「日日是好日」
森下典子著の 掲題の本を読む(新潮文庫)。
副題は ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせー
著者は「前世への冒険」(「デジデリオ」改題)で僕には馴染みのある人。本屋でこの本が平積みになっているのを見つけて、「ふーん、デジデリオの人が本出してるんだ、どれどれ」と思ってレジに持って行くことにした。
副題にあるとおりお茶の本でありながらお茶のことを知らなくても深く楽しめる内容だった。随所に「なるほど、そういうことなんだ」と目からウロコのことが出てくる。
章立てを見るだけでそれが伝わると思うので書いてみよう。
序 章 茶人という生きもの
第1章 「自分は何も知らない」ということを知る
第2章 頭で考えようとしないこと
第3章 「今」に気持ちを集中すること
第4章 見て感じること
第5章 たくさんの「本物」を見ること
第6章 季節を味わうこと
第7章 五感で自然とつながること
第8章 今、ここにいること
第9章 自然に身を任せ、時を過ごすこと
第10章 このままでよい、ということ
第11章 別れは必ずやってくること
第12章 自分の内側に耳をすますこと
第13章 雨の日は、雨を聴くこと
第14章 成長を待つこと
第15章 長い目で今を生きること
お茶に興味がなくても面白く読めるし、いろいろと考えさせられる内容を持った深い本だと思う。お奨めです。
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