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2008/08/16

どの楽器にするか?

いざナチュラルトランペットを始めたいという人にとって、最初の難関はどうやって楽器を手に入れるか、どの楽器がいいのかという問題です。なにしろ楽器屋さんに在庫がありませんから行って試奏して気に入った楽器を選ぶということができません。一番のお勧めはナチュラルを持っている人の楽器を吹かせてもらって検討するということでしょうか。でも1本だけでは比較になりませんので、ナチュラルトランペットの練習会などの催しに参加していろいろ吹き比べできるのがベストです。

モダンの楽器から移行して試みにオーケストラでナチュラルを使ってみたい場合などは、その機能性などから3つ孔のショートタイプのモデル(エッガーやナウマン、マインルなど)が向いているのではないかと思います。ただ、ショートタイプはオリジナルの形状ではありませんので、いわゆる見た目のかっこよさを求めるのであればロングタイプ(エッガーなど)、しかも少々値段は張りますが装飾もたくさんつけてもらった方がいいかもしれません(ウェッブとか)。とりあえず手に入れていろんな曲をさらってみたいという場合は実用向きのロングタイプ(キーヴィやパーカー)でしょうか。いずれにしろ実際に使うこと想定しているのであれば孔付きの楽器をお勧めします。

指使いという面からみると、ショートタイプの方が苦労は少ないかもしれません。出せる音の数からすると4つ孔タイプに軍配があがります。それから慣れの問題ではありますが、ロングタイプは右手を伸ばして若干不自然な体勢で指孔を押さえることになるので人によっては辛い場合があるかもしれません。実際に手に取って試してみたほうが無難です。
いろんなナチュラルトランペット奏者の使用楽器をみると、欧州で普及しているのはやはりショートタイプのようです。ドイツでは圧倒的に3ホールショートタイプ。ロングタイプはその開発の経緯からか、イギリス全土と一部のヨーロッパ(イタリアなど)それにアメリカで使われています。ドイツでも南のトロッシンゲン音大の出身者はマイケル・レアードが教鞭をとっていた関係でパーカーやキーヴィなどの4ホールロングタイプを使っていますね。

最初の楽器としていきなり正統派(ニコルソン、ハイデなど)から入るのは、吹奏感においてモダンとのギャップが大きいこと、ベンディングの壁が高いことなどからあまりお奨めしません。でもナチュラル本来の音色や奏法を楽しみたいということであれば、こうしたオーセンティックな楽器でトライしたいものです。


注文と支払い

メーカーとモデルのタイプを決めたらメールで直接メーカーに注文するのがベストです。のちのちのメインテナンスやオプション製品の購入など(これも結局メーカーに発注することになるので)のことも考慮すると、始めから直接制作者とコンタクトを取っておいた方がいいでしょう。納期や値段についても正確なところが分かります。

注文後の支払いには私は銀行(シティバンク)からの電信送金を使っています。メーカーに振込先を問い合わせれば、銀行口座の明細などを教えてくれますので、それに従って間違いのないよう送金します。納期の長いところは注文時に予約金として20%程度の前払金を求めてくるところもあります。それから為替レートの変動によって円での支払い代金が変わりますから、なるべく円高時に支払った方がお得なことは言うまでもありません。

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