"The Trumpet"
新刊が届いた。
"THE TRUMPET" by Edward Tarr, Hickman Music Editions
エドワード・タールが1977年にSchott社から出版した本の第3版。1988年の第2版は持っているけど、それはドイツ語。今回は出版社も換え、サイズも大きくなって英語で再販されることとなった。もちろん改訂して加筆してある部分もそこここにあるようだ。
なにしろ今までドイツ語でぼんやり推測していた部分が英語になってはっきりしたのが一番の喜びだ。また、ハードカバーは限定版で筆者の直筆サイン入りというのもうれしい。ちなみに僕が入手したのは112/200。
内容は
1. The Early History of the Trumpet until the Fall of Rome (476CE)
2. Some Asiatic Forms of the Trumpet
3. The Trumpet from the Fall of Rome until the Crusades (c. 1100)
4. The Trumpet in the Late Middle Ages (c. 1100 - 1400)
5. The Trumpet in the Renaissance (1400 - 1600)
6. The Golden Age of the Natural Trumpet (1600 - 1750)
7. The Trumpet in an Era of Decline (1750 - 1815)
8. The Modern Epock of the Trumpet: From 1815 to Today
各国を代表するトランペットプレーヤーたちの名前もアップデートされている。残念ながらJapanという括りはないけれど、ナチュラルトランペットのところではOsamu Kumashiro, Kiryu Takayukiの2名がHidemi SuzukiのOrchestra Libera Classica でニコルソンのナチュラルトランペットを使っていること、Toshio Shimada が自作のバロックトランペットでMasaaki SuzukiのBach Collegium Japan と共にブランデンブルグ2番を録音した、との記述がある。また日本人奏者ではドイツのところにKeiko Matsuda の名前も挙がっている(P138)。
全般に言えることだけど、長年研究されていた訳だから当たり前と言えば当たり前ではあるものの、とにかくタール教授は博学。すごいわ。
第2版のレビューはこちらの4月8日のところにあります。あまり内容はないけど。
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