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2008年12月

2008/12/31

縁起が良くない所

散々だった今年のマーケット。よくない話は今年のうちに終わらせておこう。
古巣の職場の僕のいた部署が今度部署ごとシンガポールへ移転することになった。今日が東京でのディーリングの最終日。いわば東京の空洞化ということだね。移転に伴い3人のチームメンバーも2名に縮小。今の職場じゃないとは言えさびしいことだ。

思えば浜松町のぱっとしないビルから東京駅南口の今のオフィスへ移転した8年ほど前の時がピークだったような気がする。それから代行返上で解約の嵐、その後パフォーマンスが優れないためか離れて行くお客さんも多く、業界のリーグテーブルでの地位もずるずると下がってしまった。
実はそれだけではなくて、移転して数年後に部下を病気で失ってしまったのはつらいことだった。しかも彼女が結婚・出産直後の人生で最も幸せな瞬間からの急展開だっただけになおさら。また別の部署でもファンドマネジャーがやはり若くして病気で命を落としてしまったことがあった。
そんなこんなでオフィス引っ越し以来いいことがない。そのオフィスビルの最上階には耐震偽装で問題となった会社が鎮座していたんだよなあ。結局、なんかビルそのものがついてないんじゃないかとしか思えない。

縁起の良くないビルと言えば東京にはもう一つ。今年は特に際立ったところがある。そう、六本木方面のビル。幼児の回転ドア事故以来、ライブドア、村上ファンド、そして今年9月のリーマンショック。みな同じ建物での話だ。その昔池とお墓があったところを地上げ、整地して再開発したからその影響なんじゃないかとまことしやかに言われている。真偽のほどは分からないけど、これだけ続くと何かあると思っても不思議はないよね。

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2008/12/28

今年の総括

年内最後の演奏会も終わったので(仕事はあと2日あるけど)今年の総括をしようかなと。
過去の日記を見て思ったけど、これ(総括)って人様に報告するというよりはむしろ自分の記録って意味合いの方が強いみたい。ともあれ、いってみよう

1月
何と言っても神奈川県立音楽堂でのオルフェオ2回公演(アントネッロ)。トランペットにもかかわらず音程に悩まされる。何がいけなかったんだろうって後から考えてみるにきっとオーバーブロウ気味だったのが原因なんじゃないかと思い至る。下旬にバロックトランペットショップのバリー・ボーゲスさんと知古を得る。

2月
生まれて初めて能を鑑賞する。こういう伝統芸能ってやはり完成された形なんだろうけど、能舞台にしろ、演者の所作にしろ「なんでこうなっているんだろう?」と不思議なことがいっぱいあって面白かった。1月にボーゲスさんから見せてもらったキイトランペットに興味が沸きハイデさんから購入した5孔の楽器が21日に到着した。ほとんど衝動買いだな、これは。ともかく日々さらう。演奏会は月末のヴォーチェ公演が1回のみ。アンコールではカテドラルのひな壇の一番上に上がってみて、こんなに眺めが良かったのねということに感動。
そうそう、仕事では入社以来取り組んでいた新システムのプロジェクト第3フェーズが無事船出し最大の山場を越した。これでかなり満足できる体制になった。やれやれ、ほっと一安心。

3月4月
日々さらっていたキイトランペットを心技体道場(発表会)で披露、ハイドンの2楽章を吹く。3月末に今年初めてのバッハ(カンタータ31番、本郷教会)。

5月
スローペースだった今年の演奏活動もようやく動き出した月。昨年に続きスプラアンサンブルでカンタータの70番、小淵沢で源造さんたちとテレマンのコンチェルト、明治学院でカンタータ68番と本番が3回。その間隙を縫うように早稲田ビジネススクールでの講座が始まる。ちょっと精神的に多忙。

6月7月
6月に逗子でカンタータ(29番と120番)、7月は本郷教会(10番)、8月初にカンタータムジカTokyo(147番)とバッハが続く。7月には入社以来初の出張でNYへ。3月のベア・スターンズショックの余韻はあったとは言え、この頃はまだ良かった。あの時点では秋口以降ここまで悪くなろうとはさすがに誰も思わなかったのではなかろうか。

8月
夏枯れ。本郷教会サマーコンサート。

9月
来日するマドゥーフ氏を囲んでなにか集まりができないか画策するがうまくスケジュール合わず。結局10月も無理だったし、残念。
ならばと田舎に帰って福岡古楽音楽祭でブランデンブルクと管弦楽組曲の全曲を鑑賞。贅沢なコンサートだった。福岡の公演だけっていうのはもったいない。東京に帰って来たらいきなりリーマンが逝ってしまった。それからのひどいマーケット。今年は最悪だね。演奏会出番はカテドラルでシュッツのダヴィデ詩編全曲。またまたひな壇最上段に上がる。

10月
所属するオケ(OPT)の演奏会第7回目、初めての団体(アンサンブル・バッハ)でのロ短調ミサ、いつもお手伝いしているバッハ・カンタータ・アンサンブルとのカンタータ(181番など)のほか、コンセール・スピリチュエルのコンサートを聴きにいくなど音楽的には充実した月。その反面マーケットはひどい状態が続く。まさかGSとかモルスタがカウンターパーティとしてどうなの?って疑問視されるような日が来るとは思わなんだ。

11月
秋のコンサートシーズンにもかかわらず本番は一つもなし。むしろ鑑賞の日々。リハも少ないしと思って入れていたシンガポール出張は都合でキャンセルということに。外資のリストラの嵐がすごいことになってきている。

12月
前月ヒマだった反動か、師走にはコンサート4つと立て込んだ。演目も初期バロックから古典派までバラエティに富んでいてかつどれも印象深かった。月初のモツレク(MAT)はこの曲の自己ベストだったが、気が緩んだのか明治学院のヴェスプロでは唇の炎症でいつものアンブシュアでは吹けず、窮余の一策でセンター吹き。そのリベンジは本郷教会のシュッツで果たすことができ、来年に持ち越さなくて良かった。そして本年〆の演奏会は逗子での63番、110番。いい演奏で締めくくることできたんじゃないかな。ラッパ隊としての響きのまとまりという点でもこのコンサートを今年の演奏のベストということにしよう。

というわけで本番の回数を数えると20回、おかげさまで今年も充実した演奏活動ができた。バッハも多かったし満足。来年は年明け早々から自分にとっては重要なコンサートの目白押し。今から待ち遠しい。しかしながら仕事を取り巻く環境は厳しさを増す一方。さらに悪くなるのか、どの程度我慢の日が続くのか、はたまたV字回復するのか、皆目見当がつかない。

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2008/12/27

今年の演奏納め

ターフェルムジーク鎌倉のクリスマスカンタータ特集演奏会終了!
500人以上の入りで満員のお客さまとソリスト、合唱、オケの一体感のあるいい演奏会だった。
曲もいいしね、63番、151番、110番。

110番6曲目のバスのアリアはステリハの時の調子がいまいちだったことから結局本番ではひよって普通の4つ孔のままで通してしまった。結果はその方が良かったみたい。あまりエゴを通してもね、ひんしゅくだし。
打ち上げの席では「本番はすごく良かったね」と複数の人たちから言われてしまった。それってリハはダメだったってことの裏返し?本番の方が楽だったんだけどね、実際のところ。

エラそうに言うのもなんだけど、この団体は着実に成長して良くなっている。
半年後は19番と21番だそうだ。これも楽しみ。

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2008/12/24

クリスマスコンサート終了

この数年参加している本郷教会のクリスマスコンサート。
今回の出番はシュッツのマニフィカトだった。

今年はフーゴー・ディストラーという作曲家の生誕100年ということで淡野親子はこの作曲家に焦点を当てたコンサートを連続して企画・開催してきたそうだが、このクリスマスコンサートも例外ではなくてディストラーのクリスマス物語とシュッツの作品を中心に据えたもの。ポピュラーな演目ではないけれど、教会員の方々や固定ファンの人たちが集まってかなりなお客さんの入り。

シュッツは音域が高いからコルネットで吹くのもさまになる。かといってあんまりハイCあたりが連発しても困るけど。

出待ちの楽屋で某ヴァイオリン弾きの人から「ブログ見てます」ってカミングアウトされた。改まって話をしてみて思うけど、先方は僕のことを結構知っているのに当方はほとんどあちらの情報がない状態。当たり前だけどアンバランスだよね。でもこちらのことを一から説明しなくてもいいのはそれはそれで便利なのかも。身近な話題でかなり盛り上がってしまった。

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2008/12/23

聴いて欲しい演奏会

年に数回演奏会に出演するが気合いの入る濃淡というのはどうしてもある。
それは曲次第だったりメンバーだったり場所だったり自分のそのコンサートへの関与の深さだったりとさまざまな要因によるものだ。

今月初めのモツレク以降来年の前半にかけて気合いの入る演奏会が続く。
今週末の逗子でのカンタータもそういうコンサートの一つだ。
というわけで演奏会案内。

***バッハ教会カンタータ連続演奏会XIII***

曲目:J. S. Bach クリスマスカンタータ特集
   教会カンタータ第36番より合唱曲
   教会カンタータ第63番
   教会カンタータ第110番
   教会カンタータ第151番

日時:2008年12月27日(土)午後2時開演
場所:逗子文化プラザホール(JR逗子駅、京急新逗子駅からすぐ)
演奏:ターフェルムジーク鎌倉(合唱およびオーケストラ)
指揮:大竹尚之
独唱:藤崎美苗(Sop)、高橋ちはる(Alto)、石川洋人(Ten)、藪内俊弥(Bass)
入場料:2500円


場所はちょっと遠いけど聴きに来る価値はあると思う。
カンタータの連続演奏会も今回で13回目、主催者の吉田さんのご尽力で地元に密着したいい活動ができているのは素晴らしいことだ。回を重ねるごとにオケ、合唱ともにバッハに馴染んできているのが良く分かる。

僕は縁あって2003年6月の第1回目から参加しているけど、2回ほど出た後で自分のラッパの腕がまだまだと思ったので出演辞退(この間に147番があったのは惜しかったな)、2006年の66番から復帰して今に至っている。
今まで75,76, 69a, 105, 66, 119, 130, 29, 120の曲を演奏させてもらった。
どれも想い出深い。

今回は63番と110番にラッパの出番がある。63番なんかラッパ4本が並んださまは壮観なものだ。しかも3rd, 4th は完全ナチュラル。4本で鳴らすコードはいい響きがする(ハマればね)。110番は去年の本郷教会と同じくソロの曲は孔無しナチュラルでチャレンジしようと思う。
自分としては気合いが入らないわけないね。

地元のファンが多数いらっしゃるので500名ほど収容のホールはほぼ満席になる見込み。お客様に楽しんでいただけるいい演奏をしたいものだ。

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2008/12/20

今日の気づき

昨日は大学オケの同期会。

まあ、あれだよね。この年になるともうそれほど変わらんというか、久々でも意外とびっくりはしない。つい最近会ったような気がしてても実は8年くらい経っていたりとか。
アルコールが入るにつれていい気分で「みんなで頼めばこわくない」とか言いながら高めのワインを注文してたHが結局〆のときにはかなりその責任を取らされていた。

今朝ラッパをさらいながら、楽器をゆるーく組み立てるとファの音をコントロールしやすいことを発見。適度に漏れていた方がいいようだ。

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2008/12/14

コレクション

CD。

見つけたらとりあえず買う曲

 モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」
 スカルラッティ「テブロ川のほとりで」
 バッハ/カンタータ 51番 147番
 (最近はこれにハイドンのTrp協奏曲が加わった)

見つけたら迷わず買うアーティスト

 アントネッロ
 コンチェルト・パラティーノ(ブルース・ディッキー)
 ラ・フェニーチェ(ジャン・チュベリー)
 ウィリアム・ドンゴワ
 ニコラス・エクルンド
 ポール・プランケットほかもろもろのナチュラルトランペット奏者
 アッコルドーネ
 パーヴォ・ヤルヴィ
 PJBE(今更新盤はないんだが持ってないものがあるのが気になる)
 など

今日の演奏の参考にしようと思ってVespro(聖母マリアの夕べの祈り)の中の1曲だけCD聴き比べしたら30枚近くあってえらく時間がかかってしまった。ブルース・ディッキーの演奏だけでも何バージョンもある。意外な発見もあって面白かったけど。

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2008/12/07

かわりばんこ

去年の12月の演奏記録を調べてみたら、シュッツ(クリスマスストーリー)、モーツァルト(レクイエム)、バッハ(110番)、そして1月にモンテヴェルディ(オルフェオ)という順番だった。

今年の12月はモーツァルト(レクイエム)、モンテヴェルディ(ヴェスプロ)、シュッツ(マニフィカト)、バッハ(63番、110番)という順番だ。

なんていうことはないけど、同じ作曲家たちをかわりばんこに演奏していることになる。どれも好きな曲。クリスマスシーズンはいいよね。モツレクは別にクリスマスには関係ないけど。あ、ヘンデル(メサイア)もこの循環に加わるといいんだけどな。

ところで、
今ふと「かわりばんこ」って方言なんじゃないかと危惧して単語の由来を調べてみたんだけど、「かわり」はともかくとして「ばんこ」っていうのはサンスクリット語を起源とするらしい。もののけ姫にも出て来たタタラ製鉄ではふいごを足で踏む。このふいご板のことをインド古語のサンスクリット語ではタタラ、ふいご板の踏み手のことをバンコ(番子とも書く)と言うのだそうだ。そう言えばもののけ姫の中でも暑い中を重労働だから交替でタタラを踏んでいる様子が描かれていたね。

ふーむ、ひとつ知識が増えた。(たぶん早晩忘れてしまいそうだが)

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2008/12/05

モツレク終了

モーツアルトのレクイエムの演奏会、無事に終了。
たくさんのお客さんに来ていただけてとても盛況だった。
やっぱり曲と場所がいいからかな。

前半のモーツアルト初期の曲(Dixit et Magnificat)は、え?これがモーツアルトの曲なの、という変わった曲だったけど、曲の組み立ても演奏も難しかった。ちょっと悔いが残る。
モツレクの演奏はすごく良かった。演奏する立場からすると変かもしれないけどぞくぞくする瞬間がいっぱいあった。
自分としてもナチュラルでのモツレクはもう結構な回数になるが、自分の演奏歴の中ではベストだった。今年のベストパフォーマンスかも。

MATはなにしろ歌がいいよね。Vlnを始めとする器楽ももちろんいいけど。

カテドラルのあの大空間に音が響いて和音が消えて行くその瞬間がたまりません!

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