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2010年2月

2010/02/28

オペラ「アーサー王」観劇

神奈川県立音楽堂の開館55周年記念 音楽堂バロックオペラ「アーサー王」の初日を観る。指揮はエルヴェ・ニケ、オケと合唱はル・コンセール・スピリテュエル。 (2/27 神奈川県立音楽堂)

事前に同じメンバーでフランスで上演したDVDがあまりに意表をつくものだったので、期待値は高かった。が、後に述べる通り残念ながらそれは裏切られた形。

先に音楽の話をしよう。
パーセルは大好きだし、しかもアーサー王は一番好きなオペラでもある。自分が座った席は前から2列目のステージに向かって右側、ちょうどトランペットの真ん前の僕にはおあつらえ向きの良い席だった。ただこの木のホールは残響が少ないのか、オケが鳴り始めた瞬間は響きに慣れなくて、左手のヴァイオリンと右手のヴィオラが溶け合わない(というかヴィオラばかり聴こえてしまう)ので「あれれ?」という感じだったのだが、これは音楽が進みにつれてやがて慣れた。あちらの人たちのヴァイオリンってなんであんなに力が抜けていていい音するんだろうね。反対側で遠かったけど、リコーダーも良かった。

トランペット奏者はプログラムを見るとJean-Baptiste Lapierre とSerge Tizacの二人。舞台に登場すると残念ながら期待したナチュラルではなくてエッガーの3孔タイプの楽器だった。うーむ、出番少ないんだし、高い音もないし、ニケだし、ここはナチュラルトランペットが聴きたかったなあ。1st奏者が舞台上にもサイレントブラスのミュートを持ってきていて出番前にチューナーで音を確かめていたのが(うん、気持ちわかるなあ)面白かった。

歌手と合唱もすぐれものだった。ソリストではバスのJoan Fernandes がいい声だった。合唱も積極性があってアンサンブルが見事。

で、何が裏切られたかというと、舞台と演出。
2年前のオルフェオと同じでオケが舞台に乗っているため、どうしてもフリースペースが限られてしまう。今回は上手と下手に大きい四角い台があって、ソリストや合唱がときどきそこに出てきて歌う。また、バレエやマイムにも利用するという形だった。舞台中央にちょっと張り出したスクリーン上のものがあってそこにいろいろ映像を映す。字幕はその上の天井に近い壁に映写されるという形式だった。

オペラはやっぱり演出に依るところが大きい。限られた予算の中でどう見せるかっていうのはとても難しい問題なんだと思うけど、それにしても今回のはあまりに残念な結果だった。
DVDのモンペリエの上演でもそんなに凝った大道具や仕掛けがあったわけではない。が、要所要所にコメディアンを登場させたりやシルクスクリーンを利用して効果的な舞台になっていたし、なにより観客が見ていて楽しい。
それに比べるのは酷なんだろうけど、パンフレットで伺えるニケの意図と演出家の結論とはすれ違いがありすぎた。
しかも中央スクリーンに文字による(演出家の)解釈や説明。911や事業仕分けへの強引なこじつけ。あげくの果てのR18のマークや顔文字。それはないでしょう。
正直、途中からスクリーンは見ないことにしてしまった。

バレエ(男女ペアと4人のコールド)が加わっていたのは視覚的に楽しめて良かったけどね。

幕間の休憩もなく5幕が1時間半ほどであっという間に終わってしまった。初めて見る人には今何幕をやっているのかもさっぱり分からなかったのではないだろうか。

オペラ上演と銘打つよりはコンサート形式のオペラにしてしまった方が良かったんじゃないかと思う。

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2010/02/22

2がいっぱい

ついこんなタイムスタンプを押してみたくなる。

Time


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2010/02/21

ワセキン

第10回の記念演奏会に行く(2/21 日本橋公会堂)
ワセキンとは早稲田の杜金管合奏団の略だ。
ほぼ僕と同世代の早稲オケの金管奏者が中年になってから集まって始めた団体。
活動を始めた初期の頃からコンサートをやっていることは知っていたがなかなか聴きに行くチャンスがなかった。というか単に忘れていただけかも、すみません>ワセキンの方々
昔も今も同じ釜の飯を食って楽しそうだ。
大学を出たあともずっと現役で活動してきたメンバーも多いが、この団体が出来てから演奏活動を復活させた人もいるとか。社会的にもそれなりに安定している証拠か、さすがにみんないい楽器持ってる。ラッパのシルキー比率が高いし、ホルンはみんなアレキ(103か200)なんだね。演奏会の経費を入場料で補おうという姑息なこともなくて、コンサートは入場無料という気前良さ。

専属アレンジャーも常任指揮者もついて活動も定着しているようだし。
月に数回の練習(+飲み会)と年に1回の定期(+打ち上げ)、演奏旅行(+飲み)などがもう普段の生活にビルトインされているって感じなんだろうなあ。

持つべきものは長続きする趣味と気のおけない友という好例に思えた。

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2010/02/20

違和感

twitter文化だと思うが、語尾の「なう」にすごく違和感があった。いや、今もある。
当初は「なり」の変形かなと勝手に思っていたのだけれど、調べてみるとnowの意らしい。あるいはその2つを掛けているのか。nowであればなるほどという気もして多少違和感が薄らぐ。twitterの英語のやりとりでも同様の使われ方をしているのかな。

同様に語尾の「だお」。これはtwitterとは関係ないかもしれないけど、「だよ」のyが抜けたのかなと推測している。これも違和感あるなあ。

ただ、言葉は使われているうちにどんどん馴染んできてしまうから、徐々に当初の抵抗は薄れていくと思われるが。「超」しかり「ムカつく」しかり「ウザい」「キモい」しかり。
この間は会社のミーティングのそれなりにオフィシャルな席上で「キモい」が連発されたのにはちょっとびっくりしたけど。

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2010/02/17

バッハばっか

ブログのコンサート出没情報を更新してて思ったんだけど、今年の出番はバッハばかり。

こないだはBWV243(マニフィカト)と147番(の一部)、来月1068(管組3番)それに244(マタイ)、4月は多くて249(イースター)、11番と67番と43番、14番と77番、5月にまた43番、1057と続いて、ようやく6月にモーツァルトのシンフォニー。

ここで問題です。以上のバッハの曲に全部で何種類の楽器を使うでしょうか?

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2010/02/15

ベルリン古楽アカデミーのブランデンブルク

ベルリン古楽アカデミーのブランデンブルク協奏曲全曲演奏会を一部聴いてきた(2/10 札幌キタラ大ホール)。

札幌が初日で、東京、兵庫、厚木の一連の日本ツアーも昨日で終了したので忘れないうちに感想を書いておこう。(ツアーが終わるまで待ったのはワケあり)

今回のツアーのことは昨年のラ・フォルジュルネのときに来日したメンバー(今回トランペットソリストとして同行したウォルフガング・ガイスブック)から聞いていたし、メールで彼とも札幌で会えるか、厚木で会おうか、とやり取りをしていた。
で、元々は厚木のコンサートを聴きに行くつもりだったのだが、結局札幌で聴くことができたので(というか札幌の演奏を聴いて)厚木はパスすることにしてしまった。

キタラの当日券で座った席はステージに向かって右側の前から3列目。場所的にはブランデン1番ではオーボエの前、2番ではトランペットの右後ろ、3番ではチェロの前、という位置だった。演奏はコンチェルトの番号順。

1番。アルフレッド・ベルナルディーニのオーボエが美しくてしかも達者。2nd, 3rdはどちらも女性だったけど、3rdオーボエが何かと1stにアイコンタクトをするのが印象的だった。ホルンはステージ後方に立っていたのであまり良く聴こえず。でもヴァイオリンともホルンとも離れていたにもかかわらずアンサンブルの統一が取れていたのはさすが。惜しむらくは中央に陣取っているチェンバロの音が聴こえてこなかったこと。これは他の曲でも感じたこと。もっと存在感が欲しいところだ。後半の5番だと違ったのかもしれないが。

2番。ソリスト4人はチェンバロを挟んで前に並ぶ。ラッパは後ろから聴いているせいか、柔らかい音色でアンサンブル重視という感じ。曲が始まってすぐ「あれっ?」と思ったのはラッパがずいぶんと省エネ演奏してるな、と気づいたからだ。例えば1楽章15小節目や19小節目のアウフタクトはオクターブ上げてその後の跳躍を省略、23, 24小節目のGの音はタセット、31小節目からの伸ばしの音は短めで、という風に。これは1楽章だけじゃなくて3楽章まで全曲その調子だった。要するにラッパが旋律を受け持って目立つところだけ吹きましたという演奏。
来日したばかりで本調子じゃなかったんだろうか、それとも最初から大事をとって安全運転をしたのだろうか。他の会場ではどうだったんだろう。本人に確かめるのははばかられるので真相は分からず。ただ、同じラッパ吹きの聴衆としてはもっとチャレンジングな演奏でこちらを唸らせて欲しかったかな、と。曲が終了した後は大きな拍手を受けてたけど、うーむ、正直ちょっと鼻白んでしまって後味が良くなかった。

3番。ヴァイオリンのトップがミドリ・ザイラーに替わり、前2曲でソロを弾いていたゲオルグ・カールヴァイトはヴィオラのトップに。下はオーソドックスなチェロ3本コンバスという編成。ザイラーは見事な演奏だったけど、若干メンバーのレベルにばらつきがあってソロが3rdヴァイオリンまで降りて来るとちょっと辛いものがある。
それから、これは最近の日本だけの流行かもしれないけど、チェロの代わりにスパッラ3本で演奏するスタイルを体験してみると、このようなオーソドックスな編成だとこの曲の軽やかさとか旋律の移り変わりの妙とかが感じられなくてやけに重たい演奏に聴こえてしまう。ボウイングとか視覚的な断絶もあるしね。
それよりなによりびっくりしたのは2楽章Adagioが楽譜通りに2分音符2つだけだったってことだ。おいおい、ヴァイオリンまで省エネ? というかドイツの団体だからってことなんだろうか。これが例えばオノフリ氏だったらこれでもかってくらいアドリブを入れるに違いないと思うけど。

後半は自分の練習と重なったため聴けず、休憩時にホールを後にした。

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2010/02/13

宮の森アルテ・ムジクス

札幌の宮の森アルテ・ムジクスの演奏会に参加してきた。

2/10(水)
まずは本番前日の練習(ゲネプロ)
場所は中島公園内にあるキタラホールの大リハーサル室。
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早めに練習場に着いたらどうやら僕が一番乗りだったようで、事務室でリハ室の鍵を借りる。エキストラがそんなことしていいのだろうか?というか書類もなくて鍵が借りられたのがこわいんだけど。
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ここは広くてオルガンまで設置されている。なかなか快適。
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指揮者は代表の白石さん     
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アンコールにはカンタータ147番の終曲を演奏する予定
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練習後の夜はやっぱりおいしいものでしょ。
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2/11(木・祝)
さて、本番当日。
会場は宮の森フランシス教会という普段はウェディングセレモニーに使われている会場。この日も午後は4時まで結婚式だったとか。とにかく飾り付けがすごい。
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着替えに使った控え室はなんと花嫁用のお化粧室。いいのか、使って。
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本番衣装でリハーサル。曲はバッハのマニフィカト。
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ステリハ終了後にはそのまま写真撮影
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演奏会は大入り満員。立ち見のお客さんも多数だった。

終われば、打ち上げのはずが。。

なんと打ち上げは翌日の晩に執り行われた。次の日が金曜平日だから一日おいてゆっくり飲みたいとの意向? テンションが下がって単なる飲み会に堕す懸念もあったが、なんのなんの、ちゃんと盛り上がった。
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まずは乾杯!

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ラッパ隊3人+コンマス

というわけで演奏会一連の行事が無事完了!
アルテのみなさん、お世話になりました。

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2010/02/09

レコードを聴く(つづき)

レコードに特有の雑音、特にプチプチいう音が最も良くフィットするのは室内楽、とりわけ弦楽四重奏なんじゃないかと思う。
なんかintimateな感じがする。
これってかっての名曲喫茶のイメージの刷り込みなんだろうか。

というわけで今日はアマデウスQのモーツァルト。

弦楽五重奏のボックスを開けたらアマデウスQのメンバーのサインがあった。
これってこのカルテットが大学祭に来た時に、その「死と乙女」の素晴らしさにあまりに感動したので、あわてて近くの下宿まで急いで取りに戻ってサインをもらったもの。

サインをもらうって行動、最近はやらなくなったなあ、そう言えば。

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2010/02/07

レコードを聴く

持っているステレオコンポ(KENWOOD)のカセットデッキがイカれてしまってかなり月日が経ってしまった。今更カセットなどめったに聴かないのだが、カセットでしか所有してない音源もあるのでいざというときは聴けるようにしておきたい。CDプレーヤーも音飛びするようになってしまったので、この際合わせて先日丸の内のショールームに修理に出しに行った。お店の人からは「早めに直しとかないと部品が無くなってしまうおそれがありますよね」とも言われる始末。

今日は日曜でなにも用事がなかったので練習の合間に昔のレコードを引っぱり出して聴いたりしている。

30分弱でターンテーブルに向かってレコード盤をひっくり返すっていう作業がなんとも懐かしいね。クリーナーで盤面を拭いたりとか。

最近はCDもステレオセットでちゃんと聴くことが少なくなり、パソコンで聴くか iPodなどのデジタルデバイスで持ち歩きばかり。いかにも音楽を"消費"している感覚になりきってしまっている。かってはレコードに付きもののこういう作法が音楽に向き合うっていう姿勢を作った面もあったと思う。

レコード棚に向かって何を聴こうかしばし迷う。せっかくだからやっぱりレアものでしょ、ってことでジュネスでのブルックナー9番(78年第33回、指揮山岡重信)を聴いてみる。音が若いね!

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2010/02/03

譜面はちゃんと確認しよう

1/31に書いたバッハ/カンタータ14番の楽器選択の件について、Carusのオケスタの注釈(ドイツ語)をちゃんと訳してみると、以下のことがわかった。

・(参考についている)ファクシミリのパート譜はバッハ自身が書いたもの(道理で譜面がきれいなわけだ)
・楽器の指定について、パート譜には1曲目にCorne. par force とあり、問題の2曲目は特に指定はないが5曲目に改めて Corne in F と書いてある。
・一方、スコアには2曲目の何カ所かに Tromba tacet とか Tromba in unisono とかの記載がある。
・従って、パート譜については2曲目に単にバッハが楽器の指定を書き忘れたものと思われる。

ということらしい。

結論、2曲目のメリスマてんこ盛りのオブリガートはTromba in Bで吹くのが正解。
コープマン説は残念ながらはずれのようだ。

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