込む。
便利っちゃあ便利に違いないけど、何、この手軽さは!
数年前、バーンスタインの渾身の仕事、マーラーの交響曲全集のCDが1万円以下(!)で店頭に並んでいるのを見たときにも思ったのだが、まさに音楽を消費する感覚。それがますますエスカレートしてきているような気がする。
聴き方にもよるだろうけど、昨今じっくり鑑賞するという姿勢から遠くなってしまっているのはこういう一面便利な(お手軽な)文明社会になってしまったことと無縁ではないんだろうな。
2007/06/13
心エコー診断と古楽
このタイトルじゃなんのことやらさっぱりかも。
今日家に帰り着いたら浜松のお医者さんから本が届いていた。木倉睦人「経食道心エコー診断トレーニング」(メジカルビュー社)
本にはCD-ROMが付属していて、動画で90以上の心エコーの症例を見ることができる。そしてなんとその動画のBGMに我がアンサンブル「なかなかや」が起用されているのだ!
数年前、浜松で公演をしたとき、この浜松医科大学の先生がいたく我々の演奏を気に入ってくださり、しかもなぜかーーここらへんは僕の理解を超えるところだがーー心エコーを診ながら古楽の演奏を聴くのがベストマッチだと確信されたようなのだ。
後日メールで相談があり、実は今度出版する教育用のエコーの本にCD-ROMの動画を付けるのだが音楽を提供してもらえないか、とのこと。二つ返事でOKして浜松公演の録音を送った。しばらくしてその本が出来上がって手元に届いたという次第。
残念ながら素人の僕には肝心の心エコーは観てみたもののなにがなんだかさっぱり意味不明。でもしっかりBGMは我々なかなかやの拙い演奏が収まっている。おっ、しかもいきなりカステッロの10番か。いやー、シュールだ(笑)
同封された手紙には「心エコーを見ながら演奏を聴いていると、大変集中できます。雑念がとりはらわれて、α波がでるのではないかと思っています」とある。ありがたいお言葉で、お医者さんの卵の皆さんがそういう風に聴いていただけるといいんだけど。少なくともこちらは演奏を聴いていると煩悩と後悔ばかりになるんですが。。。
2007/06/11
古巣の演奏を聴く
聖バレンタインブラスアンサンブル(SVBE)の第28回定期演奏会を聴く(6/10 石橋メモリアルホール)。
年に1回開催して間もなく30年。第3回からはこの時期ここのホールでのコンサートが定着している。この数年は都合が悪くて行けなかったので久しぶりに客席で最後まで聴いた。僕が辞める時、「続けることに意義があるんだ」とY氏は主張してた。確かにアンコールや最後のボランタリーは伝統芸能の様相を帯びてきたような。
演奏についていろいろと感じるところはあったが、特に感じたのは年をとってもそんなに衰えるものでもないんだなということと、苦手なところはやっぱりなかなか克服できないんだなという2点。
ビバ!エスパーニャとピーターと狼を面白く聴いた。ラヴェルはもっとアレンジに遊びを入れても良かったかな、と聴衆になって判ることもある。
8月には5年振りにまたフランスの音楽祭を訪問するそうだ。これで何度目の海外遠征だろうか、80年のオーストリアを皮切りに、数年に一度ヨーロッパに行っている。仲間と音楽を長く続けながらコンサートやフェスティバルのイベントや海外旅行も楽しむ、アマチュアの趣味としては最高の贅沢と言えるだろう。
ところで僕はどこで脱線したんだろう。
2007/06/09
カンヅメ作業
一日iPodに音楽を詰める作業。
聴く時に便利になるように編集作業をしながら入れてるので結構手間がかかる。しかもどう区分けするのが取り出しやすいか、試行錯誤。
ジャンルの区分なども悩みどころだがとりあえず分量の多さに合わせて次のようにしてみた。
ルネサンス
初期バロック
モンテヴェルディ
バッハ
その他のバロック
クラシック
トランペット
ポップス
ジャズ
ミュージカル
アルバム名とかも工夫しないと誰の演奏かわかんないし。
A型の性格が災いして、なんか名前が綺麗に揃っていないと落ち着かないのも作業の面倒くささに輪をかける。自業自得。
旅行に出かける前までには完了したいものだ。
しっかしまだ20GB。先は長いぞ。
2007/06/08
久しぶりの手ぶら出勤
昨日はナチュラルトランペットのオフ会。
最終的には6人集まって練習とアンサンブル。
お疲れさまでした>みなさん
次回はもっと時間がとれるようにセットしよう。
さて、怒濤の本番週間が終わってようやく今日は楽器なして出勤出来る。とはいってももう金曜日、今週末はまた練習。バッハの75番はナチュラルでトライだ。
2007/06/07
古典派もまた楽し
モーツァルトの本番終了。
いきなり出だしの音が掴めなくて落ちる。しばらく立ち直れなくて、しかもそれが2ndに伝染してあせってしまった。
2曲目以降はまあ想定内の出来。どうしてもいくつかはずしてしまうけれど、致命的なのが1つあった他は事前に危惧していたよりは少なかったかなと。懸案のファの音もまずまず。
もっとコントロールが利くようになればさらに楽しみながら合わせることができるだろうね。古典派もそれなりの楽しさがあってまだまだやってみたい気分になってきた。ハイドンとか。
ハイドン>ベートーヴェン>モーツァルト
ラッパ吹きの観点から演奏して面白い順に並べるとこんな感じかな。
次のMATは9月の第九。こっちのほうがモーツァルトより楽かも。でもさすがに全編穴なしで吹き通すのは辛そうなので一部1つ穴に差し替えて吹くつもり。
2007/06/06
違いの分からないラッパ吹き
怒濤の本番週間も本日で終了の予定。
初期バロック→後期バロック→古典派
ときちんと時代順を踏んで本番が並んでた。ピッチも466→442→430 と順々に下がってきたし。
ところで今日の音律はキルンベルガー。当初はヴェルクマイスターでいこうとしてたんだけど、ラッパのミの音が低いのを考慮してキルンベルガーに変更してくれたとのこと。
有難い話ではあるが、こちとらその2つの音律がどの程度違うのか分かってない。まずいじゃん。とりあえず手持ちのチューナーをWMからKBに変更して対応。これでいいのか?
CD秘話
昨日書いたアントネッロの新しいCD「天正遣欧使節の音楽」にちなむ話。
アントネッロの濱田さんは似たものを見つけるのが特技というくらい上手い。なにかにつけ「あの人、○○に似てない?」と言い出すのが常で、しかもそれがどことなく的を得ているから妙におかしい。それは人物に限らず、物事の例えなどもそうで、特にレッスンやヴォーチェの練習の時に「なんとかがこうなった感じで演奏して」などと例示されると「なるほどそうか」と分かった気にさせられてしまった経験のある人は少なくないと思う。
今回のCDも日本の民謡やわらべ歌と西洋の音楽の共通点を見つけ出し、かすかに繋がっているかもしれないルーツを辿る、というのがCDの根底に流れていて、濱田さんの真骨頂発揮って感じがするのだ。
ところで、私事ながら僕の話。前々から濱田さんは僕をつかまえては「店長さんはドルーピーに似ている」とのたまう。僕はそのキャラクターを良く知らないんだけど、アメリカのカートゥーンに出てくる犬のことらしい。まりえさんも石川さんも「そうそう」などとおっしゃる。自身ピンとこないけど、話を聞いた人が「プッ」と笑ってるとこを見るとどことなく似ているんでしょう。
で、3月のCDのレコーディングの時。僕の録音(一人で3回吹いての多重録音だった)が終了してミキシングルームにいた時、濱田さんが「ブックレットにはこのトランペットアンサンブルに名前をつけて載せよう」とおっしゃる。
「そうですか」と僕。
「ドルーピー・ラッパ隊とかでもいい?」
「いいですよ、好きにしてください」
冗談だとばかり思っていたんだけど。
まさかそれが「ドルーピー・トランペット隊」と堂々と印刷されるとは思ってなかった。まあ、全権委任してしまったからしょうがないけどね。
2007/06/05
愛聴盤
アントネッロ「天正遣欧使節の音楽」
最近は このCDばかりを聴いている。
今月末の発売なのだが、目白バ・ロック音楽祭の先行販売でゲット!
自分もちょっとだけ参加しているから全く客観的とは言いがたいが、一言で感想を言うと、
「むちゃくちゃ感動した」
冒頭から最後の音が消えるまで、ずっと音楽が詰まっている。
濱田さん始め参加したプレーヤーたちのこれまで積み重ねて来たものが集積した一枚という感じでCD一枚の中に沢山凝縮されている。もちろん時代的には初期バロックの音楽なんだけど、その音楽が作り出されるまでには膨大な研究、さまざまな音楽(民族音楽や日本古来の音楽、ジャズなどなど)からのインスピレーション、そして磨き上げられた表現法とアントネッロの人たちの高度な技術がバックボーンとなっている。
こういう曲がありました、楽譜を見ながら指定の楽器で演奏しました。という通り一遍の演奏の対極にあるものといえる。
聖母マリアのカンティガスのときも何度も聴いてしまったけど、これも愛聴盤として大切に聴いていくことになりそう。
2007/06/03
カンタータ147番
疲れが一気に出たのか、打ち上げの席で寝てしまった。
飲むと寝てしまうのは良くない癖だ。心して飲まねばなるまい。
なのにいいペースで飲んでしまったのは、ほどほどに気持ちよく演奏が出来たからだと思う。
バッハのカンタータ147番。去年のシュッツ合唱団のときも自分としては悔いの少ない演奏ができたコンサートだったけど、昨日のスプラ・アンサンブルとの演奏も自分の出来という面では満足度が高かった。やっぱ曲がいいんだね。ラッパが格好良く聴こえるように書いてあるし、バッハ大先生ありがとうございます、と言いたくなるくらいハナからポイントが高い曲なんだな。
今回はとりわけ例の超有名な6曲目と10曲目のコラールの吹き方に注意してみた。つまりこの二つは同じ曲でありながら歌詞が違うのだが、それを演奏(アーティキュレーション)に反映させたいと思ったのである。Ichのところではやはり切れる感じだし、nで終わる言葉とtで終わる言葉はそれぞれに吹き分けをしてみるとか、つまり歌とより一体となった演奏を目指してみた。基本と言えば基本なんだけどね。
ま、これが今回は上手く出来たような気がするわけで。
いつも本郷教会で僕のラッパを聴いてくださってくれるある方から、終演後に「今日も良かったけど、とりわけコラールは素晴らしかった」と言われたのが自分の狙ったところを突いてくれたコメントだったのでうれしかった。
今日からは430のモーツァルトだ。課題はファの音程だな。
2007/06/02
心当たりがないんだけど?
目白バ・ロック音楽祭オープニングコンサート終了。
超満員のお客さん。カテドラルに満ち亘るモンテヴェルディの絢爛豪華な音楽。指揮者の濱田さんが手塩にかけて鍛錬した合唱団ヴォーチェの歌声は素晴らしい。いつもコーラスのpのところで「これにゃ敵わないよなー」と感動しつつ聴きほれてしまう。
出演しといて自画自賛になってしまうけど、いたるところに音楽がいっぱい詰まった素晴らしいコンサートだった。
ただ、個人的には反省点がいろいろというか不本意なところがあった。申し訳ない。
音量を出そうとするとアンブシュアに無理がかかるのか、音程がとれなかったり音が出なかったりする。安全策で行くと聴こえない。本番中にああでもない、こうでもないと考えながら演奏するのはホントに音楽に集中できなくて良くないことだ。
あと、本番直前に濱田さんに音程のチェックをしてもらって思ったんだけど、音程が悪いのは楽器や吹き方のせいじゃなくて僕の耳のせいによるところが大きいんじゃないかと。3度のピッチのイメージが掴めていない(ああ、基本なのに。。。)、どうしても高めにとってしまう。なかなか合わなくって、「俺を信じろ、絶対に高いから」と言われてしまった。これじゃいくら合わせようとしても無理だよね、目線が間違っているのでは。
さて、コンサート終了して、帰り際、「これ、店長さん宛ですよ」と差し入れをもらってしまった。ゴディバのチョコレート、O森○○子さんからと書いてある。知らない人だ。少なくとも僕の記憶にない。出演者には他に僕と同じ名字の人はいないはずだけど、僕宛?誰なの?とりあえず持って帰ってきたものの、座りが悪くて落ち着かない。
























































