今年の総括
良かったこともあり、良くなかったこともあり。
仕事と音楽と私生活と(音楽も私生活だけど、これは別格ね)、うまくバランスを取りつつ乗り切るのはそれなりに大変。でも、なんとか一年の終わりまで無事にきた。無事とも言えないか。順を追って振り返ってみよう。
1月 本郷教会のクリスマスオラトリオでラッパの幕開け。だんだん回数をこなすうちに押さえどころが分かり楽しめるようになったものの、細部の詰めがイマイチでまだまだ納得のいく演奏ができない。しかもくやしいことにしばらく本番はなしだ。
2月 何をして何を考えていたんだろう。日記も書いてないし、全く記憶が飛んでいる。多分規則正しく仕事していたんだろうな。徐々に夏本番の新システムの準備で気持ちばかりが焦っていたような気もするし。
3月 ナチュラルトランペットに関して調べものをしたり翻訳をしたり。この時期は勉強になった。個人練習ももっぱら穴なしのナチュラルトランペットばかり。タイミング良くアントネッロのレコーディングがあり、ナチュラル3本を使って多重録音。ドルーピー・トランペット隊というありがたいグループ名を頂戴し隊長を拝命する。数年大学の近くで一人暮らしをしていた娘が月末に戻って来て久しぶりの家族5人生活に戻る。
4月 春。今年から息子が社会人。ベタな新入社員研修の様子などを聞きいまどきまだそんなことやっているのかと驚いたり。月中に本番2回、カンタータ3曲。
5月 初夏のコンサートシーズンに向けて演奏活動本格化。6月の旅行のプランを立てたり、ミクシイのナチュラルトランペットコミュニティのオフ会をやったり、だんだんトランペット中心の生活に。
6月 コンサートが集中、アントネッロ&ヴォーチェとのモンテヴェルディ、カンタータ147番、MATのモーツァルト、そして本郷教会でカンタータ75番。自分の練習不足がいけないんだけど、ヴェスプロでのコルネットは不本意な出来だった。師匠に迷惑をかけてもいけないし、もうやめようかとも思う。そんな中、3月にレコーディングしたアントネッロの新盤「大正遣欧使節の音楽」のCDがリリースされる。こんな感動的な記録に参加出来たのはありがたいことだ。月末からヨーロッパ旅行(別名ナチュラルトランペット街道の旅)。顛末はここに書いた通りだが、何と言ってもナチュラルトランペット奏者のマデウフ氏に教えていただいたのが一番の収穫だった。旅行の全行程にわたりSくんにお世話になる。ありがとうございました。
7月 旅行後の虚脱症状。コンサートがなかったのも良くなかったか。この時期は仕事に集中。月末に新システムの第1フェーズ稼働。前の職場でも経験あるけど、やっぱり直前は準備が足りてたかどうかドキドキするし直後は想定外のこともあってドタバタもするね。
8月 コルネット合宿。いよいよコルネットを捨てるべきかと迷う。そんな中、本郷教会でモンテヴェルディ。うー、つらい。
9月 月初に第九、基本ナチュラルで。OPTのコンサートでもヘンデル、シャルパンティエはナチュラルにトライ。夏の旅行の成果が出てきている実感。でもさすがにバッハのマニフィカトはバロックトランペットじゃないと吹けない。月末、新システムの第2フェーズ稼働。これも辛かったな。失敗できないし。新しい法律(金融商品取引法)の施行というおまけも面倒だったよなあ。
10月 秋のコンサートシーズンだというのにヒマ。懸案の歯医者さんに行ってくる。
11月 本番2回。久しぶりの北とぴあ。思えば数年前のここでのヘンデル(にわかバロックオケ)がバロックトランペット吹き始めだったんだよなあ、と遠い目。いつもカンタータでお世話になっているバッハカンタータアンサンブルでは51番を楽しく吹かせてもらった。
12月 月初に霊南坂教会でシュッツのクリスマス物語の演奏。振り返るとこの時のバロックトランペットが出来という面では今年一番いい演奏だったかも。かなり満足行くものだった。5日のモーツァルトの命日にはMATでレクイエムをナチュラルで。そして今年の演奏活動の締めくくりは本郷教会のクリスマスコンサートでカンタータの110番。バッハの初ナチュラルも無事終了。
数えてみると本年の演奏会回数は16回。うちモンテヴェルディ、シュッツなどの初期バロックが3回、モーツァルト、ベートーヴェンの古典派が3回で、バッハ(およびヘンデル)が10回とバロックへの偏りが顕著な1年だった。しかも今年は自分の中ではナチュラルトランペット元年とも呼ぶべき年だったような(ナチュラルで演奏したステージも5回)。ただし、得るもののある一方で失うものもあり。ヴェスプロのライブCDを聴いていよいよコルネットは廃業かという気持ちに傾き落ち込む。頼まれ仕事で演奏した出来が一番良くて、一番大事に思っている団体での演奏が満足いかないなんて皮肉だし最低だ。
幸い仕事はなんとか恙無くきているものの大物の第3フェーズが控えているし、以前から高かった血圧は下がるどころかさらに一段高になっているのも気がかりだ。
課題を抱えつつ、新年を迎えることになりそう。
とりあえず年明けはアントネッロのオルフェオでスタート。素晴らしい公演になるよう全力を尽くさなくちゃ。
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