人口が減っている
仕事上での知り合い(金融関係)のブログに、
「昔からの仲間たちが昨今の金融危機で痛んでしまい辛い状況にあるため、あまりお気楽なことは書けなくなった」とあった。
そうだろうなあ、と思う。
オフィスの移転の関係もあり、今週はヒマをみつけて書類の整理などをしている。いただいた年賀状も整理してみた。
試しに2008年の年賀状を区分してみると、その約半分は今もその会社に健在な人からのものだが、4分の1弱はまだその会社に勤めているか不明のもの(1度の名刺交換だけという関係で賀状が来たりするとそうなってしまう)、そして4分の1強はもう既に辞め(させられ)たか、その会社が存在しない人からのものだった。
たかだか1年半前の賀状なのに、実に30%近くがなんらかの理由で離職したってことだ。
もともと金融関係では外資系主体に人材の流動性(モビリティ)は高いのだが、バブリーな時に比べて違ったのは、「ここに転職しました」という挨拶状の少なさだ。つまり知らないうちにいなくなったり、ひっそりと転職していたりという事例が多い。
冒頭の僕の知り合い(外資に移ってはや20数年)の彼の回りなら、より離職率は高いかも。かっては持ち前の情報網で「あそこが人を探しているみたいだよ」というアドヴァイスもできたのだろうが、人口が急速に減っている今はそういう再就職の相談にも乗りづらいんだろう。「家を売らなくてはいけなくなった」という相談にはどう答えてあげればいいのか。
金融の場合はどうしても極端に走りがちだから、身から出た錆的部分もあるんだけど、それはむしろ組織の問題。ミクロの個人レベルだとどうしても被害者的な暗い話になってしまう。
所詮、他業界の人からすれば、「そんなこと言ったって、それまで法外な年俸とかもらってたんでしょ。我が世の春を謳歌していた天罰がくだったのさ」ということで溜飲が下がる話なのかもしれないが。
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