絶対音感が邪魔をする
自分にはありません、、絶対音感。
なくてよかったと思う今日この頃。
こないだ一緒にアンサンブルをやった仲間の中にどうしても音程が上ずる弦楽器奏者がいた。曲は古典派だったのでピッチはA=430Hz。430というのは現代のオーケストラで使われているA=442Hzより4分の1音ほどピッチが低い。これがバロック時代の曲だと415Hzで丁度半音低いあたりだから、考えようによってはそんなに違和感なく受け入れられるけど、430だとモダンのピッチより微妙に低いだけなのでやっかいなのだ。
「ちょっとちょっとー、音程上ずってんじゃない?」と最初は批判的に聴いていたんだけど、ある人が「彼はきっと絶対音感が邪魔してるんだよ」と言われて納得。
どんなに開放弦をチューニングしても弦楽器はフレットがないから自分の気の済むまでどこまでも上がれちゃう。周りの世界と自分の内なる世界とのせめぎ合いでぐちゃぐちゃになってるのかも。そう思うとむしろ気の毒な気がした。
昔の音楽をやってるとこの430に限らず前述の415や全音低い392、さらには半音高い466などいろんなピッチに対応しなきゃなんない。あ、アーノンクールのオケは421と言ってたしなあ。
フレキシブルが一番。
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