気持ちのいい演奏会
源造さんと一緒のコンサートはいつもワクワクする。
コンサートで演奏するのがリコーダーだけっていうのは初めての体験だった(いつもはコルネットとの持ち替えとかで副業ぽかったし)けれど、それが却って音楽と楽器に集中できて良かったような気がする。
リハーサルのときにいろいろ楽器を動かして音響を確認した結果、ピアノは横置きじゃなくて縦置きが良さそうということになった。つまり源造さんは聴衆を背にして座り、そのピアノを囲むようにして左側に近い方から1stリコーダー、1stヴァイオリン、ヴィオローネが広がり、ピアノの右側には同じく近い方から2ndリコーダー、2ndヴァイオリン、チェロが並んだ。残ったヴィオラは試行錯誤の末ピアノの真後ろ(ステージ奥深めのところ)へ。そこが背面版を背にしてヴィオラの音が一番広がるポイントだったからだ。つまり結果としてシンメトリー配置となった。
源造さんが右側に並ぶメンバー(僕、律子さん、光子さん)を見て「こっちは"これしかない"チームだね」と言ったのが言い得て面白かった。
音の相対的な小ささはリコーダーの宿命だけれど、リハーサルの録音を聴いた限りでは思ったより聴こえてる。1stの直子さんはアクションが大きく、僕も決して小さくないほうだからきっとお客さんの耳には視覚で実際の音より大きく届いていたんじゃないかと思う。
本番ではアレグロ楽章はリハのときの2割増早いテンポ。よくあることだ。その分熱気のある演奏となった。僕はとりあえず冒頭の2小節が上手く行きさえすれば後は気持ちがすごく楽になる。あのテンポで鍵盤の細かいソロを弾ききるのは大変じゃないかと思うんだけれど、僕は源造さんのほぼ正面ということもあって真剣に演奏する様子を見ながら自分の演奏に集中するように務めた。ピアノを挟んで1stの直子さんがいろいろ仕掛けてくるのに応えるのも楽しいし、2楽章でユニゾンの多い2ndヴァイオリンと一緒に響きを作るのもうまく行ったように思う。
曲が終わった後のお客様の拍手が大きく、暖かくてそれもまたうれしかった。
終演後、出演したメンバーとビールとワインをおいしく飲んでほろ酔い気分で帰宅した。
| 固定リンク
「演奏活動」カテゴリの記事
- しばらく演奏はお休み(2017.09.10)
- 演奏会でした(2017.02.26)
- 演奏会のお知らせ(12/5)(2016.11.27)
- 演奏会のお知らせ(11/23)(2016.11.16)
- 演奏会のお知らせ(11/10)(2016.10.24)
コメント