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2008年10月

2008/10/31

ダイナミックレンジと音程

自明の理かもしれないが、
最近いくつかの演奏会を聴いたり出たりして思ったこと。

上手いオケはダイナミックレンジが広い。
しかもピアノもフォルテもうるさくない。

そのためには音程が合っていることが前提にある。

メンバー一人一人の表現力(音量という捉え方をするとダイナミックレンジとなる)が広くて自在。しかもピアノもフォルテも音程がぶれない。これが基本。

これがそうじゃないと、ピアノだからと言っていくら小さく演奏したり人数を減らしたりしても「わさわさ感」がぬぐえない。フォルテで大きく演奏したつもりでも力強いコードが響かず単にうるさいだけだ。どちらにせよただ様々な音が出ている状態になっていて必然的にダイナミックレンジも中庸になってしまう。

上手くないオケ(あるいはもっと上手くなりたいオケ)はもっと基本練習をして「こうあるべきコード」を体感する必要があるだろう。もちろん自戒の意味もこめて。

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2008/10/30

やっと10月も終わり

今日は昨日に続いて株式は爆騰。
あれよあれよと言う間にフリーフォールしたかと思えばピューっと戻すときの勢いもすごい。かといってそれがどれくらい続くのか誰にも見えない。
中間決算発表の会社も多かったのにそういうことはいっさいおかまいなし。

為替もクロスで円独歩安。
韓国ウォンなんか格安旅行にも行かぬうちから一日で15%も戻してるし。

今月は(先月もだけど)疲れた。もういいから早く終わって欲しい。
マーケット参加者はほとんどがそう思っているかも。

「08年の10月はひどかったねえ」

早く過去にならないもんか。

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目標には到達できる(満足と驕慢が大敵)

以下はインターネットで見つけた記事の訳です。


1999年4月21日、ルイジアナ州立大学のマスタークラスにて

ニコラス・エクルンドはルイジアナ州立大学のトランペットの教授であるジム・ウェストと一緒に音楽室に登場した。エクルンド氏は昨夜のコンサートのときに会った僕のことを覚えていてくれていて僕に暖かく声をかけてくれた。それに勇気づけられたので彼のところへ行って、そう言えば昔シカゴで勉強したという有名なスウェーデン人のトランペット奏者でブレングト・エクルンドという人がいたことを思い出したんだけれどあなたとはつながりのある方ですか、と尋ねた。なんとそれは彼のお父さんだそうで、エクルンド氏は代々続く4代目のトランペット奏者なんだそうだ。おじいちゃんもひいおじいちゃんも皆トランペット奏者で時代としては19世紀半ばにまでさかのぼれるらしい。

ウェスト教授がエクルンド氏は今世界で最も素晴らしいバロックトランペットの奏者だと紹介してマスタークラスは始まった。昨日の演奏を聴いた僕には疑念の余地がないところだ。

エクルンド氏はスイスのエッガー社製のバロックトランペットを使用している。これは1680年頃のレプリカということだが彼はその音が気に入っているそうだ。「人が歌うような」音を出すのを目標にしていると彼は言う。バロックトランペットは現代の楽器(135cm)に比べてほぼ倍の長さ(265cm)がある。ヨーロッパではバロック音楽をピリオド楽器で演奏することがますます要請されてきているのでバロックトランペットも一般的になってきているが、アメリカではまだそこまでいっていない。

最初にロングトーンでウォーミングアップするところから実演してくれた。このロングトーンではシェイクやビブラートをかけない。できるだけリラックスしてフリーに音を出すよう心がける。彼はまたバロックでやる前にモダン楽器でウォーミングアップをするそうだ。コンサートの前には35分から40分くらいかけてウォーミングアップをする。大きい音を出すよりはメゾピアノくらいで柔らかな音を出すようにした方が唇のいい感覚をつかむのに良いともアドヴァイスがあった。メソッドとしては1880年代フランスのDauverneのもの。

それからバロック音楽奏法のいろいろ違ったアーティキュレーションの実演として、連続する16分音符の1つめと3つめにアクセントをつけて演奏した。レガートで演奏するつもりで、「doodle」とタンギングするか、「du-de-du-de du-de-du-de」などとやる。「同じことを決して2回繰り替えさないで」。バロック音楽を演奏するのはほとんどジャズの感覚に近いと彼は言う。

彼によればトランペットを演奏する際に一番大事な要素は柔軟性ということだ。例えばリップトリル、それをバロックの楽器とモダンのB管のどちらもで吹いてみせながら、「もしこれが上手にできるようになればどんなトランペットでも上手く出来るようになる」。リップトリルをするときは舌と息を使うのであって唇ではない。力ずくでやるのではなく、リラックスして舌と唇が勝手に働くようにするのがコツだ。チャールズ・コリン (Charles Colin) のフレキシビリティスタディが特にお奨めとのことだ。彼は毎日その教則本を全部さらっていると言っていた!それからリップトリルとスラーのエクササイズをデモンストレーションしてくれたが信じられないくらいのテクニックだった。

マウスピースについて質問すると、バロックについてはエドワード・タールが再生したモデルでバックの1-1/4Cと同じくらいのサイズだがすごくスロートが大きい(多分見たところボアが22くらいあったんじゃないだろうか)
。モダンのマウスピースはストークの1番でボア22、"f"バックボアだそうだ(Stork 1 22f)。
モダンの楽器はバックのストラディバリウスにボブ・マローンのリードパイプを付けたもの、ただし今はヤマハの専属アーティストになったのでヤマハを使っているとのこと。

トランペット演奏で一番影響を受けたのは誰かとの質問が他の人から出た。即答は「チェット・ベーカー」、それから一瞬考えて「うーん、モーリス・アンドレとウィントン・マルサリス、それにホーカン・ハーデンベルガー」と付け加えた。歌とヴァイオリンも好んで聴くそうだ。

ステージでアガることについての彼の話も面白かった。人は誰しも神経質になるもの、しかし段々場数を踏むにつれて不安感が少しずつ減ってくるし、さらに一段と熟練してくるとさらに少なくなる。
最近の例としてパリからロンドンに移動してすぐウォーミングアップなしでいきなり吹いたことを紹介した。そのとき指揮者はオーケストラに正しいテンポを示そうとして、彼にバッハのカンタータ66番をソロで吹くことを要求したのだった。こんなにプレッシャーがかかることはないだろう! 彼はその曲を我々の前で吹いてくれたが、それはまたとんでもなく難しそうな曲だった。でも完璧に吹いてみせた。すごい。

彼は我々に次のメッセージを残して行った。「目標を持つのはとても大事なことです。目標には到達できます、たとえそれがどんなものであれ」

ウェスト教授の言ったことは全く正しいと思った。ニコラス・エクルンドは現在世界で一番上手なバロックトランペット奏者だ。彼のプロ意識、コンサートでの芸術度の高さ、いづれも賞賛に値する。興味深く刺激的な教師であるのと同時に人柄も温かく親しみ深い。まだ29歳の若さだそうだ。30才になったらジャズトランペットを始めたいとのことで、来年またこのマスタークラスに来た時にはジャズも演奏しましょう、と彼は言った。ぜひとも聴いてみたいものだ。

Thomas G. Mungall

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2008/10/29

第7倍音に萌え

エルヴェ・ニケ指揮ル・コンセール・スピリテュエルの演奏会に行く(10/28 東京オペラシティ・コンサートホール)

プログラムのほとんどは水上の音楽組曲や王宮の花火の音楽などヘンデルものだったのだが、一曲目ダンドリュー「戦争の描写」でしょっぱなジャン=フランソワ・マドゥーフのどソロでラッパのフレーズ(ビーバーやクリスマスオラトリオ8曲目にも登場する)が何度か繰り返される。各フレーズの最後、ソの音の伸ばしをその上の第7倍音シbの音とリップトリルを派手にかける(しかもフランス流の最初の上の音を伸ばし気味にするやつね)。
あえて文字にすると「シb〜ソシbソシbソシbソ〜〜」

この第7倍音(シb)がたまらん〜

こんなとこに萌えているのは僕くらいでしょうか。


いや、他にもいろんな感想はあったけど大満足のコンサートだった。

終演後、ロビーでちょっとだけマドゥーフ氏と立ち話。
「おみやげにあげる」と言われてリリースされたばかりのブランデンブルク2番のCDをもらってしまった。ラッキー。

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2008/10/28

芸大にて

昨日は午後6時から芸大にてジャン=フランソワ・マドゥーフの特別講座を聴くことができた。(誘っていただいたKさん、ありがとうございました)

これは芸大管打楽と古楽部会の共同主催によるもので、マドゥーフ氏の講義だけではなく、同じラッパのグレアム・ニコルソンとホルンのピエール=イヴ・マドゥーフ、それにセルパン(セルパンだよ!)のジェレミー・パパセルジョとの4人の演奏付きという贅沢さだった。

最初に楽器と演奏法について。自然倍音とか調整が必要な音とか、それを楽器を鳴らしながら分かり易く説明してくれる(フランス語の通訳は山田伊津美さん)。
譜例に使われたのはソロとしてバッハのカンタータから110番、103番、126番など。それから楽器の本数を増やしてヘンデルの水上の音楽と王宮の花火の音楽からいくつか。

使用楽器はトランペットは2本ともシルバーで、ひとつはマインル製(1974年にエドワード・タール用に作ったものらしい)のドイツ(ニュルンベルグ)モデルで、もうひとつはロバート・バークレイ作のイギリス、ブルのモデルだった。 装飾も綺麗。

ラッパの奏法に関しては前に個人レッスンを受けたときとほぼ同じ。 Generator(息) とVibrator(アンブシュア)とAmplifier(共鳴体) の関係のこと。 舌の使い方など。綺麗な音と鮮やかなコントロールテクニックに会場から思わずため息が漏れるほどだった。

質疑応答のところで、その共鳴体の訓練の仕方について伺ったが、声では出ない音域についてはある一定以上のところからの声はでなくてもその音を出す時の体の使い方をイメージして音を作るとのことだった。実際、講義が終わった後にソプラノの野々下さんが「高い音を吹いている時の体や顔の使い方が歌と全く同じだわ」とおっしゃっていたのが印象的だったし、やはりそれが真理なんだと思う。多分いま自分が一番鍛えて習得しなくちゃいけないのはこの共鳴体のところだとの確信を強くした。

それはそうと、パパセルジョにまた会えたのはうれしかった。彼に会ったのは1999年に北とぴあ音楽祭でドゥース・メモワールのドルツィアン(ファゴット)奏者として来日した時以来。そのとき組んでいたアンサンブルでレッスンを受けたのだが、なんと驚くべきことに彼は僕のことを憶えていてくれた!すごいね。うれしかったっす。しかもなに、セルパンも吹くの?いや、びっくりだった。

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2008/10/27

これで辞めました

「アマオケは楽しいですか?」の続編


自分の場合、

次の理由でモダンのオーケストラを辞めました(1995年のこと)

・レパートリー(大編成)に魅力を感じなくなった
・週一回の練習(テュッティ)で練習をした気になっているが、実際のところ楽器をさらっていない、個人練習してない
・(ラッパパートだけじゃなく)パート割りなどオケ運営に疑問が生じた
・自己満足に浸っているのがカラオケ文化みたいで嫌になった
・とにかく大音量が嫌いになった(ラッパ吹きなのに矛盾はしているね)
・他にやりたいこと(バロック音楽)が出てきた


次の理由でブラスアンサンブルを辞めました (1997年のこと)

・やりたいことはほぼやった気がした
・仲間との温度差(熱意)にギャップを感じた
・団をひっぱっていくのに疲れた
・他にもっとやりたいこと(バロック音楽)があった


次の理由でOPTをやっています (2004年から)

・他に類のないアマチュアの古楽オケだから
・(自分が)ナチュラルトランペットでどこまで追求できるかの途上にあり、それを団が許容してくれるから
・指導者の音楽作りと熱心さがいいと思うから
・自分のホームグラウンドが一つくらい欲しいから(帰属意識)


次の理由であちこちでエキストラをやっています

・自分のラッパの技術を伸ばしたい
・ナチュラルでのレパートリーを増やしたい
・とにかく場数を踏みたい (本番は何にも増して貴重な機会)
・ナチュラルトランペットの良さをいろんな人に聴いて欲しい(布教活動)


整理してみたらやけにエラそうだな〜 と思ってしまった。ま、実際エラそうにしてるわけですが。すんません。

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2008/10/26

アマオケは楽しいですか?

雨後のタケノコのように増えるアマチュアのオーケストラ。
有名なサイト、Freudeとかみると首都圏とかほんとにこんなにあるのかと驚くくらいオーケストラが存在する。


アマオケの求心力って考えてみると3つなのかなと思う。
1. とりあげる曲 (や演奏会場)
2. 仲間のオケメンバー
3. 指揮者

とにかくショスタコやりたいんだとかマーラーやブルックナーを大音量でやると恍惚とするとか死ぬ前にバッハのカンタータの世界に溺れてみたいとかとりあえずサントリーホールで演奏できたら幸せっていうのが1。
技術レベルの高い人たちと合奏したいとか練習や本番後の飲み会が楽しみとかなんとなく大学オケからのしがらみでOBオケに入ってますとかが2。
この指導者の元で一緒に音楽をやりたいとかこのオケはいつも魅力的な指揮者を呼んでくるとかが3。

オケ活動がつまらないというときはこのいずれか(もしくはその複合)が満たされないとき。 それ以外の項目でオフセットできなかったら「このオケ辞めようかなー」ってことになる。

一番楽な解決法はその3つの総計が一番満たされるオケを探して移籍するという方法。かといってそんなに条件の合うオケがそうそうあるわけじゃないし、あっても都合良くすんなりと入れるとは限らない(往々にしてそんなオケはメンバーが足りてたりオーディションがあったり狭き門になっている)。

理想的なのは自分がすべてに満足できる新しいオケを作ることだけど、これは大変な労力とストレスを抱え込むことになるから相当な覚悟がないとできないし、万一できたとしても自分が満足いったからといって他のメンバーにとっても理想のオケだというものでもない。不満分子を抱え込む。少人数のアンサンブルでさえ(だからこそと言うべきか)作ってやっていくのは大変なことだからこれは自明。

アマの場合、生活がかかっているわけではないから、割り切って嫌いなことはやらない、好きなこと・納得できることだけをやるという姿勢も当然選択できる。 そこまで割り切れないけどオケをやることに未練があるなら自分が不満に思っていることを排除していくしかない。すると結局オケの中で変えて行く努力をするか、意識して目をつぶるかの2者択一ということになる。で、一番ありがちなのはとりあえずそこらへんは目をつぶって流すパターンだろうか。なんとなく習慣でオケ生活を続けているというか。練習後に酒飲んで憂さ晴らし。

所詮暇つぶしと考えればなかなか悪くはない時間の使い方かも。特に僕らのようなサラリーマンにとってみるとね。
まあ、多少の不平不満を抱えつつそういったなんだかんだが面白くてみんなオケを続けているんだろうね。そう思うとやっぱり社会の縮図ということになるんだろうか。趣味の世界なのにね。

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2008/10/25

相場

とあるFX関係のブログ(かって仕事で大変お世話になった人が開設しているもの)を見ていて、あまりに基本的なところでつまづいている人が多くてとてもやるせない気持ちになった。

はっきり言って今のFX証拠金取引というのは体のいい公認ギャンブルにすぎない。最近でこそ金融庁検査でも証拠金取引業者にメスが入っているようだが、それはあくまで健全に運営されているか(ルールを守っているか)ということが主眼であって、そこで相場を張っている人たちの事は当然ながら自己責任ということで取引自体が検査の対象ではない。
しかしながら、いかに気軽な気持ちで安易にマーケットに参入してくる人が多いのか、こうしたブログのコメントを見ていると空恐ろしくなる。垣根が低くなって、業者は手数料が入ればいいということだけで営業しているし、投資家(いや投機家)保護という観点は全く欠落している。本屋にいけば「どれだけ簡単か」「こうやれば儲かる」ということを煽る初心者向けの本が普通の顔をして並んでいる。初心者にこそ警鐘を鳴らすことが必要なのに。

自分は82年から為替相場を見ているのでこれでもう26年にもなる。社会人生活のほとんどを為替相場と共に過ごして来た。今はポジションを持つ立場にはないが、一頃はかなりな金額のポジションを持って相場を張っていた。それこそ24時間マーケットだから夜中に起きる事もあるし、むしろ昼間仮眠をとってNY時間は寝てなかったという時期もあった。

それで痛感したのは、スペキュレーション(投機)でコンスタントに勝つのがいかに大変か、ということである。勝てない、と断言するわけではないが、勝つためには相応の血の出るような努力が必要ということだ。それでも負けることもある。真剣勝負の世界だ。残念ながら負けるのはとても容易い世界でもある。

断言できるが素人がなまはんかな気持ちで参加するようなものではない。
それに加えてあっという間に変動するマーケットに自分の損益が振らされることによる心理的エネルギーの損失には膨大なものがある。簡単にいわゆる「ほかのことが手につかない」状態になってしまうわけだ。そこがまたスリリングで麻薬のような面を持ち合わせているのは事実としても。

「楽して小遣い稼ぎをしたい」というスケベごころを煽って商売のネタにしようとする証拠金取引業者、それに便乗する輩がいるのをみると唾棄すべきような不愉快な気分になる。

人が不幸になる落とし穴はいくらでもあるね。

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2008/10/24

メルトダウン

って感じで株価や通貨の価値が下がって行く。

ドル円92円。ユーロ円117円。

今日の日経平均は9.6%安。
歴代の株価下落率を見てびっくりしてしまった。

順位 年月日    日経平均値  下落率
1  1987/10/20  21,910.08   -14.9%
2  2008/10/16   8,458.45   -11.41%
3  1953/03/05   340.41   -10.0%
4  2008/10/10  8,276.43   -9.62%
5  2008/10/24  7,649.08   -9.60%
6  2008/10/08  9,203.32   -9.38%
7  1970/04/30  2,114.32   -8.69%
8  1971/08/16  2,530.48   -7.68%
9  2000/04/17  19,008.64   -6.98%
10 1949/12/14    98.5   -6.97%
11 2008/10/22  8,674.69   -6.79%

1位のブラックマンデーは別格だが、戦後9%以上下落した6回のうち実に4回が今年の今月に起きている。ワースト11でみても約半分が今月という形。これはどう考えても異常だ。
震源地は日本でもないのに。

するすると下がるボードの表示を見つつ今日は気持ちが悪くなってしまった。

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演奏会のお知らせ

バッハカンタータアンサンブル第27回演奏会

日時:2008年10月26日(日)午後5時半開演
場所:むさしの教会(東京都杉並区井草1-16-7)
   西武新宿線鷺宮駅もしくは中央線阿佐ヶ谷駅から徒歩またはバス
曲目:J. S. バッハ 
   カンタータ第114番、第167番、第181番、第196番
指揮:花井哲郎
ソロ:山本早苗(Sop)青木洋也(Alto)
   谷口洋介(Ten)小笠原美敬(Bass)
管弦楽・合唱:バッハカンタータアンサンブル
入場料:1500円(全席自由)

バッハカンタータアンサンブルは40年かけてバッハの教会カンタータ全曲制覇を目指しているアマチュアの団体です。数年前からラッパを含む曲でお手伝いさせていただいています。
今回はバロックトランペットで181番の5曲目を、114番と167番でコルノダカッチャを合唱と一緒に演奏します。
場所は住宅地にあるステンドグラスの美しいこじんまりとした教会です。

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2008/10/22

さらにアイスランドネタ

またまたで恐縮だけどアイスランドネタ。

今朝の朝日新聞朝刊1面トップはアイスランドでの円建てローンの話。
彼の地では円でお金を借りて住宅や車のローンに充てるのがはやっていたとか。
15%のクローナの金利に比べればそりゃ低金利の円が人気になるのも道理。
ただそこに為替リスクという大きな落とし穴があったということで。

つまり日本人はアイスランドクローナに投資をして損をし、アイスランド人は日本円で借金をして損をしたって訳だね。やっていることは反対のようでいて、実のところは円→クローナという流れは同じだから図らずも同じ船に乗っていたということだ。得をした人はいない。皮肉なもんだよねえ。

新聞記事を最後まで読んでたら取材者名に懐かしい名前が。大学オケのチェロの先輩だ。ご活躍のようでなにより。

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誤訳?もしくはジョーク?

昨日のミュートの話、本当かと思ってアルテンブルグの原典にあたってみた。

Essay on an Introduction to the Heroic and Musical Trumpeters' and Kettledrummers' Art by Johann Ernst Altenburg (1795) English translation by Edward H. Tarr

件のくだりは第2巻の第9章、マウスピース、チューニングビッツ、クルークとミュートというところにあった。どれどれ、

「ミュートの正しい使用法は、

1. 軍隊でキャンプを静かに起こしたいとき(敵にさとられない)
2. 葬儀と埋葬のとき
3. 日々の練習でアンブシュアを鍛えたいとき
4. (ある種のミュートでは)鋭い音を保つため
5. ラッパの調を揃えるため 」

あれあれ、昨日の5つと違うんだけど。。。
タールの誤訳?プランケットの勘違い?
たぶん後者と思うんだけど、それにしては面白すぎ。

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2008/10/21

ミュート

ミュート。つまりトランペットのベルの先に付けて音を変化させるやつね。別名弱音器。

 

ポール・プランケットのBeyond Brass Basics を見ていたらバロック時代のミュートについて次の記述があった。

 

「アルテンブルグによると、ミュートの主な使用法は以下の通りであった。

 

1. 違う調で吹くため
2. 音を小さくして、敵方には聴こえないように自陣に合図を送るため
3. 葬儀に使用するため
4. スタミナをつける練習用具として
5. 下手な奏者の音を聴こえなくするため 」

 

なるほど、
1はミュートつけると半音とか1音とかピッチが上がるからね。
2は時代を感じさせるね、ラッパは野戦用の道具だもんね。
3も納得。もの悲しい感じがするし。
4そういう利用法も確かにある。大リーグボール養成ギプス?

 

しかし、最後のは、どうなの
師匠「おめー、へったくそだなー。これでもつけてろ」
弟子「ええーっ?そりゃまたご無体な」
これじゃミュートもうかばれないなー

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2008/10/20

仁義

またまたアイスランドネタだけど。

アイスランド最大の銀行、カウプシング銀行が発行したサムライ債(発行額500億円)の利払い日は今日だったんだけれど、結局払い込みはなされなかったようだ。
つまりデフォルト? いや、早まるのはまだ。7日間の猶予期間があるらしい。

遠くアイスランドからわざわざお金借りに来て利息も払わないなんて失礼じゃないか。ちゃんと約束したものは義理は果たそうよ。それとも元本も返さない気?

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2008/10/19

KEAN

市村正親主演の 芝居を観に行く

シェークスピア俳優を主人公にしたサルトルの脚本。
劇中劇もあって立体的な演出。

芝居が始まって間もなく、やけに市村さんが噛む。
おやおや、どうしたんだろう
小田島さん訳の台詞がしゃべりづらいのも事実なんだけどね。

でもそういうことも乗り越えて徐々に調子を取り戻し、市村さんらしい観客を惹き付ける舞台が繰り広げられる。
共演の女優2人はちょっと棒読みで物足りなかったかな。

結局市村さんに始まって市村さんに終わる。共演者のレベルがハイレベルで揃うって至難の技なのかも。

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オケ老人

ふと本屋で見つけた掲題の本を読む。(「オケ老人」荒木源著 小学館)

「平均年齢世界最高齢!梅が岡交響楽団!!
平均年齢世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が岡交響楽団」(略称・梅響)が、エリートアマオケ梅フィルに挑むなか、日本・ロシアの国家レベルの情報戦にまで話が飛躍する、全く新しいエンターテインメント!」


著者は多分アマオケ経験者なんだろう。経歴からすると東大オケなのかな?でも最近は東大にもインカレ含めて複数のオケがあるみたいだから違うかも。ともあれアマオケの内部事情に詳しく(そうそう、あるあるこんなこと)という点が多数あって笑える。筆致もなめらかで一気に読めた。
ロシアの情報戦を絡めたのはいささか無理があったかも。超人気世界的指揮者が梅フィルを振るという持って行き方もちょっと強引。

でも、世の中これだけアマチュアオーケストラ活動が盛んで、梅フィル、梅響のようなオケの例はそれこそあちこちにあるわけで。オケ活動でなにを目指すかということなど少しばかり考えさせられることも。そういえばプロオケがからんでないからオケを舞台にしてもこういうふうに平和な読み物としてまとまるのか、と今気がついた。考え過ぎ?

各ページの下にあるイラストの意味が最後に分かる。うーん、うまく考えたものだ。

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2008/10/18

トウキョウソナタ

過日観た映画の雑感

香川照之ってユニークないい味を持った俳優さんだね。
リストラされた総務課長っていう役柄にはぴったり。
「ゆれる」のときも内面複雑なキャラクターを上手く演じていた。

小泉今日子
薬師丸ひろ子とかもそうだけど、昔のアイドルだった人たちが実力ある女優さんになっていくのを観るのは楽しみのひとつ。

腑に落ちない点は多々あったんだけど、
そのひとつ「ダンナが失業したって知ったら自分も働こうと思わなかったんだろうか」
もうひとつ「職安いく前に公園でボランティアの配給ランチに並ぶか、普通?」
もうひとつ「いかに天賦の才能があるっていっても始めて数ヶ月で小学生にドビュッシーは無理でしょ」

でもそのあり得ない美しい「月の光」で静かに終わる。
エンディング良かったね。


マジなはなし、
会社からリストラされて、その日のうちに家人に言えなかったら結局言い出すタイミングを失って会社に行くフリをするはめになるんだろうな。と思った。
我が身を振り返る。

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2008/10/12

ナチュラルトランペットの参考文献(その4)

【ナチュラルトランペットのメーカーについて】

 

Fred Holmgren / Stalking the Valveless Trumpet (HBS News No.2 1990)

 

Fred Holmgren / 1996 Survey of Natural Trumpet Makers (HBS News No.9 1996)

 

John Webb / British Brass Makers (Brass Bulletin vol.101 1998)

 

Jean-Pierre Mathez / Egger Instrumentenbau (Brass Bulletin vol.105  1999)

 

Jeffrey Nussbaum / A Survey of Natural Trumpet Makers World-Wide (HBS News No.14 2001)

 

【プレーヤーについて】

 

Arno Werner / Johann Ernst Altenburg, the last representative of the heroic art of the trumpeter and drummer (Brass Bulletin vol.46 1984)

 

Jean-Pierre Mathez / Friedemann Immer - A New Trumpet (Brass Bulletin)

 

Jean-Pierre Mathez / Gabriele Cassone - The universal trumpet of Gabriele Cassone (Brass Bulletin vol.115 2001)

 

Jean-Pierre Mathez / Susan Williams - The natural trumpet, a natural approach (Brass Bulletin vol.118 2002)

 

Jean-Pierre Mathez / Niklas Eklund - Ambassador for the historical trumpet (Brass Bulletin vol.120 2002)

 

Jean-Pierre Mathez / Jean-Francois Madeuf - Breathing new life into the historical trumpet (Brass Bulletin vol.122 2003)

 

Jeffrey Nussbaum / An Interview with Natural Trumpeter Crispian Steele-Perkins (HBS News No.6 1994)

 

Jeffrey Nussbaum / An Interview with Edward H. Tarr: A Pioneer in Early Brass Music (HBS News No.7 1994)

 

Stanley Curtis / An Interview with Scientist, Professor, Historian, Writer, Philanthropist and Trumpet Player Robert Hazen (HBS No.17  2004)

 

Jeffrey Nussbaum / An Interview with Trumpeter and Embouchure Instructor Robert (BAHB) Civiletti (HBS News No.18  2005)

 

木幡一誠 / インタビュー マイケル・レアード ーイギリスの誇るベテランに聞く、モダンと古楽器の接点ー (月刊パイパーズ 1999年8月号)

 

インタビュー ジャン=フランソワ・マドゥフ - ナチュラルトランペット奏者(月間パイパーズ 2015年7月号)

 

【その他の読み物】

 

Edward Tarr / The Basel Symposium on Natural Trumpet and Horn
Crispian Steel-Perkins / Symposium another view (ともにHBS News No.2 1990)

 

Meet your maker: A Round-table Discussion/Interview (HBS News No.5 1993)

 

Tim Collins / So, how many holes is a Baroque Trumpet supposed to have? (HBS News No.9 1996)

 

Bob Rieder / “No Hot Air Here...” : Natural Trumpeter's Roundtable (HBS News No.9 1996)

 

Douglas Hedwig / A Unique Approach to the Modern and Old : A Discussion with Brass Players of the Chamber Orchestra of Europe (HBS News No.10 1997)

 

Sabine K. Klaus / In the Footsteps of the Old Nuremburg Masters: Trumpet-Making Workshops in Edinburgh, 2002 (HBS News No.16  2003)

 

上記の参考文献について若干コメントしてみましょう。

 

【古典】の中で最も重要なのはアルテンブルグのものです。アルテンブルグ自身はバロック時代の最後に位置するトランペット奏者ですが、当時の奏者の考え方、技術、奏法など参考になることがたくさんあります。
【トランペット全般】の中ではまずタールとコーエラーの本をお奨めします。さらに歴史的に詳しく調べたい場合には時代的にはバロックまでに留まりますがドン・スミサーズの本が歴史的考証の豊富な点で一読されることをお奨めします。
【楽器について】からはロバート・バークレイの本。これは17,18世紀のニュルンベルグのトランペットメーカーに焦点をあてた珍しいもので、当時の技術・工具でどうやってトランペットを作ったかについて詳細に記述してあります。
【演奏法とレパートリー】で参考になるのは最後に挙げたマドゥーフ氏の小論文。そのうちこのブログでも内容をかいつまんで紹介したいと思います。

 

さて、以上でナチュラルトランペットに関するシリーズ、一応の完結です。この楽器に興味を持たれた方へ何らかの参考になればうれしいですね。

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ナチュラルトランペットの参考文献(その3)

【演奏法とレパートリーについて】

 

Werner Menke / History of the Trumpet of Bach and Handel 1934 (The Brass Press 1972)

 

Hermann Ludwig Eichborn / The Old Art of Clarino Playing on Trumpets (Tromba Publications 1976)

 

Tom L. Naylor / The Trumpet & Trombone In Graphic Arts 1500 - 1800 (The Brass Press 1979)

 

Albert Hiller / Music for Trumpets from Three Centuries (c. 1600 - after 1900) (Wolfgang G. Haas 1993)

 

Friedemann Immer / Natural Trumpets Basic techniques (Brass Bulletin)

 

David M. Guion / On the trail of the medieval slide trumpet (Brass Bulletin vol.109&110 2000)

 

Edward Tarr / Bach and the Others - 18c Trumpeter, Hornists (Brass Bulletin vol.119&120 2002)

 

Art Brownlow / The Last Trumpet: A Survey of the History and Literature of the English Slide Trumpet (Pendragon Press, Bucina Series No.1)

 

John Ginger / Handel's Trumpeter: The Diary of John Grano (Pendragon Press, Bucina Series No.3)

 

Don L. Smithers / Bach, Reiche and the Leipzig Collegia Musica (HBS Journal vol.2 1990)

 

Igino Conforzi / Girolamo Fantini, “Monatch of the Trumpet”: Recent additions to his biography (HBS Journal vol.5 1993)

 

igino Conforzi / Girolamo Fantini, “Monatch of the Trumpet”: New light on his works (HBS Journal vol.6 1994)

 

Peter Downey / Trumpet Style in 17th Century France and The Music of Les Trompettes du Roy (HBS Journal vol.7 1995)

 

Steven E. Plank / “Knowledge in the Making”: Recent discourse on Bach and the Slide Trumpet (HBS Journal vol.8 1996)

 

Michael Gale / Remnants of some late 16th century Trumpet Ensemble Music (HBS Journal vol.14 2002)

 

Alexander McGrattan / The Trumpet in restoration Theatre Suites (HBS Journal vol.14 2002)

 

Tishio Shimada / An Approach to Playing the 2nd Brandenburg Concerto (HBS News No.15 2002)

 

Jean-Francois Madeuf / Some Experience and Reflections on Playing the Baroque Trumpet (HBS News No.18 2005)

 

Theodore Albrecht / Beethoven’s Brass Players: New discoveries in Composer-Performer relations (HBS Journal vol.18 2006)

 

その4に続きます

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2008/10/11

ナチュラルトランペットの参考文献(その2)

【楽器について】

 

Robert Barclay / The Art of the Trumpet-Maker (Oxford University Press 1992)

 

Anthony Baines / Brass Instruments (Faber 1976)

 

デヴィッド・マンロウ / 中世・ルネサンスの楽器(音楽之友社 1979)
David Manrow / Instruments of the Middle Ages and Renaissance (Oxford University Press 1976)

 

Edward Tarr / Katalog - Trompetenmuseum Bad Sackingen

 

Richard Seraphinoff & Robert Barclay / Making a Natural Trumpet - An illustrated workshop guide (Edinburgh University 2003)

 

Edward Tarr / The Coiled Hunting Instrument by J.W.Haas in the Bad Sackingen Trumpet Museum (Brass Bulletin)

 

Graham Nicholson / Brass Instruments at the Gemeente-Museum in the Hague (Brass Bulletin vol.77 1992)

 

Robert Barclay / Ethics in the conservation and restoration of early brass instruments (HBS Journal vol.1 1989)

 

Jindrich Keller and Don Smithers / Antique Trumpet Mutes (HBS Journal vol.2 1990)

 

Geert Jan van der Heide / Brass Instrument Metal Working Techniques: The Bronze Age to The Industrial Revolution (HBS Journal vol.3 1991)

 

Reine Dahlqvist / Pitches of German, French, and English Trumpets in the 17th and 18th Centuries (HBS Journal vol.5 1993)

 

Reine Dahlqvist / Gottfried Reiche’s Instrument: A problem of classification (HBS Journal vol.5 1993)

 

John Webb / The English Slide Trumpet (HBS Journal vol.5 1993)

 

Dieter Krickeberg and Klaus Martius / Two Trumpet Mutes recently acquired by The Germanisches Nationalmuseum, Nuremberg (HBS Journal vol.6 1994)

 

Geert Jan van der Heide / The Reconstruction of a 16th Century Italian Trumpet (HBS Journal vol.8 1996)

 

Robert Barclay / A New Species of Instrument: The vented Trumpet in context
(HBS Journal vol.10 1998)

 

Sabine K. Klaus / Outstanding Trumpets, Trombones, and Horns in the Musical Instrument collection of The Historical Museum, Basel (HBS Journal vol.12 2000)

 

Markus Raquet and Klaus Martius / Benninck meets Sander: A comparison of two early 17th century trumpets (HBS Journal vol.13 2001)

 

Edward H. Tarr / Russian Silver Trumpets: Musical instruments and Battle decorations (HBS Journal vol.15 2003)

 

その3に続きます

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2008/10/10

ナチュラルトランペットの参考文献(その1)

ナチュラルトランペットに関するシリーズ、最後は参考文献を挙げておきたいと思います。リストアップしてみたら結構な数になってしまったので数回に分けてアップしましょう。

 

参考文献
作者/タイトル(カッコ内は出版社、出版年)の順に記載

 

【古典】

 

Johann Ernst Altenburg / Trumpeters' and Kettledrummers' Art 1795 (The Brass Press 1974)

 

Cesare Bendinelli / Tutta L'Arte della Trombetta (Editions BIM/The Brass Press 2009)

 

Girolamo Fantini / Mode per Imparare a Sonare di Tromba 1638 (Editions BIM/The Brass Press 2009)

 

Girolamo Fantini / The Trumpet in a Warlike way 1638 (The Brass Press 1975)

 

F.G.A. Dauverne / Method for Trumpet 1856 (英文訳は HBS Journal vol.3 1991)

 

【トランペット全般】

 

Don L. Smithers / The Music and History of the Baroque Trumpet before 1721 2nd edition (Southern Illinois University Press 1988)

 

Edward Tarr / The Trumpet  (Schott 1977,1994) (Hickman Music Edition 3rd Revised and Enlarged Edition 2008)

 

Trevor Herbert & John Wallace (edit.) / Brass Instruments より Edward Tarr / The trumpet before 1800 (Cambridge University Press 1997)

 

Paul Plunkett / Beyond Brass Basics - A Guide to common sense trumpet playing (Spaeth/Schmid 1999)

 

Crispian Steele-Perkins / Trumpet (Kahn & Averill 2001)

 

Gabriele Cassone / la tromba (Zecchini Editore 2002)

 

Elisa Koehler / A Beginner's Guide to the Baroque Natural Trumpet (ITG Journal March 2002)

 

John Foster / The Natural Trumpet (Kookaburra Music 2010)

 

John Wallace and Alexander McGrattan / The Trumpet (Yale University Press 2011)

 

Sabine Katharina Klaus / Trumpet and other High Brass Volume 1 Instruments of the Single Harmonic Series (National Music Museum, University of South Dakota 2012)

 

エドワード・タール著 中山冨士雄訳 / トランペットの歴史(ショット・ミュージック 2012)

 

Elisa Koehler / Fanfares and Finesse (Indiana University Press 2014)

 

その2に続きます

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2008/10/09

アイスランドって知っていますか

ご存知北欧の小さな国。 ピアニスト(指揮者)のアシュケナージが住んでいるそうだ。
この小さな国にも金融危機が起きている。というか必然的に起きたような感じもするが。
通貨はアイスランドクローネ。国内に3大銀行があってその経済規模に占める割合は1/4を越している。あとの産業は昔ながらの漁業とか、地熱など自然を生かしたエネルギー産業。

人口は31万人。東京で言えば中野区と同じくらいだ。
この中野区の言ってみれば3つの信用金庫みたいな金融機関が身の丈を知らずに大量の借り入れをしそのお金で大量の投資をしていた。なにしろ3つの銀行を合わせて同国経済の9倍のバランスシートに膨れ上がっていたというのだからすごい。なんと極東の日本でも資金借り入れをしている。サブプライムからの証券化商品なんかどっぷり保有している。

で、案の定おかしくなった。今年の春にもスウェーデンなんかから借り入れをしていたが、いよいよ今週になってからはアイスランド政府はロシア(ロシアですぞ)から40億ユーロもの融資を受ける事態にまで追い込まれた。
当然銀行は国有化、為替はそれまでも通貨価値の下落が続いていたけど、いよいよもって昨晩は1日にして30%以上下落して、たまらずユーロへのペッグ制を発表した。

中野区の信用金庫みたいなところが世界的ニュースになっているわけだ。
でも遠い北国のできごととタカをくくっている場合ではない。

日本で売られている投資信託。この数年の売れ筋はいわゆる短期外債投資。すなわち世界の高金利の通貨に分散投資して毎月分配をしますよってタイプだ。アイスランドは15%もの高金利だったから、ものによっては当然組み入れられている。そういった投信はばかすか売れたものだからいままでの販売金額を合計すると兆に達する円金額になっている。もちろんそれがすべてアイスランドクローナを組み入れているわけではないが、数百億円は入っているのは間違いない。一晩で100億が70億に目減りしたってわけだ。クローナだけではない、南アフリカの通貨、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、軒並み高金利といわれる通貨に投資をしているのだからこの数週間のダメージの具合は尋常ではないはず。
そんな悲惨な出来事が為替にとどまらず、株式、債券、商品、などあちこちで繰り広げられているというのが 今ここにある危機の現状なのだ。

ちなみに各主要通貨の最近の円に対する下落率は次の通り

通貨名         1日   1ヶ月   3ヶ月
スイスフラン      -1.8%   -9.8%    -16.0% 
ユーロ         -2.4%   -12.7%   -19.5%
デンマーククローネ   -2.4%   -12.8%   -19.5%
イギリスポンド     -2.7%   -10.0%   -18.1%
スウェーデンクローナ  -2.7%   -15.0%   -21.9%
米国ドル        -2.9%   -9.1%    -7.4%
カナダドル       -3.4%   -12.9%   -14.8%
ブラジルレアル     -7.7%   -31.9%   -14.8%
韓国ウォン       -8.0%   -29.4%   -31.3%
南アフリカランド    -8.3%   -23.7%   -22.8%
ニュージーランドドル  -9.0%   -20.3%   -27.3%
オーストラリアドル   -10.2%   -26.3%   -35.7%

危機の震源地なのに意外とドルは健闘しているね。それに比べていわゆる高金利通貨の惨状はどうだろう。オーストラリアなんか一晩で1割目減りしている。これじゃどんなに高金利でもこつこつと稼いだ利息があっという間に吹っ飛んでしまうよ。

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2008/10/07

ボロボロ

金融安定化法案が通っても市場はSell the fact じゃないけどガタガタ、ボロボロになっている。アメリカの次はヨーロッパだってことで特に欧州がひどい。
今見たら株価インデックスは軒並み7−8%の下落。為替は昨日の日中も売られていたけどユーロも叩き売られていてあっという間に対円で135円とかになっている。ドルも100円だし。

どうなっちゃうんだろうね。フェニックスのように相場が蘇るためには一回灰になるしかないんだろうか。

業界回りは暗い話ばかり。同僚と「やっぱり我々いる業界間違っているよね」と自虐的な話になるし、若手には「これからサラリーマン生活の先も長いのに斜陽産業で大変だなあ」とかおどかしたりして。だからといって景気のいい産業があるわけでもない。

サブプライムにしろ、デリバティヴにしろ、人間足るを知るということがなくて、行き過ぎるまでやっちゃうからその反動がきてしまうってことなんだろうね。古くはチューリップの時代からラテンアメリカのときもS/Lのときも日本のバブルも今回の原油価格も、みんなそう。オーバーシュートとその後遺症の繰り返し。ツールが増えて便利になったのか不幸を増長しているだけなのか。

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演奏会終了 そして次は

自分の所属する団体(OPT)の演奏会が終了した。

前日は強行軍で、ラッパ3人揃ってGPのあとバッハの練習だったんだけど、古典派は古典派の、バッハはバッハの難しさがそれぞれにあるね。

モーツアルトは音色とバランスと。その前にはずさないことと、ファとラだな。結局ミサの途中ラが1つ出てくるところと最後のファが頻発するところは一つ孔のお世話になってしまった。最後のところはなくてもいけたんだけど、やはり思い切り吹けないし、リスクが大きすぎ。昨年のこの演奏会のアンケートで水上へのコメントが辛口だったのも影響しているかも。たまたまそのライヴのCDが手に入って聴けたのも4日のGPのときで「これじゃさすがに。。」って演奏だったし。

ビーバーのコルネット(ソプラノ重ね)は気持ちよく吹けた(一つ音間違ってしまったけど)。
やっぱり声楽にはぴったりだね。

さて、次は来週のバッハロ短調ミサ。
リハーサルの感触だとまだまだ問題点はあるけれど、なんとか楽しく行けそうな感じ。チャペルがデッドなのも気にならなくなってきた。
2月の前哨戦としてどこまで戦えるかというと失礼かもしれないけど自分の中ではそういう位置づけ。コルノダカッチャのソロが吹けるチャンスもめったにないだろうし、頑張ろ。

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2008/10/06

現代のナチュラルトランペット奏者とお奨めCD

現在活躍中のナチュラルトランペットのプレーヤーとそのお奨めCDです。

【一推し】
Niklas Eklund 何と言っても一番はこの人。1969年生まれのスウェーデン人。父もトランペット奏者の音楽一家。バロックトランペットはバーゼルでエドワード・タールに習っています。今はカナダのモントリオールに住んでいるらしい。とにかく上手くてすごい!国際アルテンブルグ・バロックトランペットコンクール第1回 (1996)の優勝者です。使用楽器はエッガーの3つ孔タイプ。

でも残念ながらトランペットの演奏はもうお辞めになっているようです(2019年追記)

The Art of the Baroque Trumpet vol.1 - vol.5 (NAXOS)
どれもお奨め(しかも廉価盤!)ですが、特に第1巻と第3巻が良いと思います。初期バロックの奏法を勉強するには第2巻が必聴です。

Bach Cantatas - Gardiner vol.8 (SDG104)
ガーディナー指揮のイングリッシュ・バロック・ソロイスツの中でカンタータの51番を演奏しています。

J.S. Bach Weihnachts Oratorium BWV248 - Gardiner (DVD) CDではありませんが、1999年にワイマールで収録されたライヴのDVDです。第8曲目と終曲はこれがライヴとは信じられない完璧な出来で、しかもフィンガリングやアンプシュアなども見て参考になります。

J.S. Bach - Brandenburg Concerto No.2 BWV1047 (NAXOS)
ブランデンブルグ第2番の完璧な演奏。この難曲に対して余裕すらあるところに凄みを感じます。

 

【ドイツ・オーストリアの演奏家】

Friedemann Immer ドイツの大御所。ケルンとアムステルダムで教鞭を執っています。ソロよりはアンサンブルやオケでの活躍のほうが多いかもしれません。体が大きいのでオケで吹いていてもすごい存在感があります。楽器は昔はMeinlを使っていたようですが最近はエッガーのようです。3つ孔タイプ。

Trumpet Concertos of the Early Baroque (Musikproduction DG 605 0271-2)
インマーのソロCDは意外と少ないです。

Balletti Sonaten und Serenaden am Hof zu Kremsier (MDG 3369)
トランペットコンソート・フリーデマンインマーというアンサンブル団体での演奏。

400 Jahre Naturtrompete (Balance BAL-9461-1)
これもトランペットコンソート・フリーデマンインマーの演奏です。モンテヴェルディからブリテンまでナチュラルトランペット400年の歴史を俯瞰することができます。

J. S. Bach Messe H-moll - Thomas Hengelbrock/Freiburger Barockorchester (DHM)
J. S. Bach Christmas Oratorio - Rene Jacobs/ Akademie fur alte musik berlin (HM)
インマーの本領が発揮されるのはやはりオーケストラじゃないかと思います。レオンハルト指揮のロ短調(ラ・プティットバンド)でも1st吹いています。

 

Reinhold Friedrich モダンのオーケストラでの活躍は有名です。永らくフランクフルト放送交響楽団で主席を務めていました。バーゼルでタール教授に習っています。普通のラッパもピッコロトランペットも言うまでもなく上手ですがバロックトランペットやキイ・トランペットも巧みに操ります。名手は道具の違いなど苦にしないのでしょうか。楽器はエッガーの3孔ショートタイプ。

Tribute to Old England (Capriccio 67 013)
イギリスの音楽集です。フリードリッヒのバロック初アルバム。

Jauchzet Gott - Cantatas for soprano and trumpet (Deutschlandradio Kultur 102)
バッハのカンタータ51番を含むソプラノとのデュエット集です。

 

Ute Hartwich ドイツの女流トランペット奏者。インマーの元で学んだあとバーゼルでタール氏の指導を受けています。今はライプチッヒに住んでフリーランスとしてベルリンやケルン、フライブルグ、ブレーメンなどドイツ各地の古楽オケで活躍しているようです。

Anima Mea - Musik der Hofkapelle zu Kremsier (Marc Aurel 20017)
副題の通りモラヴィアのクロメルジーシュゆかりの音楽を集めたアルバム。粋です。

 

Andreas Lackner
インスブルック在住のオーストリア人。アーノンクールの古楽オケの録音によく参加しています。彼が使っている楽器はバロックはウェッブ、クラシカルはエッガーの4つ孔のロングタイプでした。同じインスブルックの作曲家ということでここではBiber の曲集を紹介します。

H.I.F.Biber - Balletti & Sonatas for Trumpets and Strings /Clemancic Consort (OEHMS Classics 515)

 

【イタリアとフランスの奏者】

Gabriele Cassone イタリア人のカッソーネはバロックトランペットの第一人者であると同時に現代音楽も得意としています。ベリオのゼクエンツァXの初演等もしています。ソロ活動の他にオルガン奏者のAntonio Frige と組んでEnsemble Pian & Forte での活躍も目立ちます。使用楽器はイタリアのComo のSomani、4つ孔ロングタイプです。

J. S. Bach Brandenburg Concertos - Il Giardino Armonico (Teldec 4509-98442-2)
カッソーネは最近出たアレッサンドリーニのブランデンブルグ2番でもソロを吹いていますが、演奏の見事さはこのジャルディーノ・アルモニコ盤の方が一枚上です。鮮やか!

Gaffi/La forza del divino amore - Ensemble Pian & Forte (Chandos CHAN0710)
ブランデンブルグもそうだったんですが、この人はCDによって演奏にムラがあるような気がします。イタリア人だからでしょうか、このCDのように歌との合わせものの方がリリカルで聴かせます。

 

Jean-Francois Madeuf この人はすごい。フランスのナチュラルトランペット奏者、ジャン-フランソワ・マドゥーフ。いわゆる孔無しの正統的なナチュラルの奏法を現代によみがえらせた名手です。今はタール教授のあとを継いでバーゼルのスコラ・カントールムの教授をしています。2008年の福岡古楽音楽祭のブランデンブルク協奏曲全曲演奏での2番の完璧な演奏を聴いて或る人は彼のことを「神の唇を持ったトランペット吹き」と称していました。どんなにすごいかはナチュラルをやったことがある人しか判らないかもしれませんが、とにかく一聴(一見)に値します。楽器はバンベルグのトランペット職人、マルケス・ラケの作ったものなどを使っているようです。言うまでもなく孔なし。

Handel - Water Music & Fireworks (Glossa GCD 921606)
エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュアルでの演奏。ナチュラルトランペット隊を率いるのが彼です。ともかく爽快な演奏。

Marc Antoine Charpentier - Te Deum (Ricercar RIC 245)
フランス・バロックのイネガル演奏とはこういうのだったんですね。これもお勧めです。

 

Guy Ferber 1966年生まれのフランス人。第1回アルテンブルグコンクールで2位でした。1999年からヘレヴェッヘ率いるCollegium Vocale Gent の首席奏者を務めており、2006年の来日公演(ロ短調ミサ)でも素晴らしい妙技を披露してくれました。メーカーは不明ですが、3つ孔のショートタイプ(多分エッガー?)を使っていました。ソロCDも出ています(European Baroque Music for Baroque Trumpet and Organ, Amati 2204/1)が、あまりきらびやかではありません。ここではオケでの演奏のCDをお奨めします。

Tonet, ihr Pauken! J.S.Bach Cantates profanes - Herreweghe (HMC901860)
世俗カンタータ207番と214番のカップリングです。中でもトラック5のリトルネッロが聴きものです。なかなかこういうふうに吹けるものではありません。

 

【イギリスの奏者たち】

プレーヤーは多いのですが、イギリス特有のフリーランス制とモダン楽器との併用がいけないのでしょうか、いま一つこの奏者がソリストとして突出しているという人はいないような気が。

一番ソロCDが多いのは Crispian Steele-Perkins ですね。

Let the Trumpet Sound (Carlton 30366 00382)
この人の楽器のコレクションはすごいです。オリジナル楽器もいろいろ所有しているようですが普段は何を使っているんでしょうか。

Stephen Keavy 個人的なことではありますが、キーヴィさんにはイタリアのシリコというところで1週間ナチュラルトランペットの指導をしていただいたという縁で私のバロックトランペットにおける師匠です。実は彼と私は誕生日も数日しか違わないということも判明しいいお友達になりました。彼は天才肌というよりは努力の人です。合宿の時も毎日2時間の基礎練を欠かさない。「これが自分の選んだ道だから仕方がない、基礎練はもう生活の一部だ」と言って笑ってました。従ってCDでの演奏も鮮やかというよりは職人芸的な確かさでこなしている印象です。CDではトン・コープマン指揮のバッハ/カンタータ全集のソロトランペットを担当しています。ところがなぜか51番だけはカッソーネが吹いている!どうしたんでしょうか。ここではクリスマスオラトリオのCDを紹介しておきます。

Weihnachts Oratorium - Herreveghe/Collegium Vocale, Ghent (Virgin Classics)
使用楽器はKeavy, すなわち自作楽器ですね。

Mark Bennett Michael Laird 率いるBaroque Brass of London の中でソロパートを担当していました。使用楽器はMatthew Parker。イギリスのプレーヤーはキーヴィやパーカーなど皆4つ孔のロングタイプです。

Sound the Trumpet.. Henry Purcell and his Followers (Hyperion CDA66817)
このCDはMichael Laird (楽器はKeavy)との競演です。

 

【その他のプレーヤー】

Susan Williams オーストラリア出身の女性トランぺッター、スーザン・ウィリアムズもいろんな古楽オケで活躍しています。現在はドイツのブレーメンに住んでハーグ音楽院などで教えています。スペインの音楽家たちとClarincantoというユニークなアンサンブルを作っています。使用楽器はエッガーのショートタイプ。

Canciones de amor y de Guerra - Spanish Songs of Love and War (Pneuma PN390)

 

Paul Plunkett この人もオーストラリア出身。今はスイス、ドイツを活動の拠点にしています。昔は彼だったんですが、今は彼女!になったそう(現在の名前はアンナ・フリーマン)で、びっくりですよね。使用楽器はJurgen Voigt の3つ孔ショートタイプ。彼女?の書いたナチュラル用の教則本はハイノートでのメリスマバリバリで超難しい!トランペット全般について書かれた指導書は内容が多岐にわたりとても勉強になります。

Tromba Triumphans - Kammermusik und Barocktrompete (Winter&Winter 910 036-2)

 

【日本のプレーヤー】

最後に日本人の奏者の方々をご紹介します。

島田俊雄 何と言っても日本の第一人者はバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)でおなじみの島田さんです。楽器は自作なさっています。だからバッハのカンタータのどんな楽器を使うべきかよく判明しない曲に対しても臨機応変に対応されていてすごいなと思います。

神代修 オーケストラ・リベラ・クラシカなどでご活躍の神代さんは純粋なナチュラルでの演奏にチャレンジなさってます。メインの使用楽器はエッガーのヒストリカルモデル。ラ・トロンバの会を主宰し後進の指導にもあたられています。

平井志郎 フリーランスの方ですが、平井さんもいろいろなところで活躍されています。使用楽器はパーカーの4つ孔。

福田善亮
元都響の主席奏者だった福田さんは今は札幌に居を移されました。東京書籍から出版されている「バッハ、カンタータの森を歩む」(磯山雅著)というCDブックにおさめられているカンタータ51番や147番で福田さんの演奏を聴く事ができます。

横田健徳 大阪テレマンアンサンブルのトランペット奏者です。使用楽器はキーヴィでしょうか、ロングタイプの4つ孔です。

井上直樹 山形交響楽団の首席奏者。山響ではモーツァルトシリーズなどにナチュラルトランペットやバロックティンパニを起用し、独特の路線で着実にファンを増やしています。CDになったブラームスのドイツレクイエムもいい響きしてます。楽器はエッガーの3つ孔とキーヴィの4つ孔ですね。

松野美樹 松野さんは桑名に住んでいらっしゃるフリーランスのトランペット奏者です。井上さんと同じくエッガーの3つ孔とキーヴィの4つ孔を使用されています。

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2008/10/05

ナチュラルトランペットのレパートリー(イギリス編)

イギリス

 

Henry Purcell の曲
17世紀イギリス王室スチュアート家に愛されたパーセルは36歳で夭折したにもかかわらず珠玉の作品をたくさん残しています。トランペットの活躍する曲も多いので特に「これ」と絞り込むのが難しいくらいです。J.S.バッハと同じく Musica Rara からトランペットパートを抜粋した全曲集(Henry Purcell/ Complete Trumpet Repertoire)が出ていますので、それを手に入れることをお勧めします。個人的にお気に入りの曲を列挙してみましょう。

 

 王室用の曲
  Come ye sons of Art (The Birthday song for Queen Mary)
  The Duke of Gloucester’s Birthday Ode
 劇場用の曲
  To Arms, Heroic Prince (from The Libertine)
  Genius of England (from Don Quixote)
  To Arms ( from Bonduca)
 オペラの曲
  Come if you dare (from King Arthur)
  Symphony for Act IV (from The Fairy Queen)
  Trumpet Overture (from The Indian Queen)
 その他器楽曲
  Trumpet Sonata in D

 

 

George Frideric Handel の曲
ハノーヴァー出身のヘンデルは厳密にはイギリスの作曲家ではありませんが、最終的にはイギリスに帰化しましたのでここに入れておきましょう。この人も有名なメサイア、水上の音楽、王宮の花火の音楽などトランペットを華やかに使う曲を大量に書いています。しかも音域に無理がなくてカッコいい。パーセルよりもさらに絞り込みが難しいですね。ここでもやはりMusica Raraの全曲集(全4冊!)が威力を発揮します。
  Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.1 (The Operas)
  Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.2 (The Sacred Oratorios)
  Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.3 (The Church Music)
  Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.4 (Miscellaneous)
4冊全部は無理という場合は第4巻と第2巻が優先でしょうか。
曲を挙げておきましょう

 

 オペラより
  Rinaldo   Amadigi (とりわけソプラノのアリア Destero dall empia dite
  Atalanta  オラトリオ
  Saul   Samson (中でもLet the Bright Seraphim、これもソプラノのアリア)
  The Messiah (中では有名なThe Trumpet shall sound
 その他
  Te Deum 1718
  The Settingen Te Deum 1743
  The Birthday Ode for Queen Anne
  The Water Music
  The Firework Music  
  Suite in D

 

それ以外のイギリスの曲では

 

Jaremiah Clarke / Suite in D 有名なトランペットヴォランタリーも入っています

 

Godfrey Finger / Sonatas フィンガーのソナタには3曲あって、ヴァイオリンとデュオのもの、ヴァイオリンとオーボエとトランペットのもの、それからオーボエとヴァイオリンの曲のオーボエ部分をトランペットで代用したもの。いずれもいい曲です。

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2008/10/04

ナチュラルトランペットのレパートリー(ハプスブルグ編)

オーストリア・ボヘミア・モラヴィア

 

ボヘミア・モラヴィアは今でいうチェコですね。オーストリアと一緒にしたのは要するにバロック時代、神聖ローマ帝国のハプスブルグ家の統治下にあった地域に独特の音楽が隆盛し、トランペットも活躍していたからです。16世紀のハプスブルグ家の皇帝であったマクシミリアン1世はチロルのインスブルックを首都とし、おかかえのトランペット奏者もたくさんいたことが記録に残っています。戴冠式や結婚式などの式典ではさぞ華やかにトランペットのファンファーレが王宮内に響いたに違いありません。17世紀には宮廷はウィーンに移り、周知の通り古典派以降は音楽の都といえばウィーンというのが定番ですが、それ以外の都市のザルツブルグ、小さい都市ながらモラヴィアのクロメルジーシュやオロモウツでも多くの作曲家・音楽家が活躍していました。

 

Heinrich Ignaz Franz von Biber / Sonata Tam Aris Quam Aulis Servientesより ボヘミア生まれのビーバーはオロモウツの宮廷に仕えたあとザルツブルグの宮廷に移って活躍した作曲家です。自身天才的なヴァイオリニストでロザリオのソナタなど技巧的なヴァイオリン曲をたくさん残しています。この「祭壇または宮廷用ソナタ」と題された室内楽曲集は全部で12曲からなりますが、うち5曲がトランペットを含む作品です(4曲目と10曲目はトランペットソロ、1曲目7曲目12曲目はトランペット2本)。
10曲目は自然倍音しか出ないトランペットの曲には珍しくシのフラットを上手に多用した短調の曲で、これはビーバーに限らず他のモラヴィアの作曲家の特徴でもあります。

 

Heinrich Ignaz Franz von Biber / Sonata a7
                Sonata St. Polycarpi a9
2曲ともトランペットアンサンブルの曲です。a7の方はトランペット6本とティンパニという編成ですが、すべてのパートに交替でハイCが出てくるなど、当時の宮廷がいかに贅沢にラッパ奏者を揃えていたかが伺える曲です。

 

Johann Heinrich Schmelzer / Sonata a5 from Sacro-profanus concentus モラヴィアのクロメルジーシュのヴァイオリニストであったシュメルツァーはビーバーの師でもあります。ヴァイオリンの他にコルネットも演奏したようで、シュメルツァーの曲の中にはコルネットを含むアンサンブル曲がいくつかあります。この5声のソナタはトランペット、ファゴット、2本のヴァイオリン、ヴィオラという編成で中間部に出てくるトランペットソロは超難関です。

 

Johann Heinrich Schmelzer / Aria per il Balletto a Cavallo 1667年1月にウィーンでレオポルド1世とスペイン皇帝フェリペ4世の娘マルガレット・テレサの結婚式が贅を尽くして盛大に執り行われました。祝宴はリハーサルも含めて何回か行われた訳ですが、その宴席で演奏された曲の中にこのトランペット5本を含むシュメルツァーのファンファーレ集がありました。おそらく素晴らしく手入れされた馬に乗ったトランペット隊が整然と並び、片手にハプスブルグ家の紋章の入った旗を垂らした楽器を持って華やかな宴の始まりを告げたのに違いありません。

 

Pavel Josef Vejvanovsky / Sonata a4 ヴェイヴァノフスキーはオロモウツとクロメルジーシュで宮廷楽長を務めたトランペット奏者で、トランペットを含む曲をたくさん書き残していますが、それらは間違いなく彼自身が演奏したと推測されています。この4声のソナタはビーバーのソナタで触れたのと同じく短調の曲でラッパの曲にしてはしみじみとした哀愁がただよっています(でも難しいことに変わりはありません)。

 

Romanus Weichlein / 24 Duets リンツ生まれのヴァイヒラインはやはりヴァイオリニストでビーバーの影響を受けています。このデュエット集は1695年出版の12曲からなるソナタ集 Encaenia Musices の中の最後におまけのようについているものです。
デュエット集といえば先にも挙げたビーバーも12曲のトランペット2重奏曲集があってこれもお勧めです。

 

その他の作曲家
オーストリアでは時代が下って大モーツアルトの父の世代にあたる後期バロック時代(ロココ時代)にとんでもなく上手な(というかハイノートの得意な)トランペット奏者がいたようで、Michael Haydn やGeorg Reutter II などのコンチェルトはとてつもない高層圏での闘いを強いられます。なにしろかのブランデンブルク協奏曲第2番よりも高い音が頻発します。ラッパ吹きとしての体を大事にするならこれらの曲に手を出すのはあまりお勧めしません。

 

Leopold Mozart / Concerto in D そのモーツアルトの父、レオポルドの書いたトランペットコンチェルトです。何と言っても1楽章が吹いていて気持ちいいですね。 ドーー l ドレドレミファミファ l ソ、ラ、シ、ド l シーラシラシラシラソーー、と階名を書いても判らないか、まあ、早い話が真ん中のドからの上昇音形なわけで、上手いこと装飾付けているなーって感じです。たびたび出てくるハイDが聴かせどころですね。綺麗な音で吹きたい曲。

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