バカ丁寧な日本語
近所の駅ビル(ショッピングモール)でのこと。
館内アナウンスが入った。
「館内の皆様へ、迷子さんのお知らせを申し上げます。緑色のズボンをお召しになられた◯◯なんとか君とおっしゃる5歳の男のお子さんをお探しのお母様がいらっしゃいます。お心当たりのあるお客さまは恐れ入りますが2階インフォメーションカウンターへご連絡ください」
なぜここまで丁寧に言う必要があるのだろうか?
アナウンスは丁寧に。決してお客様へ失礼のないように。というのが行き過ぎてはき違えた例なんじゃないかと思う。
たまたま今読んでいる本のせいでこんなアナウンスに過敏になっているのかも知れない。
野口恵子「バカ丁寧化する日本語」(光文社新書)
第1章は「させていただきたがる人々」
自分も気をつけていないと仕事の文書などで「〜させていただきまして」となにげに連発してしまう。ちょっと立ち止まって考えさせられる一冊だ。
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