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2008年10月 9日 (木)

アイスランドって知っていますか

ご存知北欧の小さな国。 ピアニスト(指揮者)のアシュケナージが住んでいるそうだ。
この小さな国にも金融危機が起きている。というか必然的に起きたような感じもするが。
通貨はアイスランドクローネ。国内に3大銀行があってその経済規模に占める割合は1/4を越している。あとの産業は昔ながらの漁業とか、地熱など自然を生かしたエネルギー産業。

人口は31万人。東京で言えば中野区と同じくらいだ。
この中野区の言ってみれば3つの信用金庫みたいな金融機関が身の丈を知らずに大量の借り入れをしそのお金で大量の投資をしていた。なにしろ3つの銀行を合わせて同国経済の9倍のバランスシートに膨れ上がっていたというのだからすごい。なんと極東の日本でも資金借り入れをしている。サブプライムからの証券化商品なんかどっぷり保有している。

で、案の定おかしくなった。今年の春にもスウェーデンなんかから借り入れをしていたが、いよいよ今週になってからはアイスランド政府はロシア(ロシアですぞ)から40億ユーロもの融資を受ける事態にまで追い込まれた。
当然銀行は国有化、為替はそれまでも通貨価値の下落が続いていたけど、いよいよもって昨晩は1日にして30%以上下落して、たまらずユーロへのペッグ制を発表した。

中野区の信用金庫みたいなところが世界的ニュースになっているわけだ。
でも遠い北国のできごととタカをくくっている場合ではない。

日本で売られている投資信託。この数年の売れ筋はいわゆる短期外債投資。すなわち世界の高金利の通貨に分散投資して毎月分配をしますよってタイプだ。アイスランドは15%もの高金利だったから、ものによっては当然組み入れられている。そういった投信はばかすか売れたものだからいままでの販売金額を合計すると兆に達する円金額になっている。もちろんそれがすべてアイスランドクローナを組み入れているわけではないが、数百億円は入っているのは間違いない。一晩で100億が70億に目減りしたってわけだ。クローナだけではない、南アフリカの通貨、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、軒並み高金利といわれる通貨に投資をしているのだからこの数週間のダメージの具合は尋常ではないはず。
そんな悲惨な出来事が為替にとどまらず、株式、債券、商品、などあちこちで繰り広げられているというのが 今ここにある危機の現状なのだ。

ちなみに各主要通貨の最近の円に対する下落率は次の通り

通貨名         1日   1ヶ月   3ヶ月
スイスフラン      -1.8%   -9.8%    -16.0% 
ユーロ         -2.4%   -12.7%   -19.5%
デンマーククローネ   -2.4%   -12.8%   -19.5%
イギリスポンド     -2.7%   -10.0%   -18.1%
スウェーデンクローナ  -2.7%   -15.0%   -21.9%
米国ドル        -2.9%   -9.1%    -7.4%
カナダドル       -3.4%   -12.9%   -14.8%
ブラジルレアル     -7.7%   -31.9%   -14.8%
韓国ウォン       -8.0%   -29.4%   -31.3%
南アフリカランド    -8.3%   -23.7%   -22.8%
ニュージーランドドル  -9.0%   -20.3%   -27.3%
オーストラリアドル   -10.2%   -26.3%   -35.7%

危機の震源地なのに意外とドルは健闘しているね。それに比べていわゆる高金利通貨の惨状はどうだろう。オーストラリアなんか一晩で1割目減りしている。これじゃどんなに高金利でもこつこつと稼いだ利息があっという間に吹っ飛んでしまうよ。

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