ハイドン演奏後日談(カデンツ)
本番無事終了。おかげさまでコンチェルトは好評だった。
昨日の演奏会後の打ち上げでも披露した話だけど、ちょっと内輪話。
一楽章のカデンツをどうするかは数ヶ月前から迷っていた。
今回は幸い自分のオケでのソロだから参加する練習回数も多いし、みんなの理解も得やすいのでいろんな実験もできる。いわゆるトライ&エラー方式ね。
というわけで練習の時には数種類のカデンツを試させてもらった。
Wobish, Segal, Immer あたり。それからそれらをブレンドしたものなど。いろいろ試すうちに、モダン楽器で演奏されたカデンツはキイ・トランペットには適さない部分が多いということに気づいた。キイはキイなりの聴きどころを選んだほうがいい。そういう意味でImmerのは最初にCDを聴いたときはぱっとしない感じだったけど、自分で吹いてみるとなるほどムリがない。
そんなこんなで練習を重ねるうち、指揮者用にもカデンツの譜面があるといいかなと思い、その時々に試すカデンツの譜面を書いて指揮者に渡すことにした。すると、ここはもっとたっぷりやったほうがいいとか、上昇音型はどの音から始めた方がいいとか、いろいろアドヴァイスをくれる。練習としては一石二鳥だ。
さて、本番当日の朝、家を出る前に、最終的に心の中で決めたカデンツの楽譜を指揮者用に書いた。なにしろもう決まっているのだから白紙の五線紙の上にすらすらと譜面が書ける。まるでモーツァルトにでもなったかのような境地(笑)。
実はそのカデンツにはちょっとしたいたずらが盛り込まれていた。カデンツの終わり頃にちらっとフンメルのトランペットコンチェルトの第1主題冒頭のフレーズを入れてみたのだ。
本番前のステージリハーサルでそのカデンツを試す。1楽章終了後、指揮者曰く「この部分はちょっと余計じゃない?」と指差したそこは例のフンメルの数小節。「そうですか、そうかなあ」
結局本番ではフンメルにはご登場いただかないことにした。カデンツが一部乱れたのは、頭の中に清書されてた譜面が一部ぐしゃぐしゃっとしてた、そのせいかもしれない。
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