さよなら鷹羽
千駄木の鷹羽スタジオが取り壊しになる。
スタジオ解体前の最後のイベント「アントネッロ、ファンキー・ルネサンス・ライヴ vol.12」の5夜連続公演の中3公演に行って来た。
4/11 第2夜 無伴奏リコーダー音楽
4/12 第3夜 中世の歌と踊り
心優しく美しいご婦人よ〜騎士が捧げた愛の軌跡
4/13 第4夜 ヒストリー オブ アントネッロ
仕事の都合で初日の西山まりえさんのフレスコバルディが聴けなかったのが残念!しかし、通った3夜とも心に残るとても味わい深いコンサートだった。
濱田さんのリコーダー・リサイタルでは珍しくバッハが聴けたし、オペラシティのB→Cのリサイタルのときにも含まれていた(ただし曲は違うが)広瀬量平の曲も(しかもガナッシで!)面白かった。聴衆参加型の試みも楽しかった。しっかし、こう言っては失礼かもしれないが、師匠、かなりテンパってたのかも。いや、技は見事だったんだけど。
中世の歌と踊りはまりえさんプロデュースで前半イタリア、後半フランス、でアントネッロの3人に太鼓屋さんとプサルテリーの矢野さんが加わった拡大アンサンブルに蜜月稀葵さんが踊りを添えるという豪華版。僕の座った席からはまりえさんの演奏する姿がつぶさに見ることができてラッキーだった。今まで何度も共演したけど、オルガネットの右手の使い方なんか、今回初めて見た気がする。いやあ、あんなふうに弾いているとは。
また近年磨きがかかってきた歌もすごかったね。ハープの弾き語りなど、もうそこだけ独自の世界。ホントとんでもない音楽家だわ。
師匠のリコーダーは中世という得意分野であることもあり、またまりえプロデュースという荷の軽さか、前日とは別人のようにうってかわってリラックスした名演だった。
第4夜はプログラムは当日発表のお楽しみという趣向だったんだが、これが今までアントネッロがリリースしてきた数あるCDからピックアップして時代順に演奏するという企画。濱田さんがその録音時の想い出話などを挟みながら(これがまたくだらない話もあったりするんだけど、ウィットに富んでいて面白かった)なごやかな会場の雰囲気の中で進められた。僕自身も演奏や立ち会いなどで関わっているCDもいくつかあるので、これがまた感慨深かった。
それよか、演奏会に出席したおかげで欠席裁判されなくて良かった、とそちらを言祝いだ方がいいのかもしれない。
ともあれ、アンコールの最後に演奏された濱田さんのお父さん作曲の子守唄は会場全体が感動に包まれたひとときだった。
僕が鷹羽スタジオに初めて足を踏み入れたのは1995年の秋のこと。以来何回訪れてどれだけの音を出しただろうか、数えきれない。レッスン、リハーサル、本番、発表会。上手く吹けたのもあり、そうじゃないのもあり(圧倒的に後者が多いが)。本当にお世話になった場所で、どれだけ感謝しても感謝しつくしきれないほどの想いで一杯だ。
ありがとう
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