カンタータ110番
バッハのカンタータ110番は降誕祭用の曲。お気に入りの曲だ。
昨日はその練習(本番は24日、クリスマスイヴの夜、西荻窪の本郷教会で)
ラッパの出番は1曲目と6曲目、7曲目。
1曲目の合唱曲はほぼ管弦楽組曲第4番の序曲と同じ曲でラッパは3本、6曲目のバスのアリアと終曲のコラールはトランペット1本だ。
今日はオケ初日練習ということもあり、指揮者が1曲目のリハにもたっぷり時間をとってくれたので、最初は予定する自分の楽器(エッガーの4つ穴)で吹き、返してから(これは楽隊用語だね、曲の頭に戻って再度今やった曲を練習すること)は試みに穴なしの楽器に替えてみた。
僕が穴なしの楽器にチャレンジしているのを見て、2ndと3rdの二人も穴なしの楽器にチェンジ(そういうこともあろうかと実はこっそりスライドトランペットを持参していたのが良かった)、ナチュラルトランペット3本の響きというのでやってみた。
途中で3rdのHさんが思わずひと言、
「たっのしー!」
これが全てを言い尽くしてますね。
もちろん音程が外れたりとかねらった音に当たらないとかの問題が発生するけど、まず響きが変わるし、穴に頼っていた部分がこれだけあったのか、と楽器が気づかせてくれて奏法も微妙に変えざるを得ない。難しさに挑戦しているからなのか、その時代の人と同じことを体感しているからなのか、よく説明つかないけど、とにかく気分がいいのだ。
残念なのはバッハの曲だとまだ使えるレベルにないこと。ま、これはこれから克服する楽しみの部分でもある。
6曲目は初日からさすがに変な演奏を聴いてもらうわけにもいかないので普通に4つ穴の楽器で。これは1度バッハ・カンタータ・アンサンブルでも本番やった曲だし書法に無理がないので楽しく吹ける。終曲のコラールはナチュラルじゃ出しづらい音もあるのでHさんにモダンの楽器で吹いてもらった。
来週の練習ではソロの曲もナチュラルでチャレンジしてみようっかな。
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