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2008/05/10

ヴェネツィアの霊感

アントネッロ第1回定期演奏会へ行く(5/9 東京文化会館小ホール)
なぜ「第1回定期」なのかは謎だけど。

副題が 〜17世紀初頭イタリア・ヴェネツィアの即興的器楽曲〜 となっていて、これはアントネッロが世に問うた2枚目のCD(1999)のタイトルと同じで、言わば原点回帰みたいなもの。
でプログラミングはそのCDに収録された曲も多かったものの、やはりそこは常に進化し続けるアントネッロ、内容はまるで新しい、今の旬のアントネッロの音楽がちゃんと繰り広げられたのだった。

しかし、フォンターナやカステッロがあそこまで変貌してしまうと初めての人は譜面通り演奏された原曲を聴いてもそれと気がつかないかもね。
演奏はどれも素晴らしかったが特に印象に残ったのはチェンバロ独奏での「第一旋法による異国風パッサカリア」。なんて形容したらいいのかわからないけど、すごい。今風にいうとまりえさんはやはりネ申。

変化していくこともすごいことだが、そのようすをつぶさに同時代で見て行くことができるっていうのも素晴らしいことだ。共有した過去があっての今なんだなと実感できることもあるし、なにより次になにが待ち受けているかわからないドキドキ感がある。
ビートルズしかり、マイルス・デイビスしかり、偉大なアーティストはみな進化し続けるよね。

会場ではいっぱい知り合いに会った。
アントネッロは生が一番! いや、もちろんCDも素晴らしいけど。
みんなそう思っているんじゃなかろうか。


第2回定期は来年の1月8日だそうだ。場所は同じく東京文化会館小ホール。お題は「ファンキー・ルネサンス祭り!」やっぱり順番としてはこうこなくっちゃね!

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