« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »

2007年12月

2007/12/27

今年の総括

良かったこともあり、良くなかったこともあり。
仕事と音楽と私生活と(音楽も私生活だけど、これは別格ね)、うまくバランスを取りつつ乗り切るのはそれなりに大変。でも、なんとか一年の終わりまで無事にきた。無事とも言えないか。順を追って振り返ってみよう。

1月 本郷教会のクリスマスオラトリオでラッパの幕開け。だんだん回数をこなすうちに押さえどころが分かり楽しめるようになったものの、細部の詰めがイマイチでまだまだ納得のいく演奏ができない。しかもくやしいことにしばらく本番はなしだ。

2月 何をして何を考えていたんだろう。日記も書いてないし、全く記憶が飛んでいる。多分規則正しく仕事していたんだろうな。徐々に夏本番の新システムの準備で気持ちばかりが焦っていたような気もするし。

3月 ナチュラルトランペットに関して調べものをしたり翻訳をしたり。この時期は勉強になった。個人練習ももっぱら穴なしのナチュラルトランペットばかり。タイミング良くアントネッロのレコーディングがあり、ナチュラル3本を使って多重録音。ドルーピー・トランペット隊というありがたいグループ名を頂戴し隊長を拝命する。数年大学の近くで一人暮らしをしていた娘が月末に戻って来て久しぶりの家族5人生活に戻る。

4月 春。今年から息子が社会人。ベタな新入社員研修の様子などを聞きいまどきまだそんなことやっているのかと驚いたり。月中に本番2回、カンタータ3曲。

5月 初夏のコンサートシーズンに向けて演奏活動本格化。6月の旅行のプランを立てたり、ミクシイのナチュラルトランペットコミュニティのオフ会をやったり、だんだんトランペット中心の生活に。

6月 コンサートが集中、アントネッロ&ヴォーチェとのモンテヴェルディ、カンタータ147番、MATのモーツァルト、そして本郷教会でカンタータ75番。自分の練習不足がいけないんだけど、ヴェスプロでのコルネットは不本意な出来だった。師匠に迷惑をかけてもいけないし、もうやめようかとも思う。そんな中、3月にレコーディングしたアントネッロの新盤「大正遣欧使節の音楽」のCDがリリースされる。こんな感動的な記録に参加出来たのはありがたいことだ。月末からヨーロッパ旅行(別名ナチュラルトランペット街道の旅)。顛末はここに書いた通りだが、何と言ってもナチュラルトランペット奏者のマデウフ氏に教えていただいたのが一番の収穫だった。旅行の全行程にわたりSくんにお世話になる。ありがとうございました。

7月 旅行後の虚脱症状。コンサートがなかったのも良くなかったか。この時期は仕事に集中。月末に新システムの第1フェーズ稼働。前の職場でも経験あるけど、やっぱり直前は準備が足りてたかどうかドキドキするし直後は想定外のこともあってドタバタもするね。

8月 コルネット合宿。いよいよコルネットを捨てるべきかと迷う。そんな中、本郷教会でモンテヴェルディ。うー、つらい。

9月 月初に第九、基本ナチュラルで。OPTのコンサートでもヘンデル、シャルパンティエはナチュラルにトライ。夏の旅行の成果が出てきている実感。でもさすがにバッハのマニフィカトはバロックトランペットじゃないと吹けない。月末、新システムの第2フェーズ稼働。これも辛かったな。失敗できないし。新しい法律(金融商品取引法)の施行というおまけも面倒だったよなあ。

10月 秋のコンサートシーズンだというのにヒマ。懸案の歯医者さんに行ってくる。

11月 本番2回。久しぶりの北とぴあ。思えば数年前のここでのヘンデル(にわかバロックオケ)がバロックトランペット吹き始めだったんだよなあ、と遠い目。いつもカンタータでお世話になっているバッハカンタータアンサンブルでは51番を楽しく吹かせてもらった。

12月 月初に霊南坂教会でシュッツのクリスマス物語の演奏。振り返るとこの時のバロックトランペットが出来という面では今年一番いい演奏だったかも。かなり満足行くものだった。5日のモーツァルトの命日にはMATでレクイエムをナチュラルで。そして今年の演奏活動の締めくくりは本郷教会のクリスマスコンサートでカンタータの110番。バッハの初ナチュラルも無事終了。

数えてみると本年の演奏会回数は16回。うちモンテヴェルディ、シュッツなどの初期バロックが3回、モーツァルト、ベートーヴェンの古典派が3回で、バッハ(およびヘンデル)が10回とバロックへの偏りが顕著な1年だった。しかも今年は自分の中ではナチュラルトランペット元年とも呼ぶべき年だったような(ナチュラルで演奏したステージも5回)。ただし、得るもののある一方で失うものもあり。ヴェスプロのライブCDを聴いていよいよコルネットは廃業かという気持ちに傾き落ち込む。頼まれ仕事で演奏した出来が一番良くて、一番大事に思っている団体での演奏が満足いかないなんて皮肉だし最低だ。
幸い仕事はなんとか恙無くきているものの大物の第3フェーズが控えているし、以前から高かった血圧は下がるどころかさらに一段高になっているのも気がかりだ。

課題を抱えつつ、新年を迎えることになりそう。

とりあえず年明けはアントネッロのオルフェオでスタート。素晴らしい公演になるよう全力を尽くさなくちゃ。

| | コメント (0)

2007/12/25

今年の演奏会終了

本郷教会でのクリスマスコンサート。
カンタータの110番を吹かせてもらった。

大好評。

ありがたいことです。
淡野先生にもお話ししたけど、ラッパ吹きとしての今の僕があるのもこのSDGや鎌倉のおかげ。出番と曲が自分を成長させてくれる。

さて、今年の本番もこれで終了。
来年に向けてまた張り合いがでてきた。

精進します。

| | コメント (0)

2007/12/22

今年の〆はナチュラルで

上荻の本郷教会でのクリスマスコンサートを明後日に控え、今日の午後またリハーサルだった。
カンタータの110番を今日は全部ナチュラルでトライ。
やっぱ1曲目はダメだわ、これじゃ。使い物にならず。本番4つ穴だな。

しかしながら6曲目のソロはナチュラルでもなんとかいける。
でも音の並びという点では穴を使った方が完璧だし安心できる。
ところが指揮者は「全然問題ないから、本番もそれでいきましょう」と言ってくれた。
やっぱりナチュラルだと響きが全然違うのだそうだ。
こういうとき歌手の方が耳が鋭いんだなと思わされる。

というわけでお言葉に甘えて今回6曲目のバスのアリアはナチュラルトランペットで伴奏させていただくことにした。

自分にとってのナチュラル元年を締めくくるにふさわしいかもしれない。

SDGには感謝・感謝です(こんなわがままを赦してくれて)。


というわけで本番のときの演奏をアップします。
ナチュラルでのバッハ初トライ。
ちょっと傷だらけではありますが。

BWV110-5

| | コメント (0)

岐路(その3)

その2まで書いて、その3はないなーと思っていたら、、あった、あった。
ちょっと順番が前後してしまうけど、これも人生変えた出来事だった。

それは大学4年生の春、最後のテストも終わって学生最後の春休みを利用して旅行にでも行こうかという時期。そう、ちょうど僕らの年代から流行り始めた卒業旅行に、僕は就職後のローンまで組んでヨーロッパに20日くらい行くつもりで準備していたときだった。

リーン、リーン

下宿で共有している電話に出てみたらオケの同期のKだった。
K「おい、お前の名前学生課に出とったぞ」
僕「なんで?」
K「国際関係論の単位が欲しかったら○○日の追試を受けろってさ」
僕「ほ、ほんと、それ?」
K「ああ、確かめてこいよ」

急いで学校へ行き確認すると確かに数人の名前が貼り出されてある。
国際関係論は法学部の単位で、学生の間では「仏(ホトケ)のH」と言われ単位を取るのが比較的易しいコマとして知られていた。補足すると、僕の行ってた大学では4学部あるそれぞれの学部生は他学部の単位をそれぞれ最低2つづつ取得する必要があり、法学部の単位としてこの国際関係論はそういう理由で他学部生にも人気の授業(というか単位)だったのである。経済学部生の僕にとっても例外ではなく、この単位は安パイに数えていた、というかこれが取れてようやく法学の履修をクリアするところだったのである。ところがその追試の日は既に旅行計画のまっただ中。旅行は?卒業は?就職は?ローンはどうなる?頭がパニクる。

慌ててその足で教授室へ
「先生、掲示が出ていた経済学部の○○ですが」
おずおずと教授室の中に入る。
「実は事情があって追試を受けることができないんですが」
「なになに、君は4年生で今度卒業だっけ」
「はい、就職も決まっております」
「ちょっと待って。あ、君ね、君の答案を見たけど、ここのところを理解していないね」
「はあ、そうですか」
「ここは、こういうことだから、こう解釈しないといけない。わかったね」
「は、はい、わかりました」
「よろしい、では追試は受けたことにしておきましょう」

ラッキー!口頭問答だけで単位をくれることになったのである。
評判のホトケとはこのことか。
旅行にも心置きなく旅立ち、晴れて卒業。

あのときKが電話くれてなかったら、そして仏のH教授じゃなかったら。
もう1年大学にいて就職もフイにしていたに違いない。

このときの体験がトラウマとして残っているのか、数年経ってもしばしば夢の中で「自分はひょっとして大学を卒業出来てないんじゃないか」という不安に駆られることがある。そしてそんなときは「いや、そういえばロンドンに赴任するとき、学生課に行って卒業証明を取りに行って現物を見たから絶対卒業しているはず」と(やはり夢の中で)冷静に考え直すことが恒例になっている。

| | コメント (0)

2007/12/21

そばやで忘年会

そばやで飲むっていうのはおじいさんたちのすることなんだよな
と社会人成り立ての頃は思っていた。

もうそんなことができるような年代に自分もなってしまったということか。

淡路町の老舗、かんだ やぶそば で忘年会と称したミニ飲み会。
ミニと付けたのには訳があって、ここ、7時半がラストオーダーなんである。
早い早い。
ほどよく出来上がったところでお開きというのが飲んべえでない自分にはうれしい。
そば以外のメニューがこんなに充実しているとは知らなかった。
仕上げのせいろは量が多くないのが胃にやさしくて悪くない。でも単品で頼んだらそのボリュームのなさに憤慨するかも。

忘年会帰りなのに8時半には家に着いていた。
早寝早起きに支障がないのもおじいさん向けなのかもね。

| | コメント (0)

2007/12/16

読み違い

名古屋の名物「ひつまぶし」
ぱっと見、最初は「ひまつぶし」に読めてしまうのは僕だけなんだろうか。
それはともかく、ある人の書き物を読んでいたら「櫃まぶし」と書いてあって、なるほどそうだったのかと今更ながらにストンと腑に落ちた。お櫃の中にうなぎがまぶしてあるっていうわけだね。

余計な話だけど、自分の出た中学校は北九州の板櫃(いたびつ)中学という名前だった。櫃の字は慣れ親しんだ漢字で幾度も書いたことがある。でも今まで「ひつまぶし」と結びつかなかったっていうのがなんともウカツだった。

読み違いといえば、会社で受け取る取引先からのメールにありがちな文面で、
「いつも大変おせわになりありがとうございます。。。云々」
というのがあるが、この文章、いつも中程の部分が「なりあがり」って読めてしまう。これも自分だけの現象なのかなあ。

| | コメント (0)

カンタータ110番

バッハのカンタータ110番は降誕祭用の曲。お気に入りの曲だ。
昨日はその練習(本番は24日、クリスマスイヴの夜、西荻窪の本郷教会で)
ラッパの出番は1曲目と6曲目、7曲目。
1曲目の合唱曲はほぼ管弦楽組曲第4番の序曲と同じ曲でラッパは3本、6曲目のバスのアリアと終曲のコラールはトランペット1本だ。

今日はオケ初日練習ということもあり、指揮者が1曲目のリハにもたっぷり時間をとってくれたので、最初は予定する自分の楽器(エッガーの4つ穴)で吹き、返してから(これは楽隊用語だね、曲の頭に戻って再度今やった曲を練習すること)は試みに穴なしの楽器に替えてみた。
僕が穴なしの楽器にチャレンジしているのを見て、2ndと3rdの二人も穴なしの楽器にチェンジ(そういうこともあろうかと実はこっそりスライドトランペットを持参していたのが良かった)、ナチュラルトランペット3本の響きというのでやってみた。

途中で3rdのHさんが思わずひと言、

「たっのしー!」

これが全てを言い尽くしてますね。

もちろん音程が外れたりとかねらった音に当たらないとかの問題が発生するけど、まず響きが変わるし、穴に頼っていた部分がこれだけあったのか、と楽器が気づかせてくれて奏法も微妙に変えざるを得ない。難しさに挑戦しているからなのか、その時代の人と同じことを体感しているからなのか、よく説明つかないけど、とにかく気分がいいのだ。
残念なのはバッハの曲だとまだ使えるレベルにないこと。ま、これはこれから克服する楽しみの部分でもある。

6曲目は初日からさすがに変な演奏を聴いてもらうわけにもいかないので普通に4つ穴の楽器で。これは1度バッハ・カンタータ・アンサンブルでも本番やった曲だし書法に無理がないので楽しく吹ける。終曲のコラールはナチュラルじゃ出しづらい音もあるのでHさんにモダンの楽器で吹いてもらった。

来週の練習ではソロの曲もナチュラルでチャレンジしてみようっかな。

| | コメント (0)

2007/12/15

岐路(その2)

その二番目は社会人になってからだ。

最初に就職した会社(中堅商社)はいい人たちにも恵まれ、同期もいい奴ばかりで、担当する職種もやりがいがあって、それは居心地のいいところだったんだけど、(若気の至りか)会社そのものに飽き足らなかった。そこに自分の会社生活を捧げる気がしなかったのだ。本気で転職を考えたのは入社5年目くらいか。新聞広告を見ては1、2社面接を受けたりもしてた。

そうした日々を過ごすうち、ある日日経新聞に大手証券会社が大々的に中途採用をするという記事を見つけた。D証券に財務部門希望で履歴書を送ると、ほどなく試験要項を記載したハガキが届いた。そのハガキをなくさないよう部屋の壁にピンで止めておいた。

それから数日、普段通りに会社に通う日々。ある日、いつも通り出社しようとして玄関で靴を履いているとき、ふと「そういや、D証券の入社試験は明日だったよな」と思ってなにげなく壁のハガキを確認した。すると、なんとその日が試験日だったのだ(間抜けだよね)。

あわてて会社に電話をかけて今日は体調悪くて有給休暇下さいと仮病申請。
その足で採用試験会場へ行き、なんとか試験をパスしそのD証券にお世話になることとなった。


あのとき、ふとハガキを見ようと思わなかったら、D証券で働くこともなかったし、ロンドン勤務もあったかどうか分からないし、その縁でイギリス系の会社に転職することはなかったろうし、回り回って今の会社にいるかどうか。とにかく自分のキャリアはあの瞬間に大きく転換したことは間違いない。

| | コメント (0)

2007/12/14

Les Sacqueboutiers

忘年会シーズン。
武蔵野文化にフランス・トゥールーズのアンサンブルLes Sacqueboutiers を聴きに行く。

 サックバット Daniel Lassalle
 コルネット Lluis Coll i Trulls
 ヴァイオリン Helene lassalle
 オルガン Yasuko Bouvard

4人のアンサンブルで17世紀の初期バロックばかり。
ここ(武蔵野文化)の自主企画によるコンサートに来るのは初めてだけど、格安料金だし定期会員が大宗を占めるのか、一般に知られてない曲のマニアックなプログラムにもかかわらず会場は満席。(以前チュベリがコンサートやったときもチケット買おうといして既に完売だったし) 

ダニエル・ラサール氏のサックバットの妙技を堪能した。長身のコルネット奏者トルルス氏も上手かったなあ(なぜ彼だけ座って演奏したのか?未だに謎だが)。 フランスの金管奏者たちはなぜにああいうふうに吹けるんだろうか。

帰ってコルネット練習しよう、と思わされたコンサートだった(だけど内実は同行のサックバット吹き2人と謎の中華料理を食べに行って帰りは撃沈!)

会場でサックブティエの新譜2枚をゲット(エンサラーダスとシャイト)

| | コメント (0)

2007/12/12

岐路(その1)

大げさだけど、人生には「あそこが分岐点だったな」と言える点がある。
僕の場合、今までに明確に分かっているのがいくつかある。

その一つは随分昔のことで、現役の大学受験のとき。
受けたのは九州大学の法学部。入試は7科目。
(当時は)得意だった数学(数IIB)で足元すくわれた。
数問あった出題の最後が二次方程式で、確か y=a(x-a)^2+a みたいな式がテーマだった。最初のaはきちんとaと認識したのに、なぜか最後のaをαと読み違えた(というのも過去問は最後の定数がαだったことが多かったからなんだけど)。
全部aと読めば簡単な問題だったのに、自分で問題を複雑にしたもんだからめちゃくちゃ手こずってしまって、時間もかかったあげく結局その問題は落とした。確か配点は20点ほどあったと思う。

当時の九大は入試での得点と合格ラインを出身高校へ教えてくれるシステムだった。僕の得点は316点で法学部の合格ラインは325点。一校しか受験してなかった僕はそのまま浪人生活に突入した。

あのときすんなりと正解出して大学生活を博多で送っていたら今頃全く違う人生を歩んでいただろうな、と今でも思う。

| | コメント (0)

2007/12/11

伝えたい音楽

伝えたい音楽って何だろう。
例えば技を披露したいというのだったら判りやすい。
でも、それとも違う。

自分なりの表現?
ある曲を演奏するために必要な技術を磨く。
曲の解析をし大局から構成を掴む。
曲のバックグラウンドを研究しスタイルを選ぶ。
音楽以外でも関連することがらからヒントを得ようとする。

そうして集めた情報、積み重ねた技から取捨選択して自分なりにいいと思う表現をする。しかしながらいつも思った通りに表現出来るわけではないからその瞬間瞬間にベストを尽くす。

さらにピアニストなどと違って一人で演奏できるわけではないので、一緒に音楽をする他のメンバーと触発され合ってアンサンブルをする。(ここは楽しみの部分だな)

そうやって出来上がったその時点での最終形をお客さんに聴いていただく。
もちろん自分がいいと思った音楽が万人に受け入れられる訳ではないけど、共感してくれる人が多ければ多いほどいいし、それが説得力のある音楽なんだと思う。

なんか当たり前の話になっちゃったな

| | コメント (0)

2007/12/10

絶対音感が邪魔をする

自分にはありません、、絶対音感。
なくてよかったと思う今日この頃。

こないだ一緒にアンサンブルをやった仲間の中にどうしても音程が上ずる弦楽器奏者がいた。曲は古典派だったのでピッチはA=430Hz。430というのは現代のオーケストラで使われているA=442Hzより4分の1音ほどピッチが低い。これがバロック時代の曲だと415Hzで丁度半音低いあたりだから、考えようによってはそんなに違和感なく受け入れられるけど、430だとモダンのピッチより微妙に低いだけなのでやっかいなのだ。

「ちょっとちょっとー、音程上ずってんじゃない?」と最初は批判的に聴いていたんだけど、ある人が「彼はきっと絶対音感が邪魔してるんだよ」と言われて納得。
どんなに開放弦をチューニングしても弦楽器はフレットがないから自分の気の済むまでどこまでも上がれちゃう。周りの世界と自分の内なる世界とのせめぎ合いでぐちゃぐちゃになってるのかも。そう思うとむしろ気の毒な気がした。

昔の音楽をやってるとこの430に限らず前述の415や全音低い392、さらには半音高い466などいろんなピッチに対応しなきゃなんない。あ、アーノンクールのオケは421と言ってたしなあ。
フレキシブルが一番。

| | コメント (0)

2007/12/09

自動調弦

自動調弦するギターが開発されたというので話題になっている。
狂いを即座に判断して2秒くらいでインチューンにしちゃうんだとか。

リュートやガンバ用に開発されたら福音だね。
ついでにフレットも自動調整してくれるといいな。
ミーントーンでもキルンベルガーでもヴェルクマイスターでもボタン一つで設定。

もしこれがコルネットに装備されたらどうだろう。

「お、このA、7セント低いから2ミリ親指の穴を拡大」とか
「F、高いよ、右中指の穴3ミリ縮小せよ」とか コルネットに内蔵されているセンサーとコンピューターが音が出た途端に指令を出して楽器が勝手に調整するって仕組。

永年悩ませている問題から解放されると同時に音楽ができなくなっちゃう(要するにコルネットじゃなくなっちゃう)のは間違いないね。

| | コメント (0)

2007/12/08

パートナーロボット

トランペット吹きの次はヴァイオリン奏者。
移弦もするし、ビブラートもかけることができるという。
プログラミング次第では人間的な不均一のビブラートもできるんだろうな。
トヨタのロボット開発はどこまで進むんだろう。

例えばクレーメルがバッハの無伴奏を弾くとして
1 クレーメル自身の生演奏
2 クレーメルの生演奏を録音して高級な再生装置でプレイバックしたもの
3 クレーメルの演奏を寸分違わずプログラミングして同じ楽器同じ弓でパートナーロボットが演奏したもの

1と2と3で音楽の質や感動の度合いっていうのはやはり大きく違うんだろうか。
技術が行きつくところまで行ったら、1の優位性どこにあることになるんだろうか。毎回別の演奏が可能はではあるが、裏を返せば全く同じものを再生することが出来ないという欠点のようにも思われるし。

| | コメント (0)

2007/12/05

モツレク終了

やっぱモーツァルトのレクイエムはいいわ。名曲だね。
肝心の出来は。。。。
自分としては前半はすごく緊張も保てていい演奏が出来たなと思い、「こりゃ今年のベストかな」と思った時点でその余計な思いが驕りだったのか、サンクトゥスとベネディクトゥスでぽろぽろとやってしまった。
ナチュラルのB管は難しい。B管で音取りができないなんて、もうラッパ吹きではないかも。

とはいうもののMATで演奏するのは楽しい。

| | コメント (0)

2007/12/03

次はモーツァルト

土曜日には無事シュッツ(クリスマスストーリー)の演奏会終了。
コンサート終了後、隣で演奏していたサックバット奏者から「店長さんはいつも冷静沈着ですねえ」とお褒めの言葉なのかよくわからないけど感想を頂戴する。
はて、僕のどの行動が彼女の目にそう映ったのか、訊かなかったから不明だけど、しばらく話をしているうちにとりあえず彼女の結論としては僕の日々の仕事(大金を右から左に動かしていること)の緊張感に比べれば演奏のプレッシャーは大したことないからちょっとしたことでは動じないのかも、ということになったようだ。そうなのか?

(シュッツ「クリスマス物語」より間奏曲6の演奏)
435-6

さて、次は古典派、モーツァルトのレクイエムだ(12/5 カザルスホール)。今年のマイブームを反映してここは当然ナチュラルトランペット(穴なし)。

その後はクリスマスのカンタータ110番で今年の締めくくり。これもナチュラルでトライしようかな(少なくとも練習はね)。

| | コメント (1)

なかなかや

休眠状態のアンサンブルのメンバーから連絡あって母屋のホームページをちょっと手直しする。もう2年も活動してないんだよね。復活することがあるのかどうかわからないけど、とりあえず現状のHPのままで放置しているのは確かに問題なのでちょうどいい機会だったかも。

| | コメント (0)

« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »