かもめ食堂
深夜に目覚めたら日テレで「かもめ食堂」をやっていた。
夜更けにぼんやりと見るのもいいね、この映画。
フィンランドを初めて訪れたのは1992年の夏。それ以来トランジットで一回ヘルシンキ空港に降りただけでまともに彼の地を踏んでいない。
「フィンランドはいいよ〜」という僕の言葉にそそのかされて留学した娘とその縁でフィンランドと関係が深くなった妻はもう何度も行ったというのに。
92年というのは忘れもしない、マーストリヒト条約を批准するかどうかで揺れて結局ユーロ統合への歩みが停滞したとき。ロシア崩壊の影響で疲弊していたフィンランド経済がデンマーク国民投票(批准反対)の余波を受けて通貨マルッカが2度も大幅切り下げにあった年だ。世間一般的にはイギリスポンドが対マルク相場を維持できなくなって「イングランド銀行がジョージ・ソロスに破れた日」という方が有名だろう。
とにかくそのへん(欧州内)のキャリートレードが軒並み手痛い目にあった年だった。なんでそんなことを覚えているかというとその痛い目をさせられた一人だったから。それも一度ならず何度か。マルッカの次はクローネ、そしてポンドと持ってるポジションことごとくアゲインストだったよなあ。まあキャリートレードを戦略としたファンドだったからやむないと言えなくもないが、それは言い訳にすぎない。相場もリスク管理もどちらもへたくそじゃん、と痛感した。
なんかかもめ食堂から日記を書いているうちに昔の相場の辛かった日々を思い出してしまった。そんなつもりじゃなかったんだけどね。
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