テンシュテット大好き
新宿タワレコでクラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルによるマーラー1番のライヴCDを入手。
ずっとトランペットを吹いていたのにマーラーに目覚めたのはすごく遅くて、確か大学1年の時に早稲オケが東京文化でマーラーの1番のシンフォニーを演ったのを聴きに行ったのが僕のマーラー初体験。自分が実際に演奏したのは大学も卒業し、新響/ヤマカズのマーラーシリーズに参加してからのことだ。しかも、そのシリーズの1番は僕がロンドンに赴任していたとき(88年120回演奏会)だったので吹いてないし。後でグローバルフィルのお手伝いをしたときに2ndを吹いたのが唯一のマラ1の演奏体験。
そんな自分のことはさておき、テンシュテットのマーラーのことに話を戻そう。この演奏は1990年1月28日ロンドンのロイヤル・フェスティバルホールでのもの。自分がロンドンにいた時に一番聴いていたのはロンドン・フィルだったし、ロイヤル・フェスティバルホールはお気に入りのホールだったし、しかもテンシュテットのマーラーとあれば、闘病のあと復活直後のこのコンビによるマーラーの5番も恐ろしい名演だったし、もし自分のロンドン勤務があと1、2年長かったら絶対聴きに行ったであろうコンサートだ(いや、長い文章で済みません)。
で、期待に違わずテンシュテット/ロンドンフィルが熱い演奏を繰り広げている。このオケと指揮者はホントに蜜月の関係だったし、ロンドンフィルって変に安全志向に陥らずリスクを取りに行くから好き。スタジオ録音とかを聴くと確かにロンドン交響楽団のほうが個人的な技量とか音色の洗練のされかたは上手(うわて)を行くのだけれど、音楽そのものの魅力はそれだけじゃないからね。こういうのはライヴで同時体験しないと。後年こうしたライヴ演奏がCDになって復活するのはうれしいことだ。第9のときは「あれあれ?」って感じの出来だったけど、やはり十八番のレパートリーはツボにハマった熱演・名演になっている。マラ1と言えばEMIのスタジオ録音も評判良かったけど、こちらの方が集中力が伝わってきていいんじゃないかな。
例によって曲が終わった後の拍手が熱狂的だ。ロンドン市民に愛されているよね。
CDの最後に8分ほどのテンシュテットのインタヴューが入っているのもうれしい。肉声を聴いた事はなかったけれど、喉頭がんを患った闘病後のことなので、しわがれ声で痛々しい感じはするものの、テンシュテットのマーラーに寄せる想いがジンと来る。どうでもいいことだけれど、ドイツ人なのに"h"は発音しないのね。
テンシュテット好きだなあ。
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