芥川也寸志 forever
昨日練習の帰りにCDやさんに寄ったら「芥川也寸志forever」(フォンテック)が新譜の棚に並んでいたのでちょっとびっくりした。
ネットで見たら、没後20年ということで再発売したのね。
1989年1月31日。芥川さんが亡くなった日はまだロンドンにいた。ちょうど帰国の内示が出たばかりで引っ越し準備でバタバタしながらも「この際やり残しのないように」と急に芝居を観に行ったり、プチ旅行したりして忙しさに輪をかけているところだった。
芥川さんの死去を知ったのは誰かからの連絡だったんだろうか、それとも新聞で見たんだっけ。多分後者だったような気が。
その2年前、ロンドンに転勤する直前の新響の大和市での演奏会の打ち上げの席上でうちの長女、長男と一緒に写った写真が最後の記憶となってしまった。打ち上げや合宿ではいつも子供達にやさしかった。
昔、何番だったか忘れたけど、芥川さんの愛するショスタコービッチのシンフォニーの練習のとき、トランペットパートがつかまった。というか2ndを吹いていた僕に注意が飛んだ。「そこはそうじゃなくて、もっとこういうふうにできないの?」何度やってもダメ。というのもこだわりがあるのは分かるんだけど、どういうふうにしたいのかが良くわからなかったのだ。「すみません、もっと具体的にどこをクレッシェンドするとか指示をいただかないとわかりません」生意気な団員だったよね、今思い出すと顔から火が出そうだ。あの頃は指揮者と演奏者がもっとインタラクティブの方がいいんじゃないかと思っていた時期だったのだ。その時は「もういい」でチョンになった。
オケメンバーとしてはにらまれていたに違いない。
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