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2009年4月

2009/04/30

日本初演?

今度の5月17日、東京クラシカルシンガーズとオーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウの第8回演奏会においてハイドンのトランペット協奏曲を演奏します(不肖私がソロを務めます)。団体名にもある通り、ピリオド楽器のオケですから、当然ソロもピリオド楽器、その曲が作曲された当時のキイ・トランペット(復元楽器)での演奏です。

ところで、キイ・トランペットによるハイドンのコンチェルトのオケ伴の全曲演奏って今回が本邦初演じゃないんでしょうか?N響の津堅さんとかがどこかでやってたりするのかな?あるいは誰か外国のソリストがやったとか。よくわかりません。少なくともOLCとか東京バッハ・モーツァルトオケとかはやってないはず。

こういうのってどこで調べたらいいんでしょうね

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2009/04/26

メサイア本番

今日は渋谷の聖ヶ丘教会でメサイアの本番。

Trumpet shall sound のソロをナチュラルでやろうと思ってずっと練習してきたけど、リハーサルの時にナチュラルとバロック(穴あり)両方で試してみてやっぱりバロックを使うことにした。
まだまだナチュラルで人様に聴いていただけるほどの演奏ができない。
自己満足とはったりに終わっちゃいけないし。
指揮者から「どちらでもいいと思いますよ。ナチュラルトランペットはめったに聴けないし」とは言われたものの、出来は歴然としている。

ところが昨日のGPでバスのソリストの装飾一杯のソロに仰天! 
うーむ、これは受けて立つしかないぞ。ということで昨日は帰ってからどれだけ遊びが入れられるか、真剣に検討。

すばらしいソリスト、気合いの入った合唱団。
教会にとっても記念すべき演奏会。
いいコンサートになりそうでとても楽しみだ。

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2009/04/15

さよなら鷹羽

千駄木の鷹羽スタジオが取り壊しになる。

スタジオ解体前の最後のイベント「アントネッロ、ファンキー・ルネサンス・ライヴ vol.12」の5夜連続公演の中3公演に行って来た。

4/11 第2夜 無伴奏リコーダー音楽

4/12 第3夜 中世の歌と踊り
       心優しく美しいご婦人よ〜騎士が捧げた愛の軌跡

4/13 第4夜 ヒストリー オブ アントネッロ

仕事の都合で初日の西山まりえさんのフレスコバルディが聴けなかったのが残念!しかし、通った3夜とも心に残るとても味わい深いコンサートだった。

濱田さんのリコーダー・リサイタルでは珍しくバッハが聴けたし、オペラシティのB→Cのリサイタルのときにも含まれていた(ただし曲は違うが)広瀬量平の曲も(しかもガナッシで!)面白かった。聴衆参加型の試みも楽しかった。しっかし、こう言っては失礼かもしれないが、師匠、かなりテンパってたのかも。いや、技は見事だったんだけど。

中世の歌と踊りはまりえさんプロデュースで前半イタリア、後半フランス、でアントネッロの3人に太鼓屋さんとプサルテリーの矢野さんが加わった拡大アンサンブルに蜜月稀葵さんが踊りを添えるという豪華版。僕の座った席からはまりえさんの演奏する姿がつぶさに見ることができてラッキーだった。今まで何度も共演したけど、オルガネットの右手の使い方なんか、今回初めて見た気がする。いやあ、あんなふうに弾いているとは。
また近年磨きがかかってきた歌もすごかったね。ハープの弾き語りなど、もうそこだけ独自の世界。ホントとんでもない音楽家だわ。
師匠のリコーダーは中世という得意分野であることもあり、またまりえプロデュースという荷の軽さか、前日とは別人のようにうってかわってリラックスした名演だった。

第4夜はプログラムは当日発表のお楽しみという趣向だったんだが、これが今までアントネッロがリリースしてきた数あるCDからピックアップして時代順に演奏するという企画。濱田さんがその録音時の想い出話などを挟みながら(これがまたくだらない話もあったりするんだけど、ウィットに富んでいて面白かった)なごやかな会場の雰囲気の中で進められた。僕自身も演奏や立ち会いなどで関わっているCDもいくつかあるので、これがまた感慨深かった。
それよか、演奏会に出席したおかげで欠席裁判されなくて良かった、とそちらを言祝いだ方がいいのかもしれない。
ともあれ、アンコールの最後に演奏された濱田さんのお父さん作曲の子守唄は会場全体が感動に包まれたひとときだった。

僕が鷹羽スタジオに初めて足を踏み入れたのは1995年の秋のこと。以来何回訪れてどれだけの音を出しただろうか、数えきれない。レッスン、リハーサル、本番、発表会。上手く吹けたのもあり、そうじゃないのもあり(圧倒的に後者が多いが)。本当にお世話になった場所で、どれだけ感謝しても感謝しつくしきれないほどの想いで一杯だ。

ありがとう

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2009/04/12

"The Trumpet"

新刊が届いた。
"THE TRUMPET" by Edward Tarr, Hickman Music Editions

エドワード・タールが1977年にSchott社から出版した本の第3版。1988年の第2版は持っているけど、それはドイツ語。今回は出版社も換え、サイズも大きくなって英語で再販されることとなった。もちろん改訂して加筆してある部分もそこここにあるようだ。
なにしろ今までドイツ語でぼんやり推測していた部分が英語になってはっきりしたのが一番の喜びだ。また、ハードカバーは限定版で筆者の直筆サイン入りというのもうれしい。ちなみに僕が入手したのは112/200。

内容は
1. The Early History of the Trumpet until the Fall of Rome (476CE)
2. Some Asiatic Forms of the Trumpet
3. The Trumpet from the Fall of Rome until the Crusades (c. 1100)
4. The Trumpet in the Late Middle Ages (c. 1100 - 1400)
5. The Trumpet in the Renaissance (1400 - 1600)
6. The Golden Age of the Natural Trumpet (1600 - 1750)
7. The Trumpet in an Era of Decline (1750 - 1815)
8. The Modern Epock of the Trumpet: From 1815 to Today

各国を代表するトランペットプレーヤーたちの名前もアップデートされている。残念ながらJapanという括りはないけれど、ナチュラルトランペットのところではOsamu Kumashiro, Kiryu Takayukiの2名がHidemi SuzukiのOrchestra Libera Classica でニコルソンのナチュラルトランペットを使っていること、Toshio Shimada が自作のバロックトランペットでMasaaki SuzukiのBach Collegium Japan と共にブランデンブルグ2番を録音した、との記述がある。また日本人奏者ではドイツのところにKeiko Matsuda の名前も挙がっている(P138)。

全般に言えることだけど、長年研究されていた訳だから当たり前と言えば当たり前ではあるものの、とにかくタール教授は博学。すごいわ。

第2版のレビューはこちらの4月8日のところにあります。あまり内容はないけど。

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気になる言葉使い

「半端ない」

これって「半端じゃない」から変化してきた言葉じゃないかと思うんだけど、最近あちこちで目にして、その都度何か落ち着かない思いをする。
「お茶をする」が「お茶する」と同じ類いの省略形の言葉なのか?
でも「半端じゃない」と「半端ない」は全くのイコールでもなさそう。すごいとかいうニュアンスも含めた新しい意味があるようだ。徐々に市民権を獲得していくのかなあ。

「香ばしい」

とあるブログを見ていたら「あれ?」とひっかかった言葉。どうやら本来の「こうばしい」とは違う意味があるらしい。ネットで引くとどうやら2ちゃんねる系では「電波系の怪しい雰囲気」みたいな意味として使われている。いつの間にネガティブな言葉になっちゃったんだろうか。

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2009/04/11

春の新着を披露

ジャーン!
新兵器到着。

Raquet_6

ドイツのMarkus Raquet さんが作ったナチュラルトランペット
18世紀ニュルンベルグのヨハン・ウィルヘルム・ハースをコピーしたもの
モダンピッチのD管にDes, C, Cesの替え管付き

クランツ(ガーランド)とボール、スリーブはシルバー

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2009/04/03

クイケンのロ短調ミサ

シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティットバンドによるバッハのロ短調ミサの新譜を聴く。

声楽はリフキンの提唱するアンサンブル方式。これがとても説得力があって音楽のテクスチュアが浮き彫りにされてなかなか面白い。あれ?こんなの歌ってたんだ、っていう発見が随所にある。こないだのミンコフスキも同じスタイルだったのになぜ気がつかなかったんだろう。

それはおそらくオケのバランスにもよるのかもしれない。スパッラやヴィオローネの使用による低音パートの質感、ナチュラルトランペットの音色のとけ込み方。

それにしても、こんなに音楽的な、あまりにも完璧なトランペットパートの演奏って他に比べるものがない高みにある。モダンとかバロックとかナチュラルとかいう議論を超越しているし、それがしかもナチュラルで達成されているところがすごい。いや、ナチュラルだからこそできるのかもしれない。
同じクイケン/プティットバンドによるメキシコでのライヴ演奏のときとはメンバーが違うけど、完成度のレベルも全く違う。いやホントにこういう演奏を目指したいものだ。

全くあっけにとられて、それ故に音楽だけに集中して聴くことができるロ短調だった。

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