ナチュラルトランペットのレパートリー(イギリス編)
イギリス
Henry Purcell の曲
17世紀イギリス王室スチュアート家に愛されたパーセルは36歳で夭折したにもかかわらず珠玉の作品をたくさん残しています。トランペットの活躍する曲も多いので特に「これ」と絞り込むのが難しいくらいです。J.S.バッハと同じく Musica Rara からトランペットパートを抜粋した全曲集(Henry Purcell/ Complete Trumpet Repertoire)が出ていますので、それを手に入れることをお勧めします。個人的にお気に入りの曲を列挙してみましょう。
王室用の曲
Come ye sons of Art (The Birthday song for Queen Mary)
The Duke of Gloucester’s Birthday Ode
劇場用の曲
To Arms, Heroic Prince (from The Libertine)
Genius of England (from Don Quixote)
To Arms ( from Bonduca)
オペラの曲
Come if you dare (from King Arthur)
Symphony for Act IV (from The Fairy Queen)
Trumpet Overture (from The Indian Queen)
その他器楽曲
Trumpet Sonata in D
George Frideric Handel の曲
ハノーヴァー出身のヘンデルは厳密にはイギリスの作曲家ではありませんが、最終的にはイギリスに帰化しましたのでここに入れておきましょう。この人も有名なメサイア、水上の音楽、王宮の花火の音楽などトランペットを華やかに使う曲を大量に書いています。しかも音域に無理がなくてカッコいい。パーセルよりもさらに絞り込みが難しいですね。ここでもやはりMusica Raraの全曲集(全4冊!)が威力を発揮します。
Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.1 (The Operas)
Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.2 (The Sacred Oratorios)
Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.3 (The Church Music)
Handel / Complete Trumpet Repertoire vol.4 (Miscellaneous)
4冊全部は無理という場合は第4巻と第2巻が優先でしょうか。
曲を挙げておきましょう
オペラより
Rinaldo
Amadigi (とりわけソプラノのアリア Destero dall empia dite)
Atalanta
オラトリオ
Saul
Samson (中でもLet the Bright Seraphim、これもソプラノのアリア)
The Messiah (中では有名なThe Trumpet shall sound)
その他
Te Deum 1718
The Settingen Te Deum 1743
The Birthday Ode for Queen Anne
The Water Music
The Firework Music
Suite in D
それ以外のイギリスの曲では
Jaremiah Clarke / Suite in D
有名なトランペットヴォランタリーも入っています
Godfrey Finger / Sonatas
フィンガーのソナタには3曲あって、ヴァイオリンとデュオのもの、ヴァイオリンとオーボエとトランペットのもの、それからオーボエとヴァイオリンの曲のオーボエ部分をトランペットで代用したもの。いずれもいい曲です。
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