オケ老人
ふと本屋で見つけた掲題の本を読む。(「オケ老人」荒木源著 小学館)
「平均年齢世界最高齢!梅が岡交響楽団!!
平均年齢世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が岡交響楽団」(略称・梅響)が、エリートアマオケ梅フィルに挑むなか、日本・ロシアの国家レベルの情報戦にまで話が飛躍する、全く新しいエンターテインメント!」
著者は多分アマオケ経験者なんだろう。経歴からすると東大オケなのかな?でも最近は東大にもインカレ含めて複数のオケがあるみたいだから違うかも。ともあれアマオケの内部事情に詳しく(そうそう、あるあるこんなこと)という点が多数あって笑える。筆致もなめらかで一気に読めた。
ロシアの情報戦を絡めたのはいささか無理があったかも。超人気世界的指揮者が梅フィルを振るという持って行き方もちょっと強引。
でも、世の中これだけアマチュアオーケストラ活動が盛んで、梅フィル、梅響のようなオケの例はそれこそあちこちにあるわけで。オケ活動でなにを目指すかということなど少しばかり考えさせられることも。そういえばプロオケがからんでないからオケを舞台にしてもこういうふうに平和な読み物としてまとまるのか、と今気がついた。考え過ぎ?
各ページの下にあるイラストの意味が最後に分かる。うーん、うまく考えたものだ。
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