クイケンのロ短調ミサ
シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティットバンドによるバッハのロ短調ミサの新譜を聴く。
声楽はリフキンの提唱するアンサンブル方式。これがとても説得力があって音楽のテクスチュアが浮き彫りにされてなかなか面白い。あれ?こんなの歌ってたんだ、っていう発見が随所にある。こないだのミンコフスキも同じスタイルだったのになぜ気がつかなかったんだろう。
それはおそらくオケのバランスにもよるのかもしれない。スパッラやヴィオローネの使用による低音パートの質感、ナチュラルトランペットの音色のとけ込み方。
それにしても、こんなに音楽的な、あまりにも完璧なトランペットパートの演奏って他に比べるものがない高みにある。モダンとかバロックとかナチュラルとかいう議論を超越しているし、それがしかもナチュラルで達成されているところがすごい。いや、ナチュラルだからこそできるのかもしれない。
同じクイケン/プティットバンドによるメキシコでのライヴ演奏のときとはメンバーが違うけど、完成度のレベルも全く違う。いやホントにこういう演奏を目指したいものだ。
全くあっけにとられて、それ故に音楽だけに集中して聴くことができるロ短調だった。
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